飼い主さんの手間を軽減してくれる自動給餌器。「猫の自動給餌器を使用したことがある」と回答した飼い主さんの約74%が多頭飼育をしています。猫の多頭飼育における自動給餌器の使用状況についてペット&ファミリー損保で調査しました。
もくじ
2022年にペット&ファミリー損保が行った調査によると、犬猫を飼育する際に自動給餌器を使用したことがある飼い主さんは31.1%でした。
計量や餌やりの手間を軽減してくれる自動給餌器ですが、多頭飼育でも使用できるのかは気になるところ。自動給餌器を使用したことがある猫の飼い主さん195名に追加でアンケートを行った結果を見てみましょう。
猫の飼育で自動給餌器を使用したことがある飼い主さん195名のうち、73.8%は多頭飼育をしていると回答しています。多頭飼育で、自動給餌器を活用している飼い主さんが多いことがわかります。
猫を多頭飼育している飼い主さんが自動給餌器を使用してよかったと感じた点は、上記グラフの通り。決まった時間に決まった量の餌を自動で給餌してくれるため、給餌が楽になったと感じる飼い主さんが多いようです。
また、飼い主さんが不在でも自動でフードを与えてくれるため、愛猫の空腹を防ぐことも可能です。
給餌器の機能や形状を考慮したり1頭に1つの給餌器を用意したりすることで、多頭飼育でもフードをとられる心配なく早食いを抑えられるでしょう。
自動給餌器を使用するにあたり、次のような注意点やデメリットもあります。
設定した時間に設定した量のフードを自動で与えてくれる自動給餌器ですが、ドライフード用・ウェットフード用などがあり、基本的に1種類しか与えられないようになっています。
自動給餌器の仕組みを学んだ猫が、タンクやトレイから勝手にフードを取り出して食べてしまったり、多頭飼育でほかの猫が餌を横取りしたり、残したフードを食べたりすることもあります。
また、充電式や乾電池式のものもありますが、コンセント式のものでは停電時にフードを与えることができません。飼い主さんが不在のときにトラブルがあると、自動給餌器では対処できないこともあるため注意が必要です。
とはいえ、自動給餌器の選び方や配置の仕方で解消できるため、状況にあわせて選んでみてください。
自動給餌器は毎日複数回使用するため、使いやすさやお手入れのしやすさ、置きやすさが重視されているようです。
1位 使いやすくお手入れしやすい
2位 置きやすい
3位 タンクの容量が大きい/静音性/猫の食べやすさ
フードボウルが食べやすい高さにあり、フードを食べるときにタンクが邪魔にならない、音が静かで猫を怖がらせない、タンクに入れたフードが乾いたり湿気たりしづらいなど、猫の食べやすさも重要なポイント。
自動給餌器が原因で愛猫がフードを食べなくなってしまうこともあるため選び方には注意が必要です。
多頭飼育の場合は、
といった点を気にする飼い主さんの割合が増えます。
多頭飼育の場合、ほかの猫のフードを横取りしていないとも限らないため、カメラやスマホとの連動機能つきでチェックしている飼い主さんも見受けられました。
多頭飼育では、自動給餌器の機能だけ横取りを防ぐことはできません。飼い主さんは上記のような横取り対策を行っているようです。
1位 自動給餌器の置き場所を別にする
2位 給餌の時間を分ける
3位 自動給餌器を個別のケージに入れている
いろいろな工夫をしながら、飼い主さんにとっても愛猫にとっても最適な自動給餌を見つけましょう。
アンケート回答者に実際に使用している自動給餌器を質問したところ、マルカンやリッチェル(Richell)など、猫のケージでも人気のメーカーが上位を占めました。
3日(6食)分の給餌に対応しており、給餌の時刻を自由に設定できます。乾電池やUSB電源アダプター対応で、餌皿の水洗いも可能。ケガ防止センサーもついているため、飼い主さん不在でも安心して使用できるでしょう。
ドライフード専用の給餌器で、20kg以下の猫や超小型犬~中型犬に使用可能。スマホで食事を管理でき、5~60g/回・最大12回の給餌に対応しています。乾電池もセットできるので、災害時にも役立つでしょう。
カメラ付きでスマホと連動しているため、外出先でも愛猫の様子を確認することができます。1回10~100gと給餌量に幅があるため長く使いやすいでしょう。
どの自動給餌器を選ぶか迷った際は、上記の調査結果を参考にしてみてください。
自動給餌器を使用したことがある猫の飼い主さんのうち、多頭飼育をしている割合は約74%でした。
自動給餌器を選ぶ際は、使いやすさやお手入れのしやすさ、置きやすさや猫の食べやすさなどを考慮するのがポイント。多頭飼育の場合は、置く場所や給餌の時間を工夫して横取りを防ぎましょう。
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