ひとくちにペット保険といってもその種類はさまざま。選び方を間違ってしまうと、万が一の際に十分な補償を受けられないなど、後悔する可能性もあります。
ペット保険を選ぶ際には、後悔しないために気をつけるポイントを事前にしっかりと把握し、比較・検討することが大切です。そこで今回は、ペット保険で後悔しやすいポイントや、契約時や加入時の注意点を分かりやすく説明します。
もくじ
ペット保険を選ぶ際には、加入時や加入後にどのような後悔が多いのかをあらかじめ把握しておくと満足できる保険選びができるでしょう。
ペット保険に関して後悔しやすいポイントは次の5つです。
以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
最も後悔しがちなケースは、ペット保険そのものに加入していなかった場合です。
ペット保険に加入していない場合、病気やケガをして動物病院を受診した際に、治療費がすべて自己負担になります。場合によっては治療費を捻出することが難しく、最適な治療法があるにもかかわらず経済的な事情から十分な治療を受けられないことがあります。
ペットは人と違って自分の痛みや不調を言葉にすることができません。そのため、「気づいたときには病気が進行していて、急に手術や入院が必要になる」というケースも少なくありません。
ペットにかかる治療費は1回あたり数万円〜数十万円になることもあります。自己資金で治療費を捻出することに不安を感じる場合は、あらかじめペット保険で備えておくことをおすすめします。
「ペット保険に加入しようとしたのに、加入できなかった」と後悔する場合もあるでしょう。これは、ペット保険への加入条件は「ペットが健康体であること」を前提としているためです。
また、多くのペット保険には加入時の年齢制限があります。例えば、当社の『げんきナンバーわんスリム』の場合、生後45日以上〜7歳11ヵ月以下であれば新規加入ができます。
「ペットの成長は人の数倍も早い」といわれています。そのため、ペット保険に加入できない年齢になってからや病気になってから「体が弱ってきたからそろそろ保険が必要かも」と感じ、ペット保険の大切さに気づく人も少なくありません。
ペット保険への加入を検討するのであれば、ペットが若くて健康なうちに加入するほうがよいでしょう。
ペット保険は、高齢になるにつれ保険料が上がります。最初のころは保険料が安くても、更新を続けるうちに保険料が高額になり別の保険へ乗り換えを検討する人もいます。しかしながら、年齢制限や健康状態から乗り換え先の保険が見つからず後悔したという声もあります。
高齢になるとペット保険の見直しも難しいため、加入時にペットの平均寿命を踏まえた上で、「年を重ねると保険料はどうなるか」を確認しておきましょう。
ペット保険で補償対象となる病気やケガは、ペット保険によって異なります。つまり、ペット保険に入っていても、かかった病気が補償対象外であれば治療費が自己負担になります。
例えば、小型犬によく見られるパテラ(膝蓋骨脱臼)は多くの保険で補償されますが、補償されない保険もあります。
まずは自分のペットがどんな病気にかかりやすいのかを知り、検討しているペット保険がその病気を補償しているかどうかを確かめることが大切です。
ペット保険は基本的に掛け捨てです。そのため、喜ばしいことですがペットが健康であり続けると保険料が無駄になってしまったと感じることも考えられます。
しかし、病気やケガは突然やってきます。保険は「損か得か」で考えるものではなく、万が一のときのために備えておくもの。突発的もしくは定期的な出費に備えたい場合、ペット保険への加入がおすすめです。
一般社団法人Team HOPEによると、犬や猫が「病気にかかった経験」の割合は7歳以上から急増します。
「”うちの子は健康で保険料がもったいないから”と解約した後に、大きな病気・ケガを発症して後悔した」という声も少なくありません。
<犬猫が病気にかかった経験>
7歳未満 | 7歳以上 | |
犬 | 39% | 80% |
猫 | 40% | 60% |
ペットの平均寿命はほぼ毎年長くなっており、人と同じで年齢を重ねれば重ねるほど病気やケガのリスクも高まります。
そもそもペット保険とはどのようなものなのか、詳しく知らないという方もいるでしょう。ここではペット保険の役割と補償内容、健康管理にかかる年間の平均金額などを紹介します。
ペット保険の役割は、補償対象となる病気やケガが起きた際に、治療費の一部を負担するというものです。ペットには公的な健康保険制度がないため、基本的に治療費は全額自己負担となります。ペット保険に加入しておくことで、自己負担額を減らすことができるでしょう。
補償内容は加入する保険会社やプランによって違います。当社の『げんきナンバーわんスリム』の場合は以下の通りです。
当社では時間外診料(夜間診療費や休日の割増診療費などの時間外診療費)も補償対象になりますが、補償されないペット保険も多いです。「どのペット保険も似たようなもの」と考えず、あらかじめ補償内容を確認することが大切です。
ペットが病気やケガに見舞われたときの手術費や入院費、通院費の平均は以下の通りです。
<犬猫の1回あたりの平均治療費>
手術費 | (犬)20万0,515円 (猫)19万1,571円 |
入院費 | (犬)10万0,495円 (猫)10万1,397円 |
通院費 | (犬)1万3,739円 (猫)1万2,402円 |
これらの金額はあくまで平均であり、場合によってはさらに高額な治療費がかかることもあります。
ペット保険には、1回あたりの保険金支払い額に上限を設けているものもあります。充実した補償を求める場合、1回あたりの上限のない保険や上限金額が十分にある保険を検討するとよいでしょう。
日本のペット保険加入率は、2024年3月時点で18.68%(※)です。このように約8割の人がペット保険に加入していないことになります。
ただし、ペット保険の加入率は年々上昇傾向にあります。「周りに入っている人がいないからうちも必要ない」と考えるのではなく、不安感の軽減などのメリットや経済状況なども踏まえた上で「うちにはペット保険は必要かどうか」を考えましょう。
※ 2024年3月時点、ペット&ファミリー損保調べ。主要ペット保険会社 8社(アニコム損保、アイペット損保、ペット&ファミリー損保、楽天損保、SBI プリズム少短、SBIいきいき少短、ペットメディカルサポート、FPC)の保有契約数と犬猫の飼育頭数(ペットフード協会「令和 5 年(2023年)全国犬猫飼育実態調査」)より算出
ペットの治療費で後悔しないために、ペットを飼うのであればペット保険への加入も真剣に考えましょう。ペット保険への加入をおすすめする大きな理由としては主に以下の3点です。
ここからは、それぞれの理由について詳しく解説します。
ペットには公的な健康保険がないため、人のように「自己負担額は治療費の3割」とはなりません。そのため、治療費が高額になる可能性があります。
ここでは実際の治療事例を犬と猫に分けて紹介します。
椎間板ヘルニアの治療のためレーザー治療を行いました。
【治療期間】
入院2日間
【治療費総額】
治療費総額 | 5万2,660円 |
ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。
お支払い保険金 | 2万9,862円 |
自己負担額 | 2万2,798円 |
歯周病による下顎骨骨折で手術を伴い、1日間の通院治療を行いました。
【治療期間】
通院1日間、手術あり
【治療費総額】
治療費総額 | 8万7,285円 |
ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。
お支払い保険金 | 5万7,600円 |
自己負担額 | 2万9,685円 |
ペット保険に加入する大きな利点の一つとして挙げられるのが、治療の選択肢が広がる点です。
ペット保険に加入していないと治療費は全額自己負担になるため、経済的な事情から治療の選択肢が狭くなってしまうこともあります。場合によっては、最適な治療を諦めなければならない可能性もあるでしょう。
しかし、ペット保険に加入していれば自己負担額を減らすことができるため、高額な治療も選択肢に入れられる可能性があります。
ペットはいつ、どんなときに、病気やケガに見舞われるか分かりません。ペット保険に加入していない場合、突然の病気やケガで大きな出費を余儀なくされることも考えられます。
一方、ペット保険に加入していれば、万が一のときに自己負担を減らせることから、急な生活費の圧迫や貯蓄の減少を抑えられるでしょう。
ペット保険に加入する際には、以下3つのポイントを事前に確認しましょう。
以下では、それぞれのトラブルの内容を詳しく解説します。
人の医療保険や生命保険と同じように、ペット保険に加入する際にも審査があります。ペット保険の申込みで行われる審査は、ペットが健康であるかどうかを知るためのものです。現在かかっている病気だけでなく、これまでの病歴や治療歴など過去の病気も記載しなければなりません。
告知内容は各社で異なるため、故意によるものでなくても、告知が漏れてしまうと告知義務違反に該当してしまう場合がありますので、告知書の内容をしっかりと確認するようにしましょう。
ペット保険は、申込んだ当日から補償が開始するわけではありません。お申込みから保険期間が始まるまで審査や事務処理などのため数日から1カ月半ほどかかるのが一般的です。また、保険期間の開始日から一定期間、保険金の支払い対象とならない「待機期間」を設けている場合もあります。
保険期間の開始日よりも前や待機期間中に病気やケガをしてしまった場合は補償対象外となるため、覚えておきましょう。
待機期間のある保険であっても、保険期間が早く始まれば、早くに補償が始まる場合もありますし、その逆もあります。申込みから実際の補償がいつから始まるのか、事前に確認することが大切です。
ペット保険に加入する前に知っておきたいのが、去勢・避妊手術や健康診断・ワクチン接種など、健康体への検査や予防に関する治療費は補償対象外になることです。
これはぺット保険が病気やケガの治療を補償の対象としているためです。人の保険でも健康診断や予防接種は自己負担となるのが一般的なため、ペット保険でも同様と考えておくとよいでしょう。
詳しくは以下の関連記事をご覧ください。
【関連記事】
検査費用はペット保険で補償される?できるケースとできないケース
ペット保険にはさまざまな種類があるため「どれを選べばよいか分からない」という方も多いでしょう。そこで、後悔しないためのチェックリストを紹介します。
ペット保険を選ぶ際は以下の点に注目して比較・検討をしましょう。
以下では、各項目について解説します。
ペット保険は保険会社や商品によって補償内容が異なります。特に注目すべきは、以下の3つの補償に対応しているかどうかです。
ペット保険の中には「入院・手術だけ」といったペット保険もありますが、通院・入院・手術をカバーしたフルカバー型の保険が一般的です。日常の通院で使用しつつ、高額になりやすい入院・手術の補償がある保険を選ぶと良いでしょう。
また、歯科治療や椎間板ヘルニア、パテラ(膝蓋骨脱臼)といった犬・猫がかかりやすい傷病を補償しているかも確認してください。ペット保険によっては、これらの傷病が補償対象外となっている場合もあります。
先天性・遺伝性疾患は一度発症すると、長期に渡って病気と付き合うことになる場合も多いため、補償対象となっているとより安心です。0~3歳などの若齢で発症することが多いため、若齢のペットの場合確認しておくとよいでしょう。
ペット保険は年齢とともに保険料が上がるのが一般的です。そのため、加入時の保険料だけでなく、ペットが高齢になっても無理なく払い続けられる保険料を確認しましょう。
また、ペットも人と同じで、高齢になればなるほど病気のリスクが高くなります。ペットが高齢になり、更新する時期になって「保険料が高い」と感じても、病歴や年齢によってはほかのペット保険に新しく入ることができない可能性もあります。
目先の保険料だけで判断するのではなく、平均寿命のデータなどを参考にしながら、将来どのくらいの保険料がかかるのか、払い続けられる保険料かを判断をしましょう。
ペット保険の多くは支払い限度額を設けています。支払い限度額には、大きく分けて2つあります。
年間の補償限度額が高くても、1日あたりの限度額が少ないと、高額治療費が発生した場合に自己負担額が増える可能性があります。
また、ペット保険によっては、年間の支払い回数(通院・入院・手術の回数)に制限を設けているものもあります。ペット保険の加入を検討する際は、1日あたりの限度額と回数制限を事前に確認しましょう。
保険金の請求方法や振り込みまでの日数も確認しておきましょう。保険金の請求方法は、次の2つの請求方法があります。
なお、それぞれには次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | |
後日精算 | ・日本全国の動物病院に対応している ・多くのペット保険が後日精算を採用しているため、選択肢が広がる | ・請求の手間がかかる ・最初に全額支払わなければならない |
窓口精算 | ・請求の手間がかからない ・最初に全額を払う必要がない | ・対応している動物病院が限られる ・窓口精算に対応しているペット保険が少ない |
窓口精算はその場で精算が完了するため手間がかかりませんが、対応している動物病院やペット保険は限られています。一方、後日精算は手間がかかるように見えますが、オンラインで受付ができる場合もあり、それほど手間を感じることはないという声もあります。
【関連記事】
ペット保険とは?動物病院を受診する前に知っておきたい使い方や選び方
ペット保険は、「満8歳」「満10歳」までのように、加入できる年齢に上限が設定されていることがほとんどです。高齢になると年齢が理由で加入できないケースも多いため、ペットの年齢が制限に引っかかっていないかにも注意しましょう。
ペットの病気やケガはいつ発生するか分かりません。高齢になってからではなく、できるだけ早く、若く元気なうちに加入することをおすすめします。
ペット保険は、1年ごとに更新して継続するのが一般的です。更新時に審査がなく初年度と同じ条件で更新できる保険や、更新時の審査で利用状況に応じて補償内容や保険料が変更になる保険などさまざまです。
ペット保険によっては、一定の年齢に達した場合や限度額の上限まで保険を利用した場合など、継続できない条件の記載があることがあります。病歴などで他の保険への新規加入が難しい場合、残りのペット生活は無保険状態になってしまう可能性もあるため、終身で継続可能かも確認するとよいでしょう。
更新時に年間の利用回数がリセットされるのかなど、ペット保険に加入する際は、初年度と同じ条件で更新できるのか、変更の可能性があるのかなどを確認しておくと、後悔することなく加入を続けることができるでしょう。
高額治療費の支払いに強いペット保険を選ぶならペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』がおすすめです。ペット&ファミリー損保は日本のペット保険会社の中で長い歴史を持つ会社の1つです。
『げんきナンバーわんスリム』には3つの特徴があります。
商品の詳細は、WEBサイトをご確認ください。
※1 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※2 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※3 今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
1日に複数の検査を行うような通院、手術や入院の内容によっては、治療費が高額になるケースも少なくありません。
例えば、1日あたりの保険金支払い限度額が1万円の保険に加入していた場合、通院で10万円の治療が発生しても、1日あたりの限度額を超える9万円は自己負担となります。
しかし、『げんきナンバーわんスリム』には、1日あたりの限度額がないため、通院でも最大で70万円の保険金を受け取ることができます。
年間の利用回数にも上限がないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても、年間の限度額内であれば何度でも保険金の請求が可能です。
ペット保険は人の保険と同様、年齢が高くなるほど保険料が高くなるのが一般的です。特にペットの年齢が10歳を超えると保険料が大きく値上がりする場合があります。
『げんきナンバーわんスリム』は月々1,560 円から*ご加入いただけ、生涯保険を続けられるように10歳以降の保険料は一定です。
契約更新時の審査はないため、契約時と同じ条件で終身での継続が可能。将来の経済的負担を気にすることなく、安心して万が一の備えが続けられます。
*プラン50(小型犬・初年度保険料1歳)の場合
『げんきナンバーわんスリム』は全国すべての動物病院に対応しています。通院、入院、手術はもちろん、時間外診療費にも対応。急な休日や夜間の診療でも安心です。
さらに、ペット保険で補償対象外となりがちな、歯科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患、猫エイズ(FIV)も補償対象となります。
先天性や遺伝性の病気が心配な0~3歳の若齢の犬猫も安心して加入いただけます。
犬や猫に多い以下の病気やケガの治療も幅広く補償します。
犬に多い病気・ケガ | 猫に多い病気・ケガ |
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●歯周病などの歯科疾患※4 ●椎間板ヘルニア ●異物誤飲 ●骨折 ●僧帽弁閉鎖不全症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●膝蓋骨脱臼(パテラ) ●特発性てんかん ●若齢性白内障 ●進行性網膜萎縮症 | ●歯周病などの歯科疾患※4 ●異物誤飲 ●腎不全 ●尿路結石症 ●心筋症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●多発性囊胞腎(のうほんじん)症 ●肥大型心筋症 ●骨軟骨異形成症 ●進行性網膜萎縮症 |
補償プランはご都合に合わせて、シンプルでわかりやすい2種類からお選びいただけます。
※ 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※ 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
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ペット保険は、一見似たような内容で「どこもそんなに変わらない」と考えてしまいがちです。しかし、今回ご紹介したポイントを中心にきちんと確認をした上で選ばないと、「納得できる補償が受けられなかった」「結果として保険料が無駄になってしまった」などの後悔につながりかねません。
大切なことは、自分のペットに合った補償内容であるか、万が一の際に頼りになるペット保険であるかという点です。ペットが若くて健康なうちから加入しておくことで、より長い期間ペットと安心した生活を送ることができるでしょう。