犬との暮らしのスタートは、明るく希望に溢れたものであって欲しいもの。しかし近年、ペット購入時のトラブルが少なくありません。お迎え後に困ったことが起きても、モノとは違って返品交換で解決というわけにはいきません。トラブルを避けるためにも、チェックしておきたい犬の購入時の注意点について解説します。
もくじ
犬をお迎えする前に、本当に犬を飼育できる環境かどうかを確認しましょう。賃貸物件の場合は飼育可能な物件か確認するとともに、飼育可能な犬種のサイズや頭数についても確認しておくことが大切です。
また、犬との暮らしは時間的にも金銭的にも想像以上に負担がかかるもの。特に初めて犬を飼う人は、自分の生活をよく見直し、散歩の時間は十分に取れるか、生活費だけでなく病気やケガの際に十分な治療を受けるだけの金銭的な余裕があるかどうかも考える必要があります。
アレルギーによって犬の飼育を諦めざるを得ない人もいます。自分や家族に犬アレルギーの人がいないかどうかもチェックしておくと安心です。
もしも雑誌や映画、テレビなどで見かけた犬に憧れてお迎えを検討している場合は、事前にその犬種についてよく調べる必要があります。
成犬になった時のサイズや性格の傾向、必要な手入れやトレーニング、運動量を知り、自分のライフスタイルにふさわしいかどうかよく考えましょう。
犬種によってかかりやすい病気もあり、生涯にわたって通院が必要になる病気にかかる可能性もあります。万が一の場合でも一緒に暮らせるように準備をすることも大切です。
子犬を迎え入れる際、購入する店舗やブリーダーが信頼できるところか確認することも大切です。子犬が過ごす場所の清掃状況や子犬たちの様子をしっかりと観察しましょう。
排泄物の処理が適切にされていない、子犬に元気がない、痩せ細っている、月齢に対して小さすぎるなどの様子が見られた場合には注意が必要です。
また、子犬に触れる際には、どこかを痛がったりする様子がないかよく見ておきましょう。
犬を飼いたいと思った理由をもう一度考えてみましょう。一度犬を飼い始めたら、自分の気分や都合で捨てることは許されません。
一緒に暮らせば嬉しいときばかりだけでなく、悲しいときや大変なときも必ずあります。それでも一緒に暮らしたいと思えるかどうか、自分の胸に手を当ててゆっくりと考えることが大切です。
改めて考えてみて、犬と暮らしたい気持ちが揺るがないのであればそれがお迎えするよきタイミングです。ペットショップやブリーダーなどからお迎えする際は、次の点を確認しましょう。
既に接種しているワクチンはあるか、ある場合はどのワクチンをいつ接種したか確認しましょう。
子犬が接種するワクチンは、狂犬病ワクチンと混合ワクチンです。特に狂犬病ワクチンは、法律によって義務と定められています。接種が済んでいない場合には、後日忘れずに接種するようにしましょう。
お迎えする時点でわかっている先天性の病気はないかを確認しましょう。また、見てわかる異常はないか、発熱や下痢はないかも確認します。
子犬はとても元気でよく食べ、よく遊び、よく眠ります。その子の性格や知らない人が来て緊張している場合もあるでしょうが、お迎え当日の様子も含めてしっかりと把握しておきましょう。
犬種や血統によって犬の適正価格は変わります。インターネットやいくつかの店舗で犬種ごとの価格相場を調べ、適正な価格かどうか判断しましょう。
小さな子犬は体力がなく、体も未熟なため、思いもかけない病気やケガが命取りになることがあります。特に、お迎えしてすぐは環境の変化から体調を崩しやすいため、いざという時慌てないためにも事前に動物病院を探しておくと安心です。
お迎えするペットショップやブリーダーが自宅から近い場合、近隣の動物病院を紹介してもらえるかもしれません。提携の動物病院やペット保険、万が一に備えた保証がある場合もあるので、いろいろと質問してみるとよいでしょう。
余計なストレスをかけないように、お迎え後しばらくの間はフードを変えないほうがよいでしょう。毎日何を食べていたのか、また回数や量についても確認しておきましょう。
続いて、迎え入れてからの注意点についてお伝えします。
可愛い子犬をお迎えしたら、ついついかまいたくなってしまうものです。
しかし、慣れない場所にきた子犬は、想像以上に疲れています。新しい環境に慣れるまでは無茶をさせず、できるだけゆっくりと休ませるようにしましょう。
また、子犬は寒さ・暑さに弱いものです。快適に過ごせるよう温度管理にも気をつけ、体調の変化に注意しましょう。
子犬は体調を崩しやすいです。食事はしっかりと取れているか、下痢をしていないか、体をかきむしっていないかなどこまめにチェックし、必要に応じて動物病院で診察を受けましょう。
症状が軽くても、体力のない子犬はあっという間に重症化することも。気になる様子があれば、早めの受診が安心です。
好奇心旺盛な子犬はさまざまなことに興味をもちます。「まさか」という場所に入り込んだり、危険なものを噛んだりと目を離せません。
飼い主さんが目を配れない時間はサークルやケージで過ごすことを基本に、家の中の危険なものは片付けるなど、安全に過ごせる環境を整えましょう。
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子犬は生後6~8週以降、免疫をつけるためにワクチンを複数回接種する必要があります。ワクチンは決して怖いものではなく、恐ろしい病気から命を守り、犬に感染する可能性のある病気の蔓延を防ぐためのものです。
毎年の接種が必要なワクチンもあるため獣医師とよく相談し、健康状態や月齢に合わせて、必要なワクチンを接種しましょう。
子犬期を過ぎると愛犬の体調も落ち着いてくるでしょう。健康なうちは気にならないかもしれませんが、犬も歳を取れば体調不良が増えてきます。
また、思いがけないケガで治療が必要になることも。人のような健康保険制度がない犬の医療費は、驚くほど高額になることもあります。
生涯にわたって治療費の心配を減らすためにもペット保険に加入し、いざというときに備えておきましょう。
高額治療費の支払いに強いペット保険を選ぶならペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』がおすすめです。
『げんきナンバーわんスリム』の特徴は以下のとおりです。
1日に複数の検査を行うような通院、手術や入院の内容によっては、治療費が高額になるケースも少なくありません。
『げんきナンバーわんスリム』には、1日あたりの限度額がないため、通院でも最大で70万円の保険金を受け取ることができます。
年間の利用回数にも上限がないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても年間の限度額内であれば何度でも保険金の請求が可能です。
ペット保険は人の保険と同様、年齢が高くなるほど保険料が高くなるのが一般的です。『げんきナンバーわんスリム』はペットの長寿化を見据えて10歳以上の保険料は一律です。
通院、入院、手術はもちろん、時間外診療費にも対応。突然の休日や夜間の診療でも安心です。
さらに、ペット保険で補償対象外となりがちな、歯科疾患※4、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患、猫エイズ(猫免疫不全ウィルス(FIV)も補償対象。
先天性や遺伝性の病気が心配な、0~3歳の若齢の犬猫も安心して加入いただけます。
※1 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※2 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「お支払い事例ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※3 今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
※4 乳歯遺残(不正咬合を含みます)、歯列矯正などケガ・病気にあたらないもの、治療に該当しないものは保険金のお支払い対象外となります。
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犬を迎えたら新しい生活がスタートします。
犬との暮らしはとても幸せで楽しく、つぶらな瞳の子犬に出会えば誰もが夢中になってしまうものです。しかし、可愛いからと簡単に迎えるのではなく、しっかりと検討してからお迎えするようにしたいものです。
また、ペット購入前後のトラブルは意外に多いもの。「どこでも同じ」だと気軽に購入するのではなく、犬との暮らしの始まりをしっかりとサポートしてくれる「信頼できる購入先」を選ぶことも大切です。
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