「ペット保険の免責金額や免責事由とは、どういう意味? 」 「免責金額ありのペット保険に入るとき、何を基準に選べばいいのかな?」 こんな疑問をお持ちではないでしょうか。本記事では、免責金額あり/免責金額なしのペット保険について分かりやすく解説します。
もくじ
ペット保険の免責とは、「ペットに補償が必要となるような損害が起きても保険会社が補償責任を負わない条件」になります。そして、ペット保険の免責には 保険会社が保険金を支払わなくても良い場合の“免責事由”、保険加入者の自己負担額の“免責金額”があります。
免責金額: 免責になる金額(=保険加入者の自己負担額)のこと 免責事由: 保険会社が保険金を支払わなくてよい場合のこと |
いずれも「免責金額あり」のペット保険に加入する際に、重要な内容になりますので内容を理解しておきましょう。本記事では、免責金額あり/免責金額なしのペット保険について分かりやすく解説します。
また、「免責金額がある場合」「免責金額がない場合」双方のメリットとデメリットについても言及します。
この記事でわかること | |
・ペット保険の免責とは ・免責事由とは/免責金額とは ・「免責金額がある」ペット保険のメリットとデメリット ・「免責金額がない」ペット保険のメリットとデメリット ・「免責金額あり」のペット保険をおすすめする人 |
本記事では、「免責金額あり」のペット保険をおすすめする人についてお伝えします。あなたの大切なペットにとって、最良の選択肢ができるようにしましょう。
まずは、ペット保険の免責事由と免責金額についてそれぞれ見ていきましょう。
ペット保険の「免責」とは、その保険において保険会社が補償責任を負わない条件のことです。
もう少しわかりやすくいうと、ペット保険の「免責」は、一般的な保険での免責と同じく、保険金を支払うような事案が契約中に起きたとしても、それが『一定の条件下』では補償対象外となる仕組みを指します。
この『一定の条件』の具体的な内容は保険会社によって異なり、ペット保険を扱う多くの会社では「免責事由となる場合(保険金をお支払いできない主な場合)」をホームページなどで公開しています。
ペット保険にどのような免責事由があるのかを知り、確かめておくことはペット保険を検討する際に重要なことです。
内容をしっかり把握していないと、せっかくペット保険に入っていても、いざというときに補償対象外という事態になりかねません。
「免責事由」とは、保険会社が保険金を支払わなくてよい場合のことです。
免責事由にあてはまる治療や措置は、補償の対象外となり、保険金を受け取ることはできません。
免責事由の内容は保険会社によりますが、一般的に、ケガや病気に当たらない去勢手術や避妊手術費用、予防医療にあたるワクチン接種や健康診断費用が設定されています。
他にも、先天性・遺伝性の病気や発症頻度が高い病気、治療費が高額になりやすいケガや病気が、補償対象外になっていることがあります。
一般的にペット保険で設定される主な免責事由を以下の表にまとめたのでご覧ください。
※免責事由は各社で違っており、表に記載の傷病を免責事由としていない保険会社もあります。また、表に記載のない傷病を数多く免責事由にしている場合もありますので、加入の際は該当する保険の免責内容を確認するようにしてください。
ペット保険でよくある免責事由の例 |
加入前に発症していた病気・ケガ/先天性の疾患 |
・保険期間が始まる前に既に診断されていた病気やケガは補償の対象外となるのが一般的です。 ・先天性・遺伝性疾患は、補償対象外となっていることが多いです。補償対象となっているペット保険もありますが、その分保険料が高くなる傾向にあります。 |
病気の予防のための措置 |
・健康診断や、症状を伴わない検査 病気予防のための費用は、補償対象外となるのが一般的です。 |
予防接種で予防できる病気 |
予防接種で事前に防げる病気は、一般的に補償対象外となるため、獣医師に相談の上お住まいのエリアや生活習慣に合わせたワクチンの接種が推奨されています。 |
ペット保険の制度上病気やケガ・治療にあたらないもの |
・断尾 ペット保険の制度上、傷病に当たらないとして、補償対象外となっています。 |
ガン・膝蓋骨脱臼(パテラ)・椎間板ヘルニア・心疾患 |
これらの発症率が高く、治療費が高額になやすい傷病は、補償対象から外されているペット保険があるため、加入前に確認しておくとよいでしょう。 |
このように、免責事由の内容は各社で異なります。
ペット保険の加入を検討する際には、「免責事由」について、パンフレットや重要事項説明書などでしっかりとチェックするようにしましょう。
免責金額とは、文字通り、免責になる金額(=保険加入者の自己負担額)のことです。
ペット保険に加入していても、定められた免責金額は飼い主さんの自己負担となります。
イメージがしやすいように、【1日あたりの免責金額4,000円、補償割合70%】という契約内容だった場合を例にとって、具体的に説明しましょう。
※免責金額、補償割合、算出の仕方は各社で異なります。あくまでも参考例としてご覧ください。
1日の治療費が免責金額の4,000円以下の場合は補償(保険金)を受けることはできません。
たとえば、治療費が3,500円だったとしたら、それは全額、飼い主さんが支払うことになります。
治療費が免責金額以下なら、飼い主さんが全額負担する |
1日の治療費が10,000円だった場合、【免責金額4,000円、補償割合70%】での保険金の計算は下記のようになります。
(10,000円(治療費)- 4,000円(免責金額))× 70%(補償割合)= 4,200円(支払い保険金) |
免責金額があるペット保険を選んだ場合の、メリットとデメリットについて解説します。
「免責金額がある」メリット | |
・月々の保険料を抑えられる※ ・大きなケガや病気など高額治療費の支払に強い傾向がある(1日あたりの保険金の支払上限がない保険が多い) |
|
「免責金額がある」デメリット | |
・免責金額以下の治療費は自己負担となるため、少額の治療費に保険が適用されにくい |
それぞれ解説していきます。
免責金額があるペット保険のメリットは、2つ挙げられます。
・月々の保険料を抑えられる※ ・大きなケガや病気など高額治療費の支払に強い |
免責金額があると、月々の保険料の支払額を抑えることができます。
また、決められた免責金額以上の治療費には補償が適用され、「通院1日あたり1万円まで」といった日額制限がない保険が多いです。そのため、免責金額があるペット保険は、万が一の大きなケガや病気に備えることができます。
「病気やケガの治りが悪く、検査が必要になり通院だけで数万円~十万円」「手術前後の通院検査で数万円」といった場合もあるため、少額の治療費よりも高額な治療費に備えたいという方には、免責金額のあるペット保険が適しているでしょう。
毎月の掛け金を抑えながら手厚い保障を受けられることは、「免責金額がある」保険に加入する大きなメリットです。
免責金額があるペット保険のデメリットは、免責金額以下の治療費は保険加入者の自己負担となることです。
・免責金額以下の治療費は自己負担となるため、少額の治療費に保険が適用されにくい |
免責金額を超えても治療費が少額な場合は受け取れる保険金は少なくなります。ちょっとした治療で気軽にペット保険を利用したい人にとってはデメリットといえるでしょう。
一方、「免責金額なし」のペット保険を選んだ場合の、メリットとデメリットについて解説します。
免責金額がない場合、最低限自分が負担しなければいけない自己負担額もなく、少額の治療費でも保険金を受けることができるためメリットが多いように思えますが、一概にそうともいい切れません。
「免責金額がない」メリット | |
・少額な治療費も補償される |
|
「免責金額がない」デメリット | |
・月々の保険料が高額な傾向にある※ ・高額治療に対する補償が弱い傾向がある(1日あたりの保険金の支払上限などが設定されている保険が多い) |
※同じような補償内容で免責金額がある保険と比較して
それぞれ解説します。
免責金額がないペット保険のメリットは、日常的な少額の治療(診療)費が補償されることです。
・少額な治療費も補償される |
免責金額がない場合は、少額の治療費も補償されることから、小さなケガや病気にペット保険を利用しやすいです。
少額な治療費を気にせず、気軽に動物病院に通院したいという場合はメリットを感じやすいでしょう。
免責金額がないペット保険のデメリットは、2つ挙げられます。
・月々の保険料が、同じような補償内容で免責金額があるペット保険と比べると高額になる傾向にある ・高額治療に対する補償が弱い傾向がある(1日あたりの保険金の支払上限がある保険が多い) |
免責金額なしのペット保険の場合、少額の通院で保険を使える利点がある一方で、同じような補償内容で免責金額があるペット保険と比べると保険料が高額な傾向があります。高齢になると保険料が高くなる場合もあるので、10歳以降の保険料も確認するとよいでしょう。
また、少額の支払いに強い一方で、1日あたりの補償金額に上限や年間の使用日数に上限があることが多く(※)、高額な治療費や通院回数の多い慢性疾患の補償が弱い傾向にあるというデメリットがあります。
(※)「免責金額がない」のペット保険で補償金額や使用日数に制限があるケース(例) ・1日あたりの保険金の支払額が「〇万円まで」と上限が決まっているケース ・年間の通院、入院、手術の回数が「〇日まで」と上限が決まっているケース ・年間の通院、入院、手術でそれぞれ上限金額が設けられているケース |
「免責金額がないけれど、通院1日あたり1万円まで」という保険に加入していた場合、8,000円の通院費は、保険金の補償対象となりますが、1日の通院で5万円の治療費が発生した場合には、1万円を超えた分は全額自己負担となってしまします。
「免責金額あり」のペット保険をおすすめする人について述べていきます。
あなたと大切なペットに最適な保険を選んで頂くために、ぜひ参考にしてください。
「免責金額あり」のペット保険をおすすめするのは、以下のような人です。
「免責金額あり」のペット保険をおすすめする人 |
月々の保険料を抑えたい人 |
高額の治療費に備えたい人 |
1日あたりの補償上限金額を気にしたくない人 |
少額額の補償は求めず、その分月々の保険料を抑えて、高額な治療費がかかる大病やケガに備えたい人には、「免責金額あり」のペット保険がおすすめです。また、日頃の受診で治療費が「〇円を超えたら心配」といった不安を抱えたくない人にも適しているでしょう。
具体的には、「数千円ほどの日々の通院」よりも、万一の「数万円の通院」「数十万円の手術」にペット保険を役立てたいという方は、「免責金額あり」のペット保険を選ぶべきでしょう。
高額治療費の支払いに強いペット保険を選ぶならペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』がおすすめです。ペット&ファミリー損保は日本のペット保険会社の中で長い歴史を持つ会社の1つです。
『げんきナンバーわんスリム』には3つの特徴があります。
商品の詳細は、WEBサイトをご確認ください。
※1 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※2 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「お支払い事例ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※3 今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
1日に複数の検査を行うような通院、手術や入院の内容によっては、治療費が高額になるケースも少なくありません。
例えば、1日あたりの保険金支払い限度額が1万円の保険に加入していた場合、通院で10万円の治療が発生しても、1日あたりの限度額を超える9万円は自己負担となります。
しかし、『げんきナンバーわんスリム』には、1日あたりの限度額がないため、通院でも最大で70万円の保険金を受け取ることができます。
年間の利用回数にも上限がないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても、年間の限度額内であれば何度でも保険金の請求が可能です。
ペット保険は人の保険と同様、年齢が高くなるほど保険料が高くなるのが一般的です。特にペットの年齢が10歳を超えると保険料が大きく値上がりする場合があります。
『げんきナンバーわんスリム』は月々1,560 円から*ご加入いただけ、生涯保険を続けられるように10歳以降の保険料は一律です。
契約更新時の審査はないため、契約時と同じ条件で終身での継続が可能。将来の経済的負担を気にすることなく、安心して万が一の備えが続けられます。
*プラン50(小型犬・初年度保険料1歳)の場合
『げんきナンバーわんスリム』は全国すべての動物病院に対応しています。通院、入院、手術はもちろん、時間外診療費にも対応。急な休日や夜間の診療でも安心です。
さらに、ペット保険で補償対象外となりがちな、歯科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患、猫エイズ(FIV)も補償対象となります。
先天性や遺伝性の病気が心配な0~3歳の若齢の犬猫も安心して加入いただけます。
犬や猫に多い以下の病気やケガの治療も幅広く補償します。
犬に多い病気・ケガ | 猫に多い病気・ケガ |
---|---|
●歯周病などの歯科疾患※4 ●椎間板ヘルニア ●異物誤飲 ●骨折 ●僧帽弁閉鎖不全症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●膝蓋骨脱臼(パテラ) ●特発性てんかん ●若齢性白内障 ●進行性網膜萎縮症 | ●歯周病などの歯科疾患※4 ●異物誤飲 ●腎不全 ●尿路結石症 ●心筋症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●多発性囊胞腎(のうほんじん)症 ●肥大型心筋症 ●骨軟骨異形成症 ●進行性網膜萎縮症 |
補償プランはご都合に合わせて、シンプルでわかりやすい2種類からお選びいただけます。
※ 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※ 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「お支払い事例ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
24D195ー241128
ペット保険の免責とは、一般的な保険での免責と同じく、保険金を支払うような事案が契約中に起きたとしても、それが『一定の条件下』では補償対象外となる条件を指します。
ペット保険の免責には、免責金額(保険会社が保険金を払わなくてもよい金額)と、免責事由(保険会社が保険金を支払わなくてよい場合)があります。
免責金額や免責事由は各社で異なるので、ペット保険の加入を検討する際は、パンフレットや約款、重要事項説明書などでしっかりとチェックするようにしましょう。
また、ペット保険によっては、免責金額がないタイプの保険もあります。免責金額の有り無しでの、メリットとデメリットは以下のようなものが挙げられます。
免責金額あり | |
メリット | |
・月々の保険料を抑えられる※ ・大きなケガや病気など高額治療費の支払に強い傾向がある(1日あたりの保険金の支払上限がない保険が多い) |
|
デメリット | |
・免責金額以下の治療費は自己負担となるため、少額の治療費に保険が適用されにくい | |
免責金額なし | |
メリット | |
・少額な治療費も補償される |
|
デメリット | |
・月々の保険料が高額な傾向にある※ ・高額治療に対する補償が弱い傾向がある(1日あたりの保険金の支払上限などが設定されている保険が多い) |
※同じような補償内容で免責金額がある保険とない保険と比較して
大切なペットの状態や家計に合わせて、安心をサポートする最適な保険を選んでいきましょう。