ペット保険で補償される主な病気やケガとは?治療事例や注意点も解説
2023.12.25 作成

ペット保険で補償される主な病気やケガとは?治療事例や注意点も解説

PNS編集部

PNS編集部

ペット保険にはさまざまな種類があり、補償対象となる病気はペット保険によっても異なります。飼っているペットがかかりやすい病気にはどのようなものがあるのかを把握したうえで、ペット保険の補償内容を確認してみましょう。

そこで今回は、ペット保険の補償内容の紹介をはじめ、補償対象になることの多い病気やケガについて解説します。

もくじ

    一般的なペット保険の補償内容は大きく分けて3つ

    一般的なペット保険の補償内容は大きく分けて3つ
    (Tatyana Gladskih/Adobe Stock)

    ペット保険の補償内容は、大きく次の3つに分けられます。

    • 通院
    • 入院
    • 手術

    ここからは、それぞれの補償内容について解説します。

    通院

    通院補償は、ペットが病気やケガをした際、動物病院へ通院したときにかかる治療費を補償するものです。ペット保険によっては通院補償がないものもありますが、通院補償がない場合、通院にかかる治療費は自己負担です。

    軽い通院であれば家計への負担にはなりにくいですが、下記の点に注意が必要です。

    • 治療内容によっては1回あたり数万円の通院費用になる場合がある
    • 何度も通院が必要になる場合がある
    • ペットの治療の大半は通院治療

    そのため、通院補償の付いているペット保険がおすすめです。

    入院

    ペットの病気やケガの状態によっては治療の経過観察のため、数日間、動物病院への入院が必要になることもあります。入院補償は、そのときの入院費を補償するものです。

    入院は1日あたり数千円程度かかるのが一般的で、入院日数に応じた費用のほか、投薬代などが発生すると総額で数万円になることもあります。

    手術

    治療費の中でも最も高額になりやすい費用が手術費です。手術費は、治療の内容によっては数万から数十万円になることもあります。

    ペットの品種や年齢によってかかりやすい病気やケガがあるため、自分の飼っているペットがかかりやすい病気やケガを補償してくれるか調べておくのがおすすめです。

    ペット保険で補償される病気やケガとは

    ペット保険で補償される病気やケガとは
    (Olya/Adobe Stock)

    ペット保険で補償されるのは、加入後に発症した傷病です。ただし、加入後に発症したように見えても、病気やケガの原因が加入前にあると判断された場合には補償対象外になるケースもあります。そのため、元気で健康なうちの加入をおすすめします。

    また、補償対象となる傷病・補償対象外となる傷病は保険会社によって異なります。例えば、子犬がかかりやすいパテラ(膝蓋骨脱臼)、犬や猫に多い歯周病などの歯科治療は、一部のペット保険では補償対象外です。先天性・遺伝性疾患が補償対象となるかもペット保険によって異なります。

    前述のパテラ(膝蓋骨脱臼)は、ケガなどで後天的に発症する場合もありますが、遺伝的な要因での発症が多いとされています。先天性・遺伝性疾患が補償対象外となっている場合、先天性・遺伝性の要因で発症した場合は補償対象外となるため注意が必要です。

    先天性・遺伝性疾患は補償対象外としている保険でも、パテラなど特定の傷病のみ、先天性・遺伝性の要因であっても補償対象としている場合もあるため、よく確認することをおすすめします。

    以下の「犬・猫がかかりやすい病気」をチェックして、補償対象になっているかどうかを事前に確認しましょう。

    犬に多い病気・ケガ 猫に多い病気・ケガ
    ・歯周病などの歯科疾患*
    ・椎間板ヘルニア
    ・異物誤飲
    ・骨折
    ・僧帽弁閉鎖不全症
    ・ガン

    ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫

    ・膝蓋骨脱臼(パテラ)
    ・特発性てんかん
    ・若齢性白内障
    ・股関節形成不全
    ・歯周病などの歯科疾患*
    ・異物誤飲
    ・腎不全
    ・尿路結石症
    ・心筋症
    ・ガン

    ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫

    ・多発性囊胞腎(のうほんじん)症
    ・肥大型心筋症
    ・骨軟骨異形成症
    ・進行性網膜萎縮症
    *乳歯遺残(不正咬合を含みます)、歯列矯正などケガ・病気にあたらないもの、治療に該当しないものは保険金のお支払い対象外となります。

    ほかにも、予防医療や避妊去勢など治療に該当しない費用は補償対象外となるのが一般的です。

    ペット保険で補償される犬の病気

    ペット保険で補償される犬の病気
    (NINENII/Adobe Stock)

    ここからは当社のペット保険『げんきナンバーわんスリム』で補償される犬に多い病気の原因や症状、予防・治療方法に加え、治療事例と合わせて解説します。

    補償対象となる病気やケガは加入する保険商品によって異なるため、参考までにご覧ください。

    『げんきナンバーわんスリム』の場合、保険加入後に発症した傷病であれば、以下のような病気が補償対象となります。

    • パテラ(膝蓋骨脱臼)
    • 僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症(心臓病)
    • 皮膚炎
    • 糖尿病 など

    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    パテラ(膝蓋骨脱臼)

    パテラ(膝蓋骨脱臼)は小型犬によく見られる病気です。補償対象外となっているペット保険もあるため、加入する前に補償内容を確認しましょう。

    パテラ(膝蓋骨脱臼)の原因や症状

    パテラ(膝蓋骨脱臼)とは、後ろあしの膝(ひざ)にあるお皿が本来の位置からずれたり、外れたりする状態です。軽度の場合、症状が出ないこともありますが、痛みや歩行困難などさまざまな症状が見られます。最悪の場合、膝の屈伸ができなくなり、歩くこと自体が難しくなる可能性もあります。

    原因は主に2つあります。

    • 先天的な原因
    • 後天的な原因

    先天的な原因は、詳しいことが分かっていません。確実な対策や治療法も確立されていないことから、パテラ(膝蓋骨脱臼)になったときの備えが大切です。

    後天的な原因は、いくつか挙げられます。

    • 事故
    • 高い所からの転落や飛び降り
    • 滑りやすい環境での生活
    • 肥満 など

    詳しくは以下の記事で解説していますのでご覧ください。

    【関連記事】
    パテラ(膝蓋骨脱臼)はペット保険の対象?治療事例や症状・原因を解説

    パテラ(膝蓋骨脱臼)の予防・治療方法

    後天的なパテラ(膝蓋骨脱臼)を予防するためには、ペットの体重管理を適切に行うことが大切です。また、滑りにくい環境を整えたりサプリメントを与えたりする飼い主さんもいます。

    ※サプリメントなどの健康補助食品や医薬部外品は、ペット保険の補償対象とならないのが一般的です

    パテラ(膝蓋骨脱臼)の治療方法には、以下の2種類があります。

    • 内科的治療
    • 外科的治療

    症状が軽度の場合、消炎鎮痛剤をはじめとする内服薬や関節保護の注射といった内科的治療が行われます。悪化すると、手術などの外科的治療が必要になることも少なくありません。外科的治療は治療費が高額になることも珍しくないため、あらかじめペット保険で備えておくことが大切です。

    【犬の治療事例】パテラ(膝蓋骨脱臼)(1歳・男の子)

    膝蓋骨脱臼の手術のため3日間入院し手術を行いました。

    【治療期間】

    入院3日間(手術1回)

    【治療総額】

    治療費92万2,658円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金63万5,361円
    自己負担額28万7,297円
    ※免責金額(5,000円×3日=15,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症(心臓病)

    心臓病の一種である僧帽弁閉鎖不全症は、マルチーズなど小型犬の高齢期に多い病気です。JASMINEどうぶつ循環器病センターの調査によると、12歳の犬種ごとの罹患率は次の通りです。

    • シー・ズーやポメラニアン:30%以上
    • チワワ:40%
    • マルチーズ:50%超
    • キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル:60%超

    ※参考:JASMINEどうぶつ循環器病センター|第1章、愛犬の命を奪う「僧帽弁閉鎖不全症」とは何か

    命に関わる可能性もあるため、病気についてきちんと理解しておきましょう。

    心臓病・僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症の原因や症状

    僧帽弁閉鎖不全症は心臓病の一つで、左心房と左心室を仕切っている弁が分厚く、短く、いびつになる病気です。主な原因は明らかになっていません。ただ、年齢を重ねるとともにかかりやすくなるといわれています。

    主な症状は息切れや体力の低下、食欲不振などです。進行すると、左心房に溜まった血液が呼吸を障害する「肺水腫」を発症する可能性があります。肺水腫になると呼吸不全が急速に進行し、治療が遅れれば死に至る恐れもある病気です。

    心臓病・僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症の予防・治療方法

    僧帽弁閉鎖不全症は原因が分かっていないため、完全な予防はできません。そのため、早期発見が重要です。

    治療には内科的治療と外科的治療があります。内科的治療の場合、病気の進行を抑える働きのある薬を継続して内服します。外科的治療は、変形した弁を修復したり人工物に置き換えたりする手術を行います。

    僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病は長期的な内科的治療が必要となり、治療費も高額になりやすいため、ペット保険であらかじめ備えておくことを検討しましょう。

    【犬の治療事例】僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症・MR(10歳・男の子)

    僧帽弁閉鎖不全症と肺水腫で、9日間の入院治療を行いました。

    【治療期間】

    入院9日間

    【治療総額】

    治療費39万0,882円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金24万2,117円
    自己負担額14万8,765円
    ※免責金額(5,000円×9日=45,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    皮膚炎

    犬の皮膚炎とは、皮膚に炎症が生じる病気のことで、幅広い犬種や年齢でよく見られます。

    皮膚炎の原因や症状

    皮膚炎はアレルギー性、アトピーなどさまざまな原因があります。アレルギーの場合、ノミやダニ、特定の食べ物など、アレルゲンとの接触が原因で起こるとされています。主な症状は、皮膚の赤みや湿疹、かゆみ、腫れなどです。

    皮膚炎とともに注意したいのが外耳炎(がいじえん)です。犬は人と違って外耳(耳の入り口から鼓膜までの道)が狭く、通気性も悪いことから、蒸れやすく細菌や真菌(カビ)が繁殖しやすい傾向があります。

    外耳炎を発症すると、後ろあしで耳をかいたり耳の中が膿んだりします。特に、ゴールデン・レトリーバーやダックスフンドなど垂れ耳の犬は耳の中が蒸れやすく、外耳炎を発症しやすいとされているため注意が必要です。

    皮膚炎の治療方法

    皮膚炎の治療方法は原因によって異なります。

    主な原因処方する薬
    ノミ・ダニ駆虫剤
    細菌抗生剤
    真菌(カビ)抗真菌剤

    かゆみなどの症状がある場合、炎症を抑えるために炎症止めの薬や薬用シャンプー、サプリメントなどを使用することもあります。ただし、シャンプーについては、動物病院で治療のために行う場合はペット保険の補償対象となりますが、自宅で使用する場合は対象外になることが一般的です。サプリメント代は自宅・病院関わらず、基本的に対象外となります。

    外耳炎の場合、外耳道の洗浄と点耳(てんじ)薬が主な治療方法です。場合によっては抗菌薬や抗炎症薬を使用することもあります。

    【犬の治療事例】外耳炎(0歳・女の子)

    外耳炎のため、1日間の通院で耳垢検査、耳洗浄、点耳薬の投薬などを実施しました。

    【治療期間】

    通院1日間

    【治療総額】

    治療総額9,460円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金3,122円
    自己負担額6,338円
    ※免責金額(5,000円×1日=5,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    糖尿病

    人と同じように、犬も糖尿病を患う可能性があります。完治は難しいため、病気に関する知識を深めておきましょう。

    糖尿病の原因や症状

    糖尿病の主な原因は以下の2つがあります。

    • Ⅰ型:膵臓(すい臓)から分泌されるインスリンが不足する
    • Ⅱ型:インスリンに対する体の反応が悪くなっている

    肥満、高齢などによってこれらが引き起こされると考えられていますが、詳しいことは分かっていません。

    糖尿病を発症すると、水を飲む量や排尿量、食欲などが増加します。一方で、食欲や体力低下、嘔吐、下痢などの症状が見られることもあります。悪化すると糖尿病性ケトアシドーシスという状態になり、白内障や腎疾患、肝疾患といった合併症を引き起こす危険性があるため、早期発見・早期治療が重要です。

    糖尿病の予防・治療方法

    糖尿病を予防するには、バランスの取れた食事と適切な運動が大切です。完全に予防することは難しいですが、年齢や健康状態に合わせて適切な食事を与えましょう。また、1日2回、1回30分程度の散歩も心がけましょう。

    主な治療方法は血糖値のコントロールです。軽度な場合、食事療法や運動療法、インスリン注射などが用いられます。

    ※ペット保険によっては、処方食は補償の対象とならない場合があります

    【犬の治療事例】糖尿病(10歳・男の子)

    糖尿病の治療のため1日の通院治療を行いました。

    【治療期間】

    通院1日間

    【治療総額】

    治療費1万2,853円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金5,497円
    自己負担額7,356円
    ※免責金額(5,000円×1日=5,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    ペット保険で補償される猫の病気

    ペット保険で補償される猫の病気
    (Татьяна Скорина/Adobe Stock)

    続いて当社のペット保険『げんきナンバーわんスリム』で補償される猫に多い病気を解説します。

    補償対象となる病気やケガは加入する保険商品によって異なるため、参考までにご覧ください。

    例えば『げんきナンバーわんスリム』の場合、保険加入後に発症した傷病であれば、
    以下のような猫の病気が補償対象となります。

    • 泌尿器系の病気(腎臓病、膀胱炎、尿路結石症など)
    • 歯周病
    • 風邪 など

    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    泌尿器系の病気

    猫の場合は泌尿器系の病気にも注意しましょう。病気によっては命に関わる危険性もあります。

    泌尿器系の病気の原因や症状

    猫は濃い尿を出すために腎臓に負担がかかり、機能障害を起こしやすいとされています。特に多いのが次の病気です。

    • 膀胱炎などの下部尿路疾患
    • 慢性腎臓病

    下部尿路疾患とは、膀胱炎や尿道炎、尿石症(尿路結石)など膀胱と尿道に関する病気の総称です。主にストレスや食事・飲水の量が少なくなることでリスクが高まるといわれています。

    慢性腎臓病とは、なんらかの原因で腎臓がダメージを受けて十分に機能しなくなる状態のことです。腎臓病が進行すると腎不全に至るとされています。

    泌尿器系の病気の予防・治療方法

    泌尿器系の病気は多岐にわたるうえ、完全に予防できるものではありません。そのため、予防として泌尿器に負担をかけにくい食事を心がけることが大切です。特に、塩分やミネラル、脂肪などの摂取量には気を配りましょう。

    水を飲む量にも注意が必要です。水を飲む量が減るとおしっこが凝縮され、尿石ができやすくなります。

    さらに、食事による摂取カロリーにも気をつけましょう。肥満になると、腎臓への負担が増えてしまいます。特に、慢性腎臓病や腎不全は定期的な通院が必要になるため、重症化すると治療費が高くなってしまう可能性があります。泌尿器系の病気が心配な場合は、通院も補償されるペット保険がおすすめです。

    【猫の治療事例】慢性腎臓病(3歳・女の子)

    慢性腎臓病の治療のため5日間の入院治療を行いました。

    【治療期間】

    入院5日間

    【治療総額】

    治療総額20万9,320円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金12万9,024円
    自己負担額8万0,296円
    ※免責金額(5,000円×5日=25,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    歯周病

    猫の病気としてよく見られるのが歯周病です。世界的に見ても、3歳以上の犬猫は80%以上が歯周病に罹患しているともいわれています。(※)

    【関連記事】
    ペット保険で歯周病・歯石除去は補償可能?歯科治療の治療事例なども紹介

    ※参考:日本獣医師会|小動物歯科診療の歴史ならびに現状と展望(||)

    歯周病の原因や症状

    歯周病とは、歯肉が腫れたり歯を支えている歯周組織が破壊されたりする病気です。主な原因は、人と同じように歯垢(プラーク)です。歯垢は食べ物の残りカスなどから生成されます。

    歯周病の初期段階では、目に見える症状はありません。ただし、進行すると歯が抜け落ちる、顎の骨が溶けてしまう、下顎が骨折するなどの症状が見られます。さらに、血管に細菌が入り込むと、心臓病や腎臓病の引き金になる可能性もあるため、目に見える症状がなくてもしっかりと予防しておくことが大切です。

    歯周病の予防・治療方法

    歯周病の予防には定期的な歯磨きが最も大切です。歯磨きを嫌がる場合は、歯磨きガムや歯磨き用のおやつ、口内環境を整えるサプリメントなども検討してみるとよいでしょう。

    基本的な治療方法としては、細菌の温床となる歯石の除去です。腫れや炎症などの症状が激しい場合は、一時的に抗生剤を使って細菌を抑えることもあります。

    【猫の治療事例】歯周病(7歳・女の子)

    歯肉炎の治療のため1日通院し、全身麻酔にて処置を受けました。

    【治療期間】

    通院1日間

    【治療総額】

    治療総額3万7,070円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金2万2,449円
    自己負担額1万4,621円
    ※免責金額(5,000円×1日=5,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    風邪

    猫は風邪にも注意しましょう。人と同じような症状が現れますが、場合によっては悪化する可能性があります。

    風邪の原因や症状

    猫の風邪は「猫風邪」と呼ばれることもありますが、実際にそのような病名があるわけではありません。「上部気道感染症」とも称され、原因は主にウイルスや細菌です。

    典型的な症状は、くしゃみや鼻水です。症状によっては口や目のほうまで波及する場合もあります。

    【関連記事】
    【獣医師監修】猫風邪の症状と原因は?予防法や治療費はどれくらい?

    風邪の予防・治療方法

    人の風邪と同じく、対症療法が中心となります。具体的には、飲み薬の処方や抗生物質の投与のほか、鼻水・くしゃみには点鼻薬、結膜炎には目薬を処方される場合があるでしょう。

    主な予防方法としてはワクチン接種が挙げられます。特に、子猫は離乳後に免疫が下がると感染しやすくなるため適切な接種が重要です。なお、ワクチン接種はペット保険の補償対象外です。

    【猫の治療事例】風邪(5歳・男の子)

    風邪の症状が見られたため、1日の通院で血液検査、内服薬の処置を行いました。

    【治療期間】

    通院1日間

    【治療総額】

    治療総額6,160円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金812円
    自己負担額5,348円
    ※免責金額(5,000円×1日=5,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    ペット保険で補償されない主な病気

    ペット保険で補償されない主な病気
    (Maria/Adobe Stock)

    ペット保険はすべての病気を補償するわけではありません。例えば、以下の傷病は補償の対象にならないのが一般的です。

    • 加入前から発症していた病気やケガ
    • 避妊・去勢にまつわる手術
    • 健康診断や予防接種など(健康体への処置)

    ペット保険で補償できるのは、加入したあと(補償開始後)に発症した傷病です。加入前や待機期間中などの傷病は補償されません。

    また、避妊・去勢にまつわる手術や健康診断や予防接種などの健康体への処置も補償されないのが一般的です。

    【関連記事】
    検査費用はペット保険で補償される?できるケースとできないケース
    ペット保険は健康診断でも補償される?具体的な費用やタイミングも紹介

    ペット保険選びや加入時の注意点

    ペット保険選びや加入時の注意点
    (Seventyfour/Adobe Stock)

    ここでは、ペット保険を選ぶときや加入時に注意すべきポイントを紹介します。

    ペット保険によって補償される病気やケガが異なる

    ペット保険によって補償対象となる病気やケガは異なります。ペット保険を選ぶ際は、自分のペットがかかりやすい病気・ケガが補償対象になっているかどうかを確認しましょう。

    例えば、歯周病などの歯科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患はペット保険によっては補償対象外の場合もあります。

    先天性・遺伝性疾患は一度発症すると完治は難しく、長期に渡って病気と付き合うことになる場合も多いため、補償対象となっているとより安心です。0~3歳などの若齢で発症することが多いため、若齢のペットの場合確認しておくとよいでしょう。

    病歴によって加入できない場合がある

    ペット保険は必ず加入できるわけではなく、病歴によっては加入できない場合があります。例えば、次のような病気に罹患したことがある場合、加入は難しいでしょう。

    • 糖尿病
    • 悪性腫瘍(ガン)
    • 腎疾患
    • 甲状腺疾患
    • 猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
    • 特発性てんかん など

    ただし、加入できるかどうかはペット保険によって異なります。詳しくはペット保険会社に問い合わせてみましょう。

    保険の利用状況によっては契約時と同じ内容で更新できないことがある

    ペット保険の中には、契約時と同じ内容で更新できないものもあります。加入前に次の点を確認しておきましょう。

    • 年間の支払い回数は更新時にリセットされるか
    • 更新時の保険料の割増
    • 更新時に補償条件の変更の可能性の有無
    • 更新可能な年齢上限の有無
    • 年間の限度額や回数の上限に達した場合も更新が可能か など

    万が一、更新できない場合、無保険状態になってしまう可能性もあります。ホームページや約款で「更新の際に条件はあるか」「あるとしたら、どのような条件か」を理解しておくことが大切です。

    高額治療費の支払いに強いペット保険なら『げんきナンバーわんスリム』

    高額治療費の支払いに強いペット保険を選ぶならペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』がおすすめです。ペット&ファミリー損保は日本のペット保険会社の中で長い歴史を持つ会社の1つです。

    『げんきナンバーわんスリム』には3つの特徴があります。

    1. 高額治療・長期にわたる慢性疾患の治療に強い※1・2
    2. 10歳以上の保険料は一定※3
    3. 充実した補償内容「幅広い傷病に対応」※1・2

    商品の詳細は、WEBサイトをご確認ください。

    ※1 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
    ※2 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
    ※3 今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。

    1)高額治療・慢性疾患の治療に強い※1・2

    1日に複数の検査を行うような通院、手術や入院の内容によっては、治療費が高額になるケースも少なくありません。

    例えば、1日あたりの保険金支払い限度額が1万円の保険に加入していた場合、通院で10万円の治療が発生しても、1日あたりの限度額を超える9万円は自己負担となります。

    1日あたりの限度額なし!

    しかし、『げんきナンバーわんスリム』には、1日あたりの限度額がないため、通院でも最大で70万円の保険金を受け取ることができます。

    年間の利用回数に制限なし!

    年間の利用回数にも上限がないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても、年間の限度額内であれば何度でも保険金の請求が可能です。

    2)10歳以上の保険料は一定※3

    ペット保険は人の保険と同様、年齢が高くなるほど保険料が高くなるのが一般的です。特にペットの年齢が10歳を超えると保険料が大きく値上がりする場合があります。

    保険料は10歳以降は一定|ペット保険のペット&ファミリー損保「げんきナンバーわんスリム」

    『げんきナンバーわんスリム』は月々1,560 円から*ご加入いただけ、生涯保険を続けられるように10歳以降の保険料は一定です。

    契約更新時の審査はないため、契約時と同じ条件で終身での継続が可能。将来の経済的負担を気にすることなく、安心して万が一の備えが続けられます。

    *プラン50(小型犬・初年度保険料1歳)の場合

    3)幅広い傷病に対応※1・2

    手厚い補償内容|ペット保険のペット&ファミリー損保「げんきナンバーわんスリム」

    『げんきナンバーわんスリム』は全国すべての動物病院に対応しています。通院、入院、手術はもちろん、時間外診療費にも対応。急な休日や夜間の診療でも安心です。

    さらに、ペット保険で補償対象外となりがちな、歯科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患、猫エイズ(FIV)も補償対象となります。

    先天性や遺伝性の病気が心配な0~3歳の若齢の犬猫も安心して加入いただけます。

    犬や猫に多い以下の病気やケガの治療も幅広く補償します。

    犬に多い病気・ケガ 猫に多い病気・ケガ
    ●歯周病などの歯科疾患※4
    ●椎間板ヘルニア
    ●異物誤飲
    ●骨折
    ●僧帽弁閉鎖不全症
    ●ガン

    ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫
    ●膝蓋骨脱臼(パテラ)
    ●特発性てんかん
    ●若齢性白内障
    ●進行性網膜萎縮症
    ●歯周病などの歯科疾患※4
    ●異物誤飲
    ●腎不全
    ●尿路結石症
    ●心筋症
    ●ガン

    ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫
    ●多発性囊胞腎(のうほんじん)症
    ●肥大型心筋症
    ●骨軟骨異形成症
    ●進行性網膜萎縮症
    ※4 乳歯遺残(不正咬合を含みます)、歯列矯正などケガ・病気にあたらないもの、治療に該当しないものは保険金のお支払い対象外となります。

    補償プラン

    補償プランはご都合に合わせて、シンプルでわかりやすい2種類からお選びいただけます。

    小型犬の補償ブラン|ペット保険のペット&ファミリー損保「げんきナンバーわんスリム」

    ※ 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
    ※ 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
    ※今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
    24D147-240718

    幅広い病気をカバーできるペット保険を選ぼう

    幅広い病気をカバーできるペット保険を選ぼう
    (Photocreo Bednarek/Adobe Stock)

    万が一、飼っているペットが病気やケガをしたとき、ペット保険に加入していればその治療費の一部を保険金でまかなうことができます。ただし、ペット保険によって補償内容や対象となる病気やケガは異なるため、加入前によく確認しておくことが大切です。

    また、ペット保険は基本的に健康でなければ加入できません。場合によっては病歴が原因で加入が難しくなる場合もあるでしょう。そのため、ペットが若くて健康なうちにペット保険への加入を検討することをおすすめします。

    著者・監修者

    PNS編集部

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    ペットニュースストレージ編集部です。

    PNS編集部

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