大型犬は体が大きいことから丈夫で健康というイメージを持つ方も少なくありません。しかし、命にかかわるような大きな病気やケガをしやすいという特徴があります。また、多くの場合、治療費は小型犬や中型犬より高くなります。 万が一、愛犬が病気やケガになったときの備えとなるのがペット保険です。ペット保険の必要性や治療事例、大型犬におすすめのペット保険などについて解説します。
もくじ
大型犬の飼い主さんには、ペット保険の加入をおすすめします。その理由は以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
体のサイズ別に見ると、大型犬は医療費が高くなる傾向にあります。以下の表は、1年にかかる健康な場合の予防接種やノミ・ダニ・フィラリア予防などにかかる基本的な予防費用の目安です。
種別 | 予防費 (予防接種・ノミ・ダニ・フィラリア予防) |
小型犬 | 3万~5万円 (1カ月:3,000円前後) |
中型犬 | 3万~5万円 (1カ月:3,000円前後) |
大型犬 | 4万~6万円 (1カ月:4,000円前後) |
超大型犬 | 4万~6万円 (1カ月:4,000円前後) |
大型犬・超大型犬(特大犬)は、小型犬や中型犬と比べて基本的な医療費が2~3割程度高くなります。さらに、病気やケガの場合には、上記に加えてさまざまな医療費が発生します。体が大きいと、使用する薬剤の量も増えるため、医療費も高くなる傾向があります。
大型犬は大病を患いやすいという特徴があります。例えば、以下のような病気にかかりやすいとされています。
大型犬で多く見られるこのような病気は、ほかの病気に比べて医療費が高くなる傾向にあります。大きな病気であるほど1回の手術や入院では済まず、通院が長引くことも考えられ、保険に入っていない場合完治までの医療費は全額自己負担です。
大型犬は特に足腰に負担がかかりやすいという特徴があります。その理由は小型犬や中型犬と比べて、体が大きいからです。体が大きいと体重も増えるため、比例して足腰への負担も増加するのです。
また、室内で犬を飼う場合、フローリングのような滑りやすい床は、余計に足腰に負担がかかってしまいます。足腰に負担が蓄積されると運動不足になりやすくなり、股関節形成不全症や関節炎、前十字靱帯断裂などさまざまな症状を引き起こす恐れがあります。
病気やケガになったとき、1回ごとの医療費は少なくても入院や通院を繰り返せば医療費は高額になるでしょう。
ここからは、大型犬がかかりやすい病気やケガについて詳しく紹介します。以下の4つの症状の特徴と、ペット保険の支払い事例を見ていきましょう。
股関節形成不全は、犬の股関節の異常で、ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、ジャーマン・シェパードなどの大型犬種に多く見られます。犬の股関節が正しく形成されず、痛みや運動の困難を引き起こします。発症すると腰を振るように歩く、あしを引きずる、普段よりも運動を嫌がるなどの変化が見られます。
遺伝的要因と体重による関節への負担が原因とされます。関節に負担をかけない住環境を整える、肥満や激しい運動を控えるなどの管理が大切です。
股関節形成不全で、手術を伴う20日間入院治療を行いました。
【治療期間】
入院20日間、手術1回
【治療総額】
治療費 | 98万0,760円 |
ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。
お支払い保険金 | 61万6,532円 |
自己負担額 | 36万4,228円 |