子猫をお風呂に入れてもいいの?必要な準備や上手な入れ方を解説
2023.07.13 作成

子猫をお風呂に入れてもいいの?必要な準備や上手な入れ方を解説

PNS編集部

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子猫をお風呂に入れたいと思ったら、まずやるべきはバスタブに直行することではありません。子猫のお風呂にはいくつかの注意点があります。知らないまま子猫をお風呂に入れてしまうと、ストレスを与えることも。本当に子猫にお風呂は必要なのか。飼い主さんは本記事を読みながら改めて考えてみましょう。

もくじ

    子猫をお風呂に入れる前に考えるべきポイント

    子猫をお風呂に入れてもいいの?必要な準備や上手な入れ方を解説
    (Victoria 1/shutterstock)

    猫には基本的にお風呂やシャンプーは必要ありません。しかし、早いうちから水やお風呂に慣らしておくことで、いざお風呂に入れる必要が出てきたときに役立ちます。

    慣れてくれるかどうかは個体差があるため、慎重に判断しましょう。

    なぜ猫に定期的なお風呂は不要なの?

    猫は自分で毛づくろいする習慣があるため、わざわざ飼い主さんが洗わなくても清潔を保てるからです。また、猫の体は洗いすぎると被毛や皮膚の潤いが奪われ、皮膚のトラブルにつながる恐れがあります。

    特に子猫の時は体調節機能が未熟なため、水にぬれることで体力を奪ってしまうこともあるため特別な事情がない限り定期的なシャンプーは不要です。

    猫の健康を損なわないためにも、お風呂に入れるかどうかは獣医師に相談した上で判断するのが安心です。

    拾ったり、保護した子猫も、お風呂にすぐ入れない

    屋外で子猫を保護した場合、体の汚れが気になりお風呂に入れたくなる場合もあるでしょう。

    しかし、子猫を保護したらまずは動物病院へ連れていき、健康状態をふまえてお風呂に入れて問題ないか獣医師に確認しましょう。

    ノミやダニが寄生した体でお風呂に入ると、猫の体力を奪い負担をかけることがあります。

    寄生虫や感染症ウイルスはお風呂で洗うだけでは除去できないため、猫の衛生管理は必ず動物病院のアドバイスを聞いてから行いましょう。

    どうしても汚れが気になる場合のみお風呂に入れる

    健康上お風呂が必要な猫や、ヨダレや排泄物などの汚れでニオイが気になるときなど、どうしても汚れが気になる場合は健康状態に問題がなければ必要に応じてお風呂に入れることは問題ないでしょう。

    また、長毛種の子が成猫になり被毛の絡まりがきになる場合は、お風呂でシャンプーすると毛並みを整えることができます。

    毛玉は放置すると、毛づくろいをするうちに飲み込み、消化器官に影響を与えます。長毛種の飼い主さんは動物病院と相談の上、日頃のケアにお風呂をプラスしてもよいでしょう。

    お風呂に慣れていない猫はプロに依頼するのも選択肢

    子猫のお風呂は、タイミングや体調を見極めつつ、子猫の体力を奪わないよう優しくかつ手早く行う必要があります。

    できるだけ安全に子猫をシャンプーするなら、トリミングサロンなどを活用するのも選択肢のひとつ。猫の扱いに慣れたプロが対応してくれるので、猫も飼い主さんも負担を最小限にできます。

    子猫のお風呂の開始時期

    子猫のお風呂の開始時期
    (Bussakorn Ewesakul/shutterstock)

    子猫のはじめてのお風呂のタイミングは、生後3ヶ月を過ぎ、ワクチン接種が完了した後が目安です。

    生後間もない猫は体力や免疫力がまだほとんどないため、その前にお風呂に入れると体調を崩す可能性があります。子猫をお風呂に入れる前に、動物病院と相談の上で決定しましょう。

    子猫を自宅でお風呂に入れるコツ

    子猫を自宅でお風呂に入れるコツ
    (Anton27/shutterstock)

    子猫をシャンプーする際の心構えや、お風呂で猫に負担をかけないコツを紹介します。

    水を嫌うなら、ドライシャンプーから始める

    子猫にとってお風呂でのシャンプーは神経や体力を使う大仕事です。水を嫌がる場合はお風呂にこだわるのはやめ、ドライシャンプーやウェットシートなど、シャンプーをしなくても体の汚れを落とす方法を検討しましょう。

    猫も飼い主さんも無理なく取り組める方法を考えてみてください。

    子猫のコンディション・体の状態をチェックする

    お風呂に入れる前に、飼い主さんは猫のコンディションや体の状態をチェックしましょう。チェックポイントは主に次の3点です。

    猫の体調

    お風呂に入れる前に、忘れず猫に熱や不調がないか体調確認をします。お風呂は猫の体力を消耗するため、体調が優れないようなら延期しましょう。予防接種の直後などもお風呂は避けましょう。

    爪を短く整える

    お風呂にまだ慣れていない子猫は、お風呂の最中にじっとできず、激しく抵抗する可能性があります。猫自身や飼い主さんがケガをしないよう、爪は事前にカットしておきましょう。

    また、無理やり入れてしまうとお風呂嫌いになってしまう可能性もありますので、無理強いしないことも大切です。

    ブラッシングで取れる汚れは落としておく

    シャンプー前に、ブラッシングを行うことで体の汚れはある程度取れます。あらかじめ取れる汚れを落としておけば、お風呂も手短に済むでしょう。

    被毛の絡まりも予防できるので、乾燥時の仕上げも楽になります。

    猫用シャンプーなどお風呂グッズを準備

    はじめて子猫をお風呂に入れる飼い主さんは、猫のためのお風呂グッズも準備しましょう。

    猫用シャンプー

    人用のシャンプーは猫にとっては刺激が強く、炎症などを起こす可能性があるため、猫用のシャンプーを用意しましょう。子猫の皮膚は特にデリケートなため、低刺激の成分や保湿力のある成分が入っているものを選ぶのがおすすめです。

    猫は香りにも敏感なので、無香料または微香料の商品を選びましょう。

    バスタブ

    子猫の体が収まるバスタブがあると、効率的に体を洗えます。猫の体の大きさにあっていれば、風呂桶や衣装用ケースなどを代用してもよいでしょう。

    優しくスピーディに洗い、乾燥させる

    お風呂に時間がかかるほど、猫は体力を消耗しストレスが蓄積します。長時間のお風呂は避けましょう。

    短時間で仕上げるには、準備を万全にし、飼い主さん自身がお風呂の工程に慣れることが必要です。はじめからスムーズにできるとは思わず、実践と改善を繰り返し少しずつシャンプーの効率を上げていきましょう。

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    お風呂以外にもある!子猫のためのボディケア

    お風呂以外にもある!子猫のためのボディケア
    (Boyloso/shutterstock)

    猫はグルーミングで自ら体をメンテナンスできますが、グルーミングだけで十分なお手入れができるわけではありません。飼い主さんが取り組みたい猫のボディケアを紹介します。

    ブラッシング

    ブラッシングは猫の被毛や皮膚を健やかに保つために不可欠なケアです。ブラッシングで抜け毛や毛玉を取り除くことで、皮膚の通気性をよくし、皮膚病を予防できます。

    血行促進にもつながり、リラックス効果も期待できます。ストレス防止策としても有効といえるでしょう。

    ブラッシングの頻度は、毛玉や抜け毛の多い長毛種なら毎日行って構いません。短毛種の場合は、頻度が多いと皮膚を傷つけることもあるため、手ぐしの通りが悪くなったときを目安に行いましょう。

    顔まわりのケア

    「猫が顔を洗うと雨が降る」ということわざがあるように、猫は体だけでなく顔も自分で手入れしています。しかし、それでも汚れが気になるときは、飼い主さんがウェットティッシュやガーゼなどで拭きとってあげましょう。

    一方で、猫は顔を触られるのは苦手です。飼い主さんに触られることに慣れていないと、ケアはなかなか進みません。お掃除のケアとあわせて、耳や頬などをマッサージする習慣をつけておくとよいでしょう。

    健康な猫の顔はほとんど汚れないといわれています。目ヤニや耳垢がひどい、鼻水が出ているなど、汚れが目立つ場合は病気のサインかもしれません。気になる症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。

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    まとめ

    猫はグルーミングの習性があるため、定期的にお風呂で体を洗わなくても問題ありません。子猫のお風呂は必要最小限にとどめ、動物病院と相談の上、子猫の体調に充分に配慮しながら行いましょう。

    著者・監修者

    PNS編集部

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