保護猫や野良猫をペットとして迎え入れる際に気になることのひとつが、「年齢が不明でもペット保険に入れるのか?」という点です。 ペット保険はペットが年齢不明の場合でも加入できます。ただし、年齢を憶測で決めることは避けましょう。そこで今回は、ペットの年齢を確かめる方法やペット保険の重要性、選び方、注意点などを解説します。
もくじ
ペット保険はペットの正確な年齢がわからなくても、これから紹介する方法で調べることで加入が可能です。ここでは、次の2つのケースに分けて解説します。
保護猫や野良猫などの場合は、動物病院で推定年齢を診断してもらうことでペット保険へ加入することができます。獣医師が歯や歯ぐきの状態、毛のツヤ、体つきなどから年齢を推測します。
動物病院でわかることは、あくまで推定年齢だけであり、誕生月や誕生日などはわかりません。ペット保険の加入に生年月日が必要な場合には、ペット保険によって書き方が異なるため事前に確認しましょう。
ペットショップなどで購入したペットの場合は、血統書や予防接種・ワクチン接種証明書などで年齢を確認します。
これらの書類がない場合は、保護猫や野良猫と同様、動物病院で推定年齢を調べてもらいましょう。
ここからは、年齢が不明なペットをペット保険に加入させるときの流れについて解説します。基本的には次のような流れで加入することになるでしょう。
以下では、それぞれについて解説します。
年齢を証明できる書類がない場合、動物病院で推定年齢を確認してもらいましょう。また、保護猫や野良猫などの場合、どのような病気が隠れているかわかりません。
持病はもちろんですが、動物から人にうつる感染症を持っていることも考えられますので、飼い主さん自身と迎え入れた子が長く健康でいられるように、迎え入れたタイミングでしっかりと健康チェックを行いましょう。
次に、ペットに合った保険を探しましょう。ペット保険は以下をポイントにしながら総合的に判断することが大切です。
特に大切なポイントは、「どのような病気やケガをカバーしているのか」といった補償内容です。補償内容は保険によって大きく異なります。ペットがかかりやすい病気やケガをカバーしている保険を選びましょう。
加入したいペット保険が決まったら契約手続きをします。野良猫や保護猫、お迎えしてから日がたつペットの場合、契約方法は以下の方法が多いでしょう。
ペット保険に加入するためには審査を受ける必要があります。加入審査では、主に以下の点を確認することが一般的です。
ここで避けるべきは、動物病院で年齢を調べてもらわずに「適当な年齢を記載すること」です。記入した年齢と実際の年齢が異なっていた場合、保険料の変更を求められる、もしくは契約を断られることがあります。最悪の場合、加入後であっても契約解除となってしまう場合があります。
また、事前に行った健康チェックの診断内容も忘れずに記入するようにしましょう。
審査には一定期間を要します。この期間に病気やケガが生じた場合、補償の対象外となります。審査期間はペット保険によってさまざまです。翌日には完了する場合や2ヵ月ほどかかる場合もあるため、時間には余裕を持って加入を検討しましょう。
審査に通過したら、ペット保険への加入手続きが完了します。待機期間がある保険の場合、待期期間の終了後に保険金の支払いが可能となります。
※待期期間とは、補償が開始された後でも一定の期間中に発生した傷病については補償の対象外となる期間のことです。ケガ、病気、ガンなどの事由ごとに対象外となる期間が定められているのが一般的です。
ペット保険では、申し込みから保険金の支払いが可能になるまでに一定の期間が設けられていることが一般的です。これは持病や病気を持っていないかを確認するためです。ペット保険に加入する際は、申し込み後、実際にはいつから保険金の支払いが受けられるのかを確認しておきましょう。
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ペット保険の補償が始まる時期とは?
保護猫や野良猫を迎え入れる飼い主さんのなかには、「そもそも保護猫や野良猫を飼うのにペット保険は必要なの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。そこで、ここからはペット保険の重要性と具体的な支払い事例を紹介します。
保護猫や野良猫であっても、これからペットとして迎え入れるのであれば、ペット保険への加入を考えることは大切です。なぜなら、ペットの治療費は人と違って全額自己負担になるからです。
例えば人の場合、国民健康保険や会社の健康保険に加入しているので1〜3割の負担で済みます。しかし、動物の場合、ペット保険に加入していなければ全額支払わなければなりません。また犬や猫の平均寿命はおおよそ14~15歳です。
ペット保険は健康でないと加入できず、ペットも年齢とともに病気が増えるため、若いうちからの加入がおすすめです。
以下では犬と猫のペット保険における実際の支払い事例を紹介します。軽い体調不良による通院では数千円程度で済む場合が多いですが、入院・手術が必要になった場合は、数万円となることも少なくありません。
歯周病による下顎骨骨折で手術を伴い、1日間の通院治療を行いました。
入院1日間
治療費総額 | 8万7,285円 |
ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。
お支払い保険金 | 5万7,600円 |
自己負担額 | 2万9,685円 |