ペットの健康維持には欠かすことのできない健康診断。ペットは人とは異なり言葉で不調を訴えられないため、飼い主さんが定期的に健康診断を受けさせ、健康状態を確認することが大切です。 しかし、ペットの健康診断は決して安いものではありません。なかには「ペット保険でカバーできないだろうか」と考える飼い主さんもいるでしょう。 そこで今回は、健康診断費用がペット保険で補償されるのかを解説するとともに、重要性や加入するメリットや、選び方などを紹介します。
もくじ
基本的に、健康診断や予防接種などの予防医療は補償の対象外となります。ペット保険は病気の予防ではなく、病気やケガの治療費の補償を対象としているためです。
補償対象となる治療費はペット保険によって異なるものの、大まかに病気やケガなどの症状を伴うものであればペット保険の補償対象となります。予防医療や症状を伴わずに実施した検査や処置は、補償の対象外と覚えておくと理解しやすいでしょう。
ペット保険の補償対象となる治療費は、加入する保険会社やプランによって異なります。当社の「げんきナンバーわんスリム」の場合は以下が補償対象となります。
例えば、子犬、子猫に多い嘔吐や下痢など比較的軽い病気から、医療費が高額になりやすい異物誤飲や椎間板(ついかんばん)ヘルニア、悪性腫瘍(ガン)なども補償対象です。健康診断の費用は含まれませんが、治療のために必要な検査料は補償されます。
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ペット保険では健康なペットに対しての処置や病気の予防を目的とする場合の費用は補償されないことが一般的です。そのため、以下の費用は補償の対象にならないことが一般的です。
ただし、避妊・去勢手術や歯石除去は病気の治療のために必要であると判断された場合は、補償対象となる場合がありますので、事前に補償内容を確認しておくとよいでしょう。
また、獣医師が指定する予防プログラム(ワクチン接種)に従って正しく予防しなかったことで発症した感染症や、自然災害による病気やケガも補償対象外としている会社が多いです。
※補償内容の詳細についてはこちらをご確認ください。
健康診断はペット保険の補償対象外ではあるものの、ペットの健康を考えるのであればペット保険への加入がおすすめです。ペット保険に加入するメリットとしては、大きく次の2つが挙げられます。
人もペットも高齢になるほど病気のリスクは高まるもの。とはいえ、子犬や子猫だから病気の心配がないわけではありません。若ければ悪性腫瘍(ガン)などの大病を患う可能性は低いものの、若くてより活動的だからこそ骨折や異物誤飲などケガのリスクが高い傾向にあります。
ケガや病気の具合によっては、治療費が高くなる可能性もあるでしょう。例えば異物誤飲をした場合、手術のために数万円、数十万円の費用がかかることも珍しくありません。
ペット保険は基本的に、健康体であることを前提として作られています。そのため、発症した病気やケガによっては条件付きでの加入になる場合や加入自体ができなくなる場合があります。
以下は入院や手術で治療費が高額になった事例です。このような万が一のリスクに備えるためにも、ペット保険はペットが健康なうちに加入を検討することが大切です。
生後7ヵ月のときに右膝蓋骨脱臼で8日間の入院、1歳1ヵ月のときに左膝蓋骨脱臼で8日間入院し、合計で16日間の入院治療を行いました。
【治療期間】
入院16日間(入院2回)、手術2回
【治療総額】
治療総額 | 45万0,286円円(入院1回あたり約20万円) |
ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。
お支払い保険金 | 25万9,200円 |
自己負担額 | 19万1,086円 |
炎症を抑える内科的治療など複合的な治療を行いました。
【治療期間】
入院7日間
【治療費総額】
治療費総額 | 14万4,430円 |
ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。
お支払い保険金 | 7万6,601円 |
自己負担額 | 6万7,829円 |
ペットを飼う場合、次のような理由から定期的な健康診断は非常に大切です。
以下では、それぞれの理由について詳しく解説します。
ペットは体の不調や違和感、痛みなどを言葉で訴えることができません。そのため、飼い主さんが普段の様子と比較して健康状態を判断する必要があります。
しかし、どれだけ注意深く観察していても、飼い主さんがすべての異変を察知できるとは限りません。「気付いたときには病気が進行していた」というケースも珍しくはないのです。だからこそ、若いうちは毎年1回、7歳以降は半年に1回と、定期的に健康状態の変化をチェックすることでが大切です。
定期的な健康診断は病気の早期発見につながります。獣医師が中心となって作られた一般社団法人Team HOPEの調査(※)によると、健康診断によって約3分の1のペットに病気が見つかっています。
特に腎臓病や肝機能障害、心臓病は、目に見える症状が出る前に、健康診断の血液検査や聴診で見つかることが多い病気です。これらは命に関わる可能性がある病気のため、早期発見・早期治療が大切です。
※参考:Team HOPE|ペットのご家族さまアンケート結果報告書
ペットとの生活では、自分の判断が正しいのか迷う場面も少なくありません。また、緊急性はないものの、ちょっとした行動が気になることもあるでしょう。
健康診断では、そのようなペットの育て方に関するさまざまな疑問点や不安な点を獣医師に相談することが可能です。専門家から直接ペットの健康に関するアドバイスをもらい、病気の予防や体質の改善につなげることができるでしょう。
これからペットを飼う場合、ペットの健康診断の内容が気になるという方もいるでしょう。健康診断の内容は多岐にわたり、どこまで調べる必要があるのかによってその内容は異なるため、実際の診断項目や内容は動物病院で相談して決めることになります。
上記はその一例です。以下ではこれらの内容について解説します。
ペットの健康診断では、まず飼い主さんに対する問診を行います。普段の様子は飼い主さんにしかわかりません。ペットの気になる行動や状態があれば細かい点までしっかりと伝えましょう。
問診の際に伝えたかったことを忘れてしまうこともあるかもしれません。日頃から気になったことはメモをしたり、スマートフォンで撮影しておくなどの習慣をつけましょう。
視診や聴診、触診は健康診断の基本です。これまでに多くのペットを診察してきた獣医師が五感を駆使してペットの体をチェックします。
データが数値で現れるわけではありませんが、視診や聴診、触診をきっかけに体の異常が見つかることもあります。化学検査ではないものの、健康診断の重要な要素です。
血液検査にはさまざまな種類がありますが、代表的な検査は次の2つです。
血球計数検査では血液中の成分を調べ、貧血や寄生虫感染・脱水の有無を確かめられます。生化学検査では、血糖値やホルモンの状態などを確認することができます。
尿検査では泌尿器系の異常を、糞便検査では消化器系の異常を調べることが可能です。
レントゲン検査では、目では見えない内臓や骨の異常を発見するために実施されます。腎臓や膀胱に結石がある場合、レントゲン検査で発見できることがあります。
超音波検査は、レントゲン検査や血液検査ではわかりづらい臓器の異常を発見する検査です。内臓の動きを見たり、腫瘍がないかなどを調べます。
健康診断を受ける際に気になるのが「いくらくらいになるのだろうか」という点です。
健康診断は自由診療であるため、費用は動物病院により異なります。また、人と同じで「どの項目を診断するか」「どのパッケージを選ぶか」によっても値段は変化します。そのため、ここで紹介する費用は参考程度に考えておいてください。
日本獣医師会の調査(※)によると、「健康診断(1日ドック)※麻酔を含めない」の中央値は16,250円です。東京だけが高く、中央値は18,750円です。検査項目が増えると、それだけ料金も高くなる傾向にあります。どのようなプランがあるのか、事前に動物病院に問い合わせることをおすすめします。
※参考:公益社団法人日本獣医師会|家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及びエチレンオキシド使用・排出実態把握に係るアンケート調査結果
ペットが健康診断を受ける際には次の点に注意しましょう。
ペットが移動に慣れていない場合、移動のストレスによって健康診断の際に体調を崩してしまう可能性があります。また、動物病院によっては健康診断を予約制としていることもあるため、健康診断を受けさせたい場合はまず動物病院に問い合わせをしましょう。
ペットの健康診断では「一定時間食事を与えない」「尿や便は持参する」など事前の準備が必要なケースも少なくありません。こちらも問い合わせ時に確認をしておきましょう。
人と同じで、ペットの健康診断も定期的に受けることが大切です。ここではペットの健康診断を受けるタイミングについて紹介します。
健康診断を受ける最初のタイミングは、ペットを家に迎え入れたときです。ブリーダーやペットショップなどにいた際に寄生虫やウィルス、細菌などに感染していないか、先天的な異常はないかを確認しておくことで、これから一緒に暮らすうえでの注意点や対処方法なども知ることができます。
初回の健康診断が終わったあとは、以下を目安に定期的な健康診断を心がけましょう。
ペットが高齢化すると、病気のリスクも高くなります。7歳頃を目安に頻度を増やすことをおすすめします。前述のTeam HOPEの調査でも、健康診断で病気・異常が見つかったペットの45%前後が7歳以上とされているためです。
病気になってしまうと、ペット保険に加入できなくなることもあります。愛するペットと少しでも長く安心した毎日を過ごすためにも、ペットの健康状態が良好なうちにペット保険への加入を検討しましょう。
高額治療費の支払いに強いペット保険を選ぶならペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』がおすすめです。ペット&ファミリー損保は日本のペット保険会社の中で長い歴史を持つ会社の1つです。
『げんきナンバーわんスリム』には3つの特徴があります。
商品の詳細は、WEBサイトをご確認ください。
※1 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※2 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「お支払い事例ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※3 今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
1日に複数の検査を行うような通院、手術や入院の内容によっては、治療費が高額になるケースも少なくありません。
例えば、1日あたりの保険金支払い限度額が1万円の保険に加入していた場合、通院で10万円の治療が発生しても、1日あたりの限度額を超える9万円は自己負担となります。
しかし、『げんきナンバーわんスリム』には、1日あたりの限度額がないため、通院でも最大で70万円の保険金を受け取ることができます。
年間の利用回数にも上限がないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても、年間の限度額内であれば何度でも保険金の請求が可能です。
ペット保険は人の保険と同様、年齢が高くなるほど保険料が高くなるのが一般的です。特にペットの年齢が10歳を超えると保険料が大きく値上がりする場合があります。
『げんきナンバーわんスリム』は月々1,560 円から*ご加入いただけ、生涯保険を続けられるように10歳以降の保険料は一律です。
契約更新時の審査はないため、契約時と同じ条件で終身での継続が可能。将来の経済的負担を気にすることなく、安心して万が一の備えが続けられます。
*プラン50(小型犬・初年度保険料1歳)の場合
『げんきナンバーわんスリム』は全国すべての動物病院に対応しています。通院、入院、手術はもちろん、時間外診療費にも対応。急な休日や夜間の診療でも安心です。
さらに、ペット保険で補償対象外となりがちな、歯科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患、猫エイズ(FIV)も補償対象となります。
先天性や遺伝性の病気が心配な0~3歳の若齢の犬猫も安心して加入いただけます。
犬や猫に多い以下の病気やケガの治療も幅広く補償します。
犬に多い病気・ケガ | 猫に多い病気・ケガ |
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●歯周病などの歯科疾患※4 ●椎間板ヘルニア ●異物誤飲 ●骨折 ●僧帽弁閉鎖不全症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●膝蓋骨脱臼(パテラ) ●特発性てんかん ●若齢性白内障 ●進行性網膜萎縮症 | ●歯周病などの歯科疾患※4 ●異物誤飲 ●腎不全 ●尿路結石症 ●心筋症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●多発性囊胞腎(のうほんじん)症 ●肥大型心筋症 ●骨軟骨異形成症 ●進行性網膜萎縮症 |
補償プランはご都合に合わせて、シンプルでわかりやすい2種類からお選びいただけます。
※ 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※ 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「お支払い事例ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
24D195ー241128
健康診断はペットの健康維持において欠かすことのできないものです。定期的な健康診断で、ペットとの暮らしをより安心できるものにしましょう。
万が一健康診断で病気が見つかった場合、ペット保険に加入していなければペットの治療費は全額自己負担となります。定期的な健康診断に加え、突発的な出費に備えたペット保険への加入もぜひご検討ください。