猫を飼うとき、「可愛い姿に癒されたい」「猫と一緒なら毎日幸せ」など、楽しいイメージをもっている人は多いでしょう。しかし、実際に飼い始めてみたら「飼う前に知っておきたかった…」といった後悔を抱える人も見受けられます。本記事では、猫を飼う前に知っておきたい情報についてお伝えします。
もくじ
猫を飼育している180名に猫の飼育実態調査を行ったところ、56.7%は「猫を飼って後悔したことがない」と回答しました。
ここでは、多かれ少なかれ後悔したと感じたことのある78名の飼い主さんが回答した「猫を飼う前に事前に知っておきたかったこと」と「猫を飼育していて後悔した理由」について紹介します。
猫との暮らしをより豊かなものにするために、「猫を飼う前に知っておきたい情報」についてしっておきましょう。
猫は比較的自由なイメージがあるため、「しつけ」と聞くと犬を思い浮かべる飼い主さんもいることでしょう。
しかし、室内で猫を飼育するためには、猫にとっても人にとっても清潔で安全な生活環境を維持するために必要なルールを覚えてもらう必要があります。
猫を迎え入れたら、少なくとも次のしつけを行うとよいでしょう。
とはいえ、猫は犬と異なりしつけはできない生き物といわれています。猫が嫌がることを無理やりしつけると飼い主さんは嫌われてしまいます。
愛猫のお気に入りのものを用意したり、「これをしたら良いことが起きる・悪いことが起きる」と覚えてもらったりするなどの工夫をしながら、一緒に暮らすルールを覚えてもらいましょう。
ペットには公的な健康保険制度がなく自由診療となります。そのため、医療費は全額飼い主さん負担となるのが基本。病気やケガの内容によっては医療費が高額になることもあるでしょう。
また、健康だったとしてもワクチン接種や健康診断などの予防医療に関する費用も考えておかなければなりません。
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「慢性腎臓病(腎不全)」にかかりやすいなど、猫全般がかかりやすい病気があるのはもちろん、猫種によってかかりやすい病気も。
たとえば、スコティッシュフォールドなら「肥大型心筋症」、マンチカンなら「椎間板ヘルニア」、アメリカンショートヘアなら「糖尿病」などが挙げられます。
また、「猫種ごとの特徴や性格」を知っておけばよかったという飼い主さんも約3割いました。飼おうと考えている猫種について、事前に調べておくことも忘れないでください。
猫種別の特徴やかかりやすい病気についてはこちらをご覧ください。
猫を迎え入れる際、必要なアイテムをそろえるのに2~3万円ほど、ワクチン接種や健康診断に1万円~1万5,000円ほどかかります。また、食費や日用品代で毎月5,000~1万円ほどの出費もあるといわれています。
継続した支出があっても飼い続けられるかは、しっかり計算しておくようにしましょう。
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とはいえ、半数以上の飼い主さんは、「猫を飼って後悔したことがない」と回答。猫を飼うことの魅力を実感しているようです。
その理由として最も多く挙げられたのが「癒される」という点でした。猫に癒されることで、「落ち込んでもすぐに立ち直れる」「家に帰るのが楽しくなった」という人もいるようです。
猫がきっかけで、「家族の会話が増えた」という声も複数見られました。また、1人暮らしでも「仕事に行く時にお見送りをしてくれるし、帰ってきた時はお出迎えしてくれたりして、一人暮らしにはありがたい存在」という声もあります。
犬も猫も飼ったことがある飼い主さんからは、「何時でも癒される。猫飼いでいやなことはほとんど無い。犬も一緒に飼っているが、比べても粗相もないし全てに満足できる」という声も。
猫の見た目の特徴、「箱猫座り、猫ふみふみなどの行動」といった愛らしい行動、「見ていて飽きない仕草」など、猫特有のかわいらしさが、飼い主さんの癒しにつながるのでしょう。
また、「表情のあどけない子猫」から、「おっとりゆったりしたたたずまいの老猫」まで、生涯を通して猫に魅力を感じている飼い主さんも少なくありません。
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猫の飼い主さんが「事前に知っておきたかった」「どういった点で後悔したことがあるのか」を知った上で、次のような知識や心構えをもっておくことで、猫を迎え入れた後の生活がより豊かなものになるはずです。
猫を飼って大変・後悔を感じやすいポイントは下記の表を参考にしてみてください。
猫種による違いはありますが、猫の平均寿命は約15歳。一度飼い始めたら、良きパートナーとして最期までしっかりお世話をする覚悟をもちましょう。
健康で長く楽しく暮らせるよう、日頃から運動量や食事に気をつけるなど健康管理をしっかりしておくことも大切です。
ペットサークルやトイレトレーなど、猫を迎え入れるまでに準備しておきたいアイテムで2~3万円ほどの初期費用がかかります。さらに、フードやおやつといった食費、猫砂などの日用品代などで毎月5,000~1万円ほどの出費もあります。
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猫は、犬と違って散歩の必要はないものの毎日のお世話は必要です。トイレが臭ったり抜け毛がすごかったりするといった声も多く、こまめな掃除・片付けなどに手間や時間がかかることは覚悟しておきましょう。
また、迎え入れた猫の性格や猫種、多頭飼いといった生活環境によっては、夜中に猫の大運動会が開かれて飼い主さんが寝不足になることも。
お留守番が苦手な猫を置いて、気軽に旅行に行けなくなるなど、ライフスタイルが変化する可能性があることも知っておいてください。
猫には爪とぎの習性があります。そのため、床や壁、家具などを爪とぎで傷つけられる可能性が高いことも覚悟しておきましょう。傷つけられたくないところは保護をするなど、生活環境を整えることも大切です。
また、思いもよらないものを誤飲したり、棚の上からものを落としたりすることがないよう、常に片付けておくなど、住環境を整えることを心がけておくと安心です。
性格にもよりますが、基本的に猫は気まぐれな生き物です。触れられることを嫌がったり、自分のペースを乱されることがストレスになったりすることもあります。
「かわいくて触れていたい」「もっと抱っこしたり遊んだりしたい」といった飼い主さんの希望もあるかと思いますが、できるだけ猫のペースを尊重し、構いすぎないよう注意しましょう。
人と同じように、動物にも病気やケガの心配があります。動物病院にかかればそれなりに費用もかかるでしょう。万が一に備えて、ペット保険に入っておくことをおすすめします。
ペット保険にはたくさんの種類があり、保険商品によって補償内容は大きく異なります。「どれも同じようだから、保険料が安いものにしよう」と判断せず、補償内容をよく理解した上で選ぶようにしましょう。
親身に対応してもらえるかなどもチェックしておくと安心です。
高額治療費の支払いに強いペット保険を選ぶならペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』がおすすめです。
『げんきナンバーわんスリム』の特徴は以下のとおりです。
1日に複数の検査を行うような通院、手術や入院の内容によっては、治療費が高額になるケースも少なくありません。
『げんきナンバーわんスリム』には、1日あたりの限度額がないため、通院でも最大で70万円の保険金を受け取ることができます。
年間の利用回数にも上限がないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても年間の限度額内であれば何度でも保険金の請求が可能です。
ペット保険は人の保険と同様、年齢が高くなるほど保険料が高くなるのが一般的です。『げんきナンバーわんスリム』はペットの長寿化を見据えて10歳以上の保険料は一律です。
通院、入院、手術はもちろん、時間外診療費にも対応。突然の休日や夜間の診療でも安心です。
さらに、ペット保険で補償対象外となりがちな、歯科疾患※4、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患、猫エイズ(猫免疫不全ウィルス(FIV)も補償対象。
先天性や遺伝性の病気が心配な、0~3歳の若齢の犬猫も安心して加入いただけます。
※1 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※2 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「お支払い事例ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※3 今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
※4 乳歯遺残(不正咬合を含みます)、歯列矯正などケガ・病気にあたらないもの、治療に該当しないものは保険金のお支払い対象外となります。
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一般的には、ラグドールやロシアンブルー、スコティッシュフォールド、ペルシャ、エキゾチックショートヘアなどが飼いやすい傾向にあるといわれています。
しかし、猫の個性や飼い主さんとの相性などが飼いやすさに影響すること少なくありません。その子の個性や相性も考慮しながら、運動量や大きさ、鳴き声やお手入れ、しつけのしやすさなどをポイントに迎え入れる猫を選んでみてください。
猫を迎え入れたことを後悔した飼い主さんも見受けられますが、半数以上は「猫を飼ってよかった」と感じています。
猫の飼い主さんが「猫を飼う前に知っておけばよかった」という点や、心構えなどを参考に、しっかりと準備をした上で猫を迎え入れましょう。
猫との生活が、あなたの毎日をより豊かなものにしてくれるはずです。
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アンケート調査概要:
調査期間:2023年2月3日~2023年2月9日
調査対象:猫を飼育している20代から60代までの男女
調査方法:インターネット調査(Webアンケート調査)
回答者数:180人