愛犬や愛猫が可愛いからと人の食べ物を与えていると、味を覚えて拾い食い(盗み食い)につながることがあります。飼い主さんの見ていない隙に中毒を引き起こすものを食べてしまえば、命を危険にさらすことにもなりかねません。今回は、ペットの拾い食い(盗み食い)対策に関する飼い主さんの意識や対処法をお伝えします。
もくじ
ペット&ファミリー損害保険の調査によると、過半数以上の飼い主さんが、愛犬・愛猫の拾い食い(盗み食い)の現場に遭遇した、形跡を見たことがあると回答しています。
「拾い食い(盗み食い)をしていると思う」と考えている飼い主さんも含めると、実に61.9%の飼い主さんが愛犬・愛猫の拾い食い(盗み食い)に悩んでいることがわかります。
食べてしまったものによっては命に危険が及ぶこともある拾い食い(盗み食い)に、犬と猫の飼い主さんたちはどう対応しているのでしょうか。
犬猫の飼い主さんに「拾い食い(盗み食い)対策をしていますか?」と質問したところ55.6%が「対策をしている」と回答しました。
対策をしている飼い主さんの具体的な拾い食い(盗み食い)対策としては、「犬や猫の手の届くところに食べ物を置かない」ようにしている飼い主さんが71.4%と最多になっています。
つづいて、拾い食い(盗み食い)対策を犬猫別でみてみましょう。
犬の拾い食い(盗み食い)対策として上位のものは以下の通りです。
1位 手の届くところに食べ物を置かない
2位 しっかりしつける
3位 キッチンなどにゲートをつけて入れないようにする
犬はしつけをすることで問題行動をある程度、抑えることができるため、しつけることで拾い食い(盗み食い)を防ごうと考える飼い主さんも多いようです。全体としては、拾い食いの原因となるものや場所には近づけないようにするといった対策を行う飼い主さんが多いようです。
また、「フード以外の味を覚えさせない」ことで拾い食い(盗み食い)を防ごうという傾向もみられました。
対して猫の拾い食い(盗み食い)対策として上位のものは以下の通りです。
1位 手の届くところに食べ物を置かない
2位 おやつやご褒美をうまく使う
3位 キッチンなどにゲートをつけて入れないようにする
食卓にのせない/一緒に食事をしない
犬と比べるとしつけが難しい猫は、拾い食い(盗み食い)の原因となるものから遠ざける対策を第一におこない、拾い食い(盗み食い)しそうになったら食べ物から気をそらす、拾い食い(盗み食い)すると危険なものは、おやつやご褒美と交換してもらうといった方法をとるといった声も見られました。
犬や猫の拾い食い対策には「手の届くところに食べ物を置かない・危険な場所に近づけないようにする」という対策をおこないつつ、犬は「しつけ」、猫は「おやつやご褒美」を活用した対策を考えてみるとよいでしょう。
犬や猫の拾い食い対策には、蓋付きのゴミ箱やキッチンゲートといったアイテムを利用する飼い主さんが多いようです。
また、犬猫の飼い主さんからは、
など、飼い主さんの努力で拾い食い(盗み食い)を予防するのが基本と考える声が多く寄せられました。
犬の場合、蓋つきのごみ箱やキッチンゲートなどを活用することで室内での拾い食い(盗み食い)対策はできるようです。
しかし、犬は散歩で外出することも多いため、口輪を活用したり拾い食い(盗み食い)をしないようしつけておくことが大切です。
猫は上下運動も得意なため、キッチンゲートなどでは防ぎきれない可能性が高いです。蓋付きのゴミ箱などを活用しつつ、食べ物を出したままにしないといった飼い主さんの心がけも必要になるでしょう。
ぜひ、飼育環境にあわせて活用してみてください。
犬の場合は、しつけと飼育環境の整備をすることで、より拾い食い(盗み食い)を防ぎやすくなります。
基本的には、「まて」と「よし」を覚えさせ、飼い主さんの合図があれば食べ物を口にできると理解させます。散歩中は定期的に飼い主さんに関心が向くようしつけ、リードを短めに持って歩くことでリスクを減らせるでしょう。
猫もしつけを覚えることはありますが、怒ったり、大声を出してしまうと逆効果になってしまいます。しつけよりも拾い食い(盗み食い)しにくい環境を整備しておくようにしましょう。
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犬や猫には食べると中毒症状を起こしたり病気の原因になったりする食材があります。そのような食材を拾い食いしてしまえば、命に危険が及ぶ可能性もあるため注意しましょう。
また、犬や猫が食べてしまっても問題ない食べ物でも、食べてしまった量が多すぎれば1日あたりの摂取カロリーが増え、肥満につながることも。
愛犬・愛猫のために、しっかりと拾い食い(盗み食い)対策をしておくようにしましょう。
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犬や猫の拾い食いや盗み食いに悩む飼い主さんは多いものです。犬であればしつけである程度防ぐこともできますが、まずは、拾い食いにつながりそうなものを犬や猫の届くところに置かないよう、飼い主さん自身が気をつけましょう。
拾い食い(盗み食い)は愛犬・愛猫の命を危険にさらすこともあります。しっかり管理して、安心・安全な毎日を送りたいものです。
アンケート調査概要:
調査期間:2023年11月
調査対象:犬猫を飼育している20代から60代までの男女
調査方法:インターネット調査(Webアンケート調査)
回答者数:189人