犬の医療費、目安はどのくらい?ペット保険加入で飼い主さんの負担はどれだけ変わる?
2023.06.23 作成

犬の医療費、目安はどのくらい?ペット保険加入で飼い主さんの負担はどれだけ変わる?

PNS編集部

PNS編集部

大切な家族の一員である愛犬。いつまでも元気に過ごしてほしいと願っていても、思わぬケガや病気で通院・入院が必要になることもあります。公的な健康保険のない犬の医療費はどれくらいになるのでしょうか。犬の飼い主さんが動物病院にかける1カ月の費用や、医療費の目安について解説します。

もくじ

    犬の飼い主さんが動物病院にかけている費用

    犬の医療費、目安はどのくらい?ペット保険加入で飼い主さんの負担はどれだけ変わる?
    (VGstockstudio/shutterstock)

    ペット&ファミリー損保の調査によると、犬全体の平均的な通院費は1回あたり1万3,739円(2023年4月~2024年3月の保険請求データより算出)。犬種や生活環境などによって異なりますが、年齢が上がるほど医療費はかさむ傾向があります。

    また、犬の医療費は犬の大きさ、通院か入院か、手術の有無によっても異なります。それぞれの平均治療費を見てみましょう。

    1回あたりの平均的な手術費

    <1回あたりの平均手術費>

    小型犬19万2,517円
    中型犬20万7,141円
    大型犬28万1,285円
    19万1,571円
    ※ペット&ファミリー損保調べ。2023年4月~2024年3月の保険金請求データより算出

    1回あたりの平均的な入院費(手術なし)

    <1回あたりの平均入院費>

    小型犬9万7,900円
    中型犬10万4,635円
    大型犬12万8,527円
    10万1,397円
    ※ペット&ファミリー損保調べ。2023年4月~2024年3月の保険金請求データより算出

    1回あたりの平均的な通院費(手術なし)

    <1回あたりの平均通院費>

    小型犬1万3,180円
    中型犬1万4,856円
    大型犬1万6,826円
    1万2,402円
    ※ペット&ファミリー損保調べ。2023年4月~2024年3月の保険金請求データより算出

    小型犬に比べて大型犬・特大犬のほうが使用する薬剤が増えるなどの理由から、1回あたりの医療費はかさむ傾向があります。

    大型犬や特大犬はガンなどの大病を患いやすいため、入院費も高額になる傾向があります。病気によっては、数十万円もの医療費がかかることもあり、「治療費が10万円以上かかるようなら諦める」という飼い主さんが12.3%いる(※)という調査結果もあるようです。

    ※参照元:
    INUNAVI「愛犬の医療費は備えてる?わんちゃんの病院代事情!5万円以上の治療は諦める飼い主さんも〇%【飼い主300人アンケート】

    犬がかかりやすい病気

    犬がかかりやすい病気は?
    (FamVeld/shutterstock)

    犬に多くみられる病気やケガには次のようなものがあります。

    • 軟便/下痢/血便/嘔吐
    • アレルギー/アトピー性皮膚炎
    • 外耳炎/外耳道炎
    • 胃腸炎
    • 皮膚炎
    • 異物誤飲
    • 膿皮症/細菌性皮膚炎
    • 結膜炎/結膜浮腫
    • 歯周病/歯肉炎/歯槽膿漏

    軟便や下痢などは、胃腸炎や寄生虫感染、食物アレルギー、リンパ腫などの腫瘍が原因であらわれることもあり、「軟便/下痢/血便/嘔吐」は、年齢問わずかかることが多い病気です。

    特に、お迎えしたばかりの子犬は環境の変化やペットショップやブリーダーで他の犬から寄生虫をもらってしまう事も多いため、下痢や軟便が多いです。異物誤飲も多く、下痢の症状を起こす場合もあるため注意が必要です。0~1歳の若齢期には膝のお皿がずれる「膝蓋骨脱臼」にも注意が必要です。

    対して、2歳以上になると「歯周病や歯肉炎などの歯科疾患」が増え、7歳以上になると心臓病の一つである「僧帽弁閉鎖不全症」や「腫瘍」などの病気も増えます。

    その他にも、垂れ耳の犬種は「外耳炎」にかかりやすいなど、犬種ごとのにかかりやすい病気も異なります。

    犬種別の特徴やかかりやすい病気などは、各記事で紹介しています。詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。

    犬の図鑑一覧」をみる

    病気以外でも医療費がかかる

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬やワクチン接種など、病気予防のための医療費もかかります。健康な犬であっても、目安として小型犬・中型犬で年間3~5万円ほど、1カ月あたり3,000~4,000円程度の医療費が必要だということは覚えておきましょう。

    病気が進行してから見つかれば治療に時間がかかったり、手術や入院が必要になるなど重症化してしまったりする場合もあります。その分さらに医療費はかさむため、予防医療費は必要経費として考えておくことをおすすめします。

    犬の治療費はなぜ高額になるの?高額支払いを回避する方法は?

    犬の治療費はなぜ高額になるの?高額支払いを回避する方法は?
    (Orawan Pattarawimonchai/shutterstock)

    ペットの治療費には公的な健康保険がない

    ペットには公的な健康保険がなくすべて自由診療となるため、治療費は全額飼い主さんの負担となります。

    通院のほかに、手術・入院に数十万円の医療費がかかったりするなど、費用が高額になることも少なくありません。

    大切な家族だから、金額に関係なく十分な治療を受けさせてあげたいと思うものの、ペットの高額な医療費にどのように備えたらよいのでしょうか。

    ペット保険に加入することで、自己負担額を減らすことができる

    費用がネックで十分な治療を受けさせてあげられないということにならないよう、ペット保険に加入するなどの対策をしておくことが大切です。

    ペット保険に加入していればワクチンや健康診断などの予防医療は補償の対象となりませんが、病気やケガの治療費の自己負担額を3~5割程度に減らすことができます。

    ※保険商品によって補償対象となる傷病や上限金額は異なります。

    ペット保険に加入した理由

    周りの犬を飼っている友人知人から、犬の病気や誤飲などの話を聞いていたので、犬を飼った際は必ず加入しようと思っていた。
    (2歳・ラブラドール・レトリーバー)
    高額な医療費に備えて。手術によっては30万以上かかったりする事を知っているので。
    (5歳・ミニチュア・ダックスフンド)
    前に飼っていた子は無保険でした。 子宮蓄膿症、メラノーマ、血管肉腫などで100万は楽に超える医療費がかかりました。だから必ず入ろうと思いました。
    (4歳・ラブラドール・レトリーバー)
    ※ペット&ファミリー損保調べ

    実際にペット保険に加入した人に「ペット保険に加入した理由」を聞いた所、友人や知人からペットの治療費の話や過去に飼っていたペットの治療費が思いのほか高かった経験から加入したという声が上がっていました。

    ペット保険の費用はどのくらい?

    ペットの保険料は、犬の場合ペットの年齢と体重、もしくは年齢と犬種によって決まるのが一般的です。猫の場合は年齢のみで決まるのが一般的です。

    ペットの年齢で保険料も変わるため、加入時の保険料だけで比較せず、ペットの平均寿命を踏まえた上で、数年単位での保険料の違いにも注目しましょう。

    【1カ月あたりのおおよその保険料*1,2】

    • 小型犬(7.2kg以下):1,500~4,400円ほど
    • 中型犬(19.8kg以下):1,800円~5,000円ほど
    • 大型犬(39.6kg以下):2,300円~5,900円ほど
    • 特大犬(39.6kg超):3,000~9,100円ほど
    • 猫:1,300~2,400円ほど

    *1 慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損保「げんきナンバーわんスリム プラン50」
    *2 犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合「犬種分類表」を参考に、1歳時のおおよその予測体重で加入タイプが決まります。
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんどです。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    ペット保険の選び方のポイント

    ペット保険にはたくさんの種類があり、保険商品によって補償内容は大きく異なります。「どれも同じようだから、保険料が安いものにしよう」と判断せず、補償内容をよく理解した上で選ぶようにしましょう。

    • その犬種・猫種が発症しやすい病気やケガが補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な治療費に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数の上限が十分か
    • 終身で更新が可能か
    • 更新時に条件変更がないか など

    親身に対応してもらえるかなどもチェックしておくと安心です。

    犬の治療費、実際いくらかかった?

    犬の治療費について、実際の例をいくつかご紹介します。保険に加入していた際の自己負担金額についてもみてみましょう。

    ミニチュア・ダックスフンド(10歳6ヵ月・男の子)

    ミニチュア・ダックスフンド(10歳6ヵ月・男の子)
    (makotomo/shutterstock)

    椎間板ヘルニアのため、手術をともなう10日間の入院治療を行いました。血液検査、レントゲン検査、MRI検査、麻酔、点滴、注射、内服薬の処方などを実施しました。

    【治療期間】

    入院10日間・手術1回

    【治療総額】

    治療総額 44万6,336円

    当社のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金27万7,435円
    自己負担額16万8,901円
    ※免責金額(5,000円×10日=50,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    トイ・プードル(0歳6ヵ月・男の子)

    トイ・プードル(0歳6ヵ月・男の子)
    (Sergius4/shutterstock)

    異物誤飲のため、手術をともなう2日間の入院治療を行いました。点滴、注射、血液検査、レントゲン検査、催吐処置、内視鏡検査などを実施しました。

    【治療期間】

    入院2日間・手術1回

    【治療総額】

    治療総額 14万1,908円

    当社のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金9万2,336円
    自己負担額4万9,572円
    ※免責金額(5,000円×2日=10,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    チワワ(12歳2ヵ月・女の子)

    チワワ(12歳2ヵ月・女の子)
    (Tsuguliev/shutterstock)

    歯周病の検査のため、1日間の通院で各種検査を行いました。

    【治療期間】

    通院1日間

    【治療総額】

    治療総額 3万4,859円

    当社のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金2万0,901円
    自己負担額1万3,958円
    ※免責金額(5,000円×1日=5,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    高額治療費の支払いに強いペット保険なら『げんきナンバーわんスリム』

    高額治療費の支払いに強いペット保険を選ぶならペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』がおすすめです。

    『げんきナンバーわんスリム』の特徴は以下のとおりです。

    商品の詳細はWEBサイトをご確認ください。

    高額治療・慢性疾患の治療に強い※1・2

    1日に複数の検査を行うような通院、手術や入院の内容によっては、治療費が高額になるケースも少なくありません。

    1日あたりの限度額なし

    『げんきナンバーわんスリム』には、1日あたりの限度額がないため、通院でも最大で70万円の保険金を受け取ることができます。

    年間の利用回数に制限なし

    年間の利用回数にも上限がないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても年間の限度額内であれば何度でも保険金の請求が可能です。

    10歳以上の保険料は一律※3

    ペット保険は人の保険と同様、年齢が高くなるほど保険料が高くなるのが一般的です。『げんきナンバーわんスリム』はペットの長寿化を見据えて10歳以上の保険料は一律です。

    充実した補償内容※1・2

    時間外診療費も補償

    通院、入院、手術はもちろん、時間外診療費にも対応。突然の休日や夜間の診療でも安心です。

    歯科疾患・遺伝性疾患を含む幅広い傷病に対応

    さらに、ペット保険で補償対象外となりがちな、歯科疾患※4、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患、猫エイズ(猫免疫不全ウィルス(FIV)も補償対象。

    先天性や遺伝性の病気が心配な、0~3歳の若齢の犬猫も安心して加入いただけます。

    ※1 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
    ※2 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「お支払い事例ページ」「重要事項説明」等をご覧ください。
    ※3 今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
    ※4 乳歯遺残(不正咬合を含みます)、歯列矯正などケガ・病気にあたらないもの、治療に該当しないものは保険金のお支払い対象外となります。
    24D148-240718

    まとめ

    年齢が上がるにつれて病気にかかるリスクは高まるため、早いうちから定期的な健康診断や日頃の生活に気をつけるなどの予防を心がけましょう。

    また、犬には公的な健康保険がないため、万が一、病気にかかった際は治療費が高額になる可能性もあります。費用を心配せず、愛犬に十分な治療を受けさせてあげられるよう、ペット保険に加入するなどの対策も忘れないでください。

    著者・監修者

    PNS編集部

    ペットライフに新しい発見を。
    ペットニュースストレージ編集部です。

    PNS編集部

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