「せっかく猫を飼うなら、1匹だけでなく兄弟で迎えたい」「愛猫のために2匹目を迎え入れたい」など、猫の多頭飼育を検討している飼い主さんもいることでしょう。今回は、すでに猫の多頭飼育をしている飼い主さんへ行った調査結果をご紹介します。猫を多頭飼育する前に準備しておくべきこと、知っておくべきことを把握し、万全の準備を整えて多頭飼育をはじめましょう。
もくじ
ペット&ファミリー損保の調査によると、飼い主さんが猫の多頭飼育で後悔や失敗を感じたことは上記の結果になりました。
1位 飼育費用が増えた(35.1%)
2位 医療費が増えた(30.6%)
3位 先住猫との対面方法(27.9%)
フードや猫砂などの日用品、ケージやペット保険など、猫を飼うにはお金がかかります。1匹だった猫が2匹になったからといって飼育費用や手間が単純に2倍になるわけではありませんが、それなりの出費や手間などを覚悟しておく必要があるようです。
また猫同士にも相性があります。愛猫の様子を見ながら、時間をかけて丁寧に対面を果たしましょう。
愛猫たちと安全で安心した生活を送るために、飼い主さんが多頭飼育前に知っておきたかったこと、考えておくべきだったことについては、上記のような結果となりました。
1位 猫同士の相性が悪い場合の対処法(29.7%)
2位 多頭飼育での健康管理方法(どの子の不調なのかがわかる対策)(27.0%)
3位 食費や医療費など、出費のシミュレーション(26.1%)
3割近い人が「猫同士の相性が悪い場合の対処法」「多頭飼育時の健康管理方法」について知っておきたかったと回答しました。
「もう1匹猫を迎え入れたものの先住猫との相性が悪かった」からといって、多頭飼育をやめることはできません。すでに多頭飼育をしている飼い主さんの意見を参考に、準備を整えましょう。
猫の多頭飼育をスムーズに始められるよう、多頭飼育の前に次の点を確認してみてください。
愛猫の数が増えるにともない、飼育費用やお世話にかかる時間や手間は増えます。愛猫にかける時間やお金に余裕があるか確認しましょう。
トイレは愛猫の飼育頭数+1個が理想とされています。トイレを置くスペースがあるか、猫同士が対面せずに通ったりトイレを利用したりできるかなど、導線に問題がないかも事前に確認しましょう。
また、単独行動を好む猫は、新しく迎えられた猫を自分のテリトリーに侵入してくる敵とみなす可能性があります。お互いが慣れるまで、慣れた後もそれぞれが気分に応じてそれぞれ過ごせるスペースがあるかも検討してください。ケージは頭数分を用意しましょう。
猫同士の相性が必ずしもよいとは限りません。相性が悪かったときは、猫を同じスペースで飼育することができません。できれば、正式に迎え入れる前に相性を確認できることが望ましいです。
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集合住宅の場合、猫の飼育頭数に制限がある可能性もあります。多頭飼育をしても問題ないか契約書や管理会社へ確認しましょう。
すでに猫を飼っている場合は、どれくらいの費用がかかりどんな手間がかかるかある程度予想できると思います。しかし、猫を多頭飼育するにあたってもっと詳しく知りたい場合は、こちらをご覧ください。
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新しく迎え入れた猫が焦らずゆっくり環境に慣れ、先住猫の準備ができたタイミングで共同生活をスタートできれば、その後の生活がうまくいく可能性は高まります。
次のポイントを押さえて初対面を迎えましょう。
犬のように群れで行動することを好まない猫は、猫同士の相性が悪いとケンカでケガをしたり、ストレスなどで病気を引き起こしたりする可能性もあります。
猫同士の様子を見つつ、移動ルートで出くわさないよう工夫したり、どうしても相性が悪い場合は飼育空間を分けたりできるかも検討しておきましょう。
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すでに猫を多頭飼育している飼い主さんから、多頭飼育を検討している飼い主さんへのアドバイスとして挙げられたポイントは上記の通りです。
1位 愛猫すべてに平等に接する(47.7%)
2位 猫同士の対面は焦らず行う(46.8%)
3位 経済的な負担がどれくらいになるか試算しておく(43.2%)
猫を新しく迎え入れた際、先住猫は別の猫が自分のテリトリーに侵入してきたと神経質になっています。
そのため、まずは先住猫を優先することが大切といわれますが、ある程度慣れてきた段階では、すべての愛猫に平等に接することを心がけたいと多頭飼育の飼い主さんは考えているようです。
今回のアンケート調査では半数以上の人が、「猫を多頭飼育して癒される」「懐いてくれて幸せを感じる」と回答しています。猫の多頭飼育が飼い主さんの精神面や家族との絆に与えるメリットは大きいでしょう。
しかし、飼育費用や医療費が増えるのも事実。多頭飼育の準備についてしっかり把握し、愛猫たちとの幸せな生活をスタートさせましょう。
アンケート調査概要:
調査期間:2024年1月
調査対象:犬猫を飼育している20代から60代までの男女
調査方法:インターネット調査(Webアンケート調査)
回答者数:111人