ペット保険は保護猫や野良猫など年齢不明なペットでも入れる!加入の流れや注意点を紹介
2023.06.08 作成

ペット保険は保護猫や野良猫など年齢不明なペットでも入れる!加入の流れや注意点を紹介

PNS編集部

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保護猫や野良猫をペットとして迎え入れる際に気になることのひとつが、「年齢が不明でもペット保険に入れるのか?」という点です。 ペット保険はペットが年齢不明の場合でも加入できます。ただし、年齢を憶測で決めることは避けましょう。そこで今回は、ペットの年齢を確かめる方法やペット保険の重要性、選び方、注意点などを解説します。

もくじ

    年齢が不明でもペット保険には加入できる

    年齢が不明でもペット保険には加入できる
    (chendongshan/Adobe stock)

    ペット保険はペットの正確な年齢がわからなくても、これから紹介する方法で調べることで加入が可能です。ここでは、次の2つのケースに分けて解説します。

    • 保護猫、野良猫などの場合
    • ペットショップなどで購入した場合

    保護猫、野良猫などの場合

    保護猫や野良猫などの場合は、動物病院で推定年齢を診断してもらうことでペット保険へ加入することができます。獣医師が歯や歯ぐきの状態、毛のツヤ、体つきなどから年齢を推測します。

    動物病院でわかることは、あくまで推定年齢だけであり、誕生月や誕生日などはわかりません。ペット保険の加入に生年月日が必要な場合には、ペット保険によって書き方が異なるため事前に確認しましょう。

    ペットショップなどで購入した場合

    ペットショップなどで購入したペットの場合は、血統書や予防接種・ワクチン接種証明書などで年齢を確認します。

    これらの書類がない場合は、保護猫や野良猫と同様、動物病院で推定年齢を調べてもらいましょう。

    年齢が不明なペットを保険に加入させる流れ

    年齢が不明なペットを保険に加入させる流れ
    (Валентина Свиридо/Adobe stock)

    ここからは、年齢が不明なペットをペット保険に加入させるときの流れについて解説します。基本的には次のような流れで加入することになるでしょう。

    1. 動物病院を受診する
    2. ペットに合った保険を探す
    3. 保険会社から指定された方法で加入申込をする
    4. 加入審査・確認を受ける
    5. 補償が始まる

    以下では、それぞれについて解説します。

    1.動物病院を受診する

    年齢を証明できる書類がない場合、動物病院で推定年齢を確認してもらいましょう。また、保護猫や野良猫などの場合、どのような病気が隠れているかわかりません。

    持病はもちろんですが、動物から人にうつる感染症を持っていることも考えられますので、飼い主さん自身と迎え入れた子が長く健康でいられるように、迎え入れたタイミングでしっかりと健康チェックを行いましょう。

    2.ペットに合った保険を探す

    次に、ペットに合った保険を探しましょう。ペット保険は以下をポイントにしながら総合的に判断することが大切です。

    • 補償内容
    • 保険料
    • 限度額
    • 利用の回数制限の有無など

    特に大切なポイントは、「どのような病気やケガをカバーしているのか」といった補償内容です。補償内容は保険によって大きく異なります。ペットがかかりやすい病気やケガをカバーしている保険を選びましょう。

    3.保険会社から指定された方法で加入申込をする

    加入したいペット保険が決まったら契約手続きをします。野良猫や保護猫、お迎えしてから日がたつペットの場合、契約方法は以下の方法が多いでしょう。

    • Webでの手続き
    • 郵送による手続き

    4.加入審査・確認を受ける

    ペット保険に加入するためには審査を受ける必要があります。加入審査では、主に以下の点を確認することが一般的です。

    • ペットの年齢
    • 現在の健康状態
    • 過去の病気やケガ(既往症)など

    ここで避けるべきは、動物病院で年齢を調べてもらわずに「適当な年齢を記載すること」です。記入した年齢と実際の年齢が異なっていた場合、保険料の変更を求められる、もしくは契約を断られることがあります。最悪の場合、加入後であっても契約解除となってしまう場合があります。

    また、事前に行った健康チェックの診断内容も忘れずに記入するようにしましょう。

    審査には一定期間を要します。この期間に病気やケガが生じた場合、補償の対象外となります。審査期間はペット保険によってさまざまです。翌日には完了する場合や2ヵ月ほどかかる場合もあるため、時間には余裕を持って加入を検討しましょう。

    5.補償が始まる

    審査に通過したら、ペット保険への加入手続きが完了します。待機期間がある保険の場合、待期期間の終了後に保険金の支払いが可能となります。

    ※待期期間とは、補償が開始された後でも一定の期間中に発生した傷病については補償の対象外となる期間のことです。ケガ、病気、ガンなどの事由ごとに対象外となる期間が定められているのが一般的です。

    ペット保険では、申し込みから保険金の支払いが可能になるまでに一定の期間が設けられていることが一般的です。これは持病や病気を持っていないかを確認するためです。ペット保険に加入する際は、申し込み後、実際にはいつから保険金の支払いが受けられるのかを確認しておきましょう。

    【関連記事】
    ペット保険の補償が始まる時期とは?

    そもそも保護猫や野良猫を飼うのにペット保険は必要?

    そもそも保護猫や野良猫を飼うのにペット保険は必要?
    (Ermolaev Alexandr/Adobe stock)

    保護猫や野良猫を迎え入れる飼い主さんのなかには、「そもそも保護猫や野良猫を飼うのにペット保険は必要なの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。そこで、ここからはペット保険の重要性と具体的な支払い事例を紹介します。

    これから育てていくならペット保険は大切

    保護猫や野良猫であっても、これからペットとして迎え入れるのであれば、ペット保険への加入を考えることは大切です。なぜなら、ペットの治療費は人と違って全額自己負担になるからです。

    例えば人の場合、国民健康保険や会社の健康保険に加入しているので1〜3割の負担で済みます。しかし、動物の場合、ペット保険に加入していなければ全額支払わなければなりません。また犬や猫の平均寿命はおおよそ14~15歳です。

    ペット保険は健康でないと加入できず、ペットも年齢とともに病気が増えるため、若いうちからの加入がおすすめです。

    実際の支払い事例

    以下では犬と猫のペット保険における実際の支払い事例を紹介します。軽い体調不良による通院では数千円程度で済む場合が多いですが、入院・手術が必要になった場合は、数万円となることも少なくありません。

    【猫の治療事例】ミックス(3歳・女の子)

    歯周病による下顎骨骨折で手術を伴い、1日間の通院治療を行いました。

    【治療期間】

    入院1日間

    【治療費総額】

    治療費総額8万7,285円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金5万9,000円
    自己負担額2万8,285円
    ※免責金額(3,000円×1日=3,000円)
    ※治療費すべてが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。

    【犬の治療事例】ミニチュア・ダックスフンド(3歳・女の子)

    椎間板ヘルニアの治療のためレーザー治療を行いました。

    【治療期間】

    入院2日間

    【治療費総額】

    治療費総額5万2,660円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金3万2,662円
    自己負担額1万9,998円
    ※免責金額(3,000円×2日=6,000円)
    ※治療費すべてが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。

    年齢が不明なペットをペット保険に加入させる際の注意点

    年齢が不明なペットをペット保険に加入させる際の注意点
    (Santorines/Adobe stock)

    年齢が不明なペットをペット保険に加入させる際には、以下の3点に注意が必要です。

    • 年齢や健康状態によっては加入できない
    • 高額な治療費の支払いに対応できるか
    • 保険料は年齢とともに上がる

    ここからはそれぞれの注意点について解説します。

    年齢や健康状態によっては加入できない

    申し込み時のペットの年齢によっては、加入を断られてしまう可能性があります。例えば『げんきナンバーわんスリム』の場合、加入できるのは「保険期間の開始日時点で生後45日以上、7歳11カ月以下」です。

    また、ペットの健康状態によって加入できない場合や発病部位が支払い対象とならない「特定部位不担保」という条件が付くことがあります。加入する保険会社によって条件はさまざまなため、加入不可と明記されていない病気であれば、申し込んでみるとよいでしょう。

    ここで注意していただきたいのは、ペットの年齢や健康状態は正直に申告するということです。仮に申告せずに加入できた場合でも、何らかのタイミングで申告漏れが分かった場合には、契約解除などのトラブルにつながる可能性があります。

    ペット保険によって、加入条件や審査の基準は異なりますので、気になる保険があれば問い合わせてみてください。

    高額な治療費の支払いに対応できるか

    保険金の支払金額に上限があるかについても確認しましょう。入院・通院・手術を合わせた「年間最大補償額 200万円」など一見して補償が手厚いように見える保険でも、手術は1回「〇万円まで」、通院は1日「〇千円まで」など、入院、通院、手術それぞれに支払上限金額が設けられている場合、上限を超えた分はすべて自己負担になります。

    【犬猫の1回あたりの平均治療費】

    手術費(犬)175,589円
    (猫)171,744円
    入院費(犬)79,345円
    (猫)78,351円
    通院費(犬)11,123円
    (猫)10,372円
    ※ペット&ファミリー損保調べ。2020年4月~2021年3月の保険金請求データより算出

    犬猫の1回あたりの平均手術費は約17万円である上に、平均よりも高い手術費が発生することも少なくありません。万が一の高額治療に備えるなら、「1回あたりの保険金支払い額の上限」のない保険や上限金額が十分にある保険かも必ず確認するようにしましょう。

    保険料は年齢とともに上がる

    ペット保険では、年齢を重ねるにつれて保険料が高くなることが一般的です。人と同じで、高齢になるほど病気にかかるリスクが高くなるからです。

    年齢を重ねるにつれて保険料が高くなり、月々の支払いに負担を感じるようなことのないよう、保険料は加入時点での保険料ではなく生涯を通じた保険料で比較しましょう。保険で万が一に備えるためには、無理なく加入し続けられることが大切です。「トータルでいくらかかるか」で判断をしましょう。

    ペット保険の加入を検討しよう

    ペット保険の加入を検討しよう
    (Paylessimages/Adobe stock)

    保護猫や野良猫などを飼う場合ペットの年齢が不明でも、ペット保険の加入は可能です。ただし、自己判断は避け、きちんと動物病院で推定年齢を確かめてもらいましょう。

    新しい家族として迎え入れる大切なペット。一緒に暮らす日々をより安心なものにするためには、ペット保険で万が一に備えることをおすすめします。今回紹介した流れや選び方のポイントも参考に、この機会にぜひペット保険への加入をご検討ください。

    著者・監修者

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