中型犬でもペット保険は必要!懸念される病気やケガ、保険の選び方を解説
2022.10.31 作成

中型犬でもペット保険は必要!懸念される病気やケガ、保険の選び方を解説

PNS編集部

PNS編集部

病気やケガに強いイメージの中型犬。そのため、「中型犬にペット保険は必要ない」と考える方は少なくありません。しかし、中型犬にも病気やケガのリスクはあり、そのリスクは犬種や年齢、個体によって異なります。 中型犬がかかりやすい病気やケガなど年齢ごとのリスクを解説するとともに、ペット保険の選び方のポイントについて紹介します。

もくじ

    中型犬にペット保険は必要?

    中型犬でもペット保険は必要!懸念される病気やケガ、保険の選び方を解説

    中型犬は小型犬に比べると体が丈夫で、大型犬のように体格に起因する疾患は少ない傾向にあります。だからといって中型犬に病気やケガのリスクがまったくないわけではありません。

    犬は人と違って、不調や痛みを言葉にして訴えることができません。「中型犬は病気やケガに強いから」という思い込みから、愛犬の不調のサインを見逃してしまい、気付かないうちに病気やケガが悪化してしまうことも考えられます。

    ペットには「国が医療費の一部を負担してくれる」などの社会保険制度がありません。病気やケガで治療が必要になった場合、治療費は全額自己負担です。仮に治療費が50万円かかったとすれば、飼い主さんが50万円を全額支払うことになります。

    愛犬の健康をきちんと管理することも、飼い主さんの愛情表現の一つです。万が一のときに備えてペット保険に入っておくことは、愛犬とより安心して過ごしていくためにも必要なことといえるでしょう。

     

    中型犬のペット保険を検討する前に

    中型犬のペット保険を検討する前に

    基本的に中型犬には、小型犬や大型犬のような体格特有の病気はありません。一方、中型犬には犬種によって体型や大きさに差があるという特徴があります。そのため、中型犬とひとくくりにいっても、かかりやすい病気や注意すべきリスクは異なるのです。

    中型犬の飼い主さんがペット保険への加入を検討する場合には、愛犬の犬種がどのような病気にかかりやすいのかをあらかじめ把握しておくことが大切です。保険によって補償範囲や補償対象は異なるため、まずは発症率が高い病気やケガが補償される保険かどうかを確認しましょう。

    中型犬とは

    中型犬とは

    中型犬のペット保険への加入を考える際に、「そもそも愛犬は中型犬に該当するのか」という疑問を持つ方もいるでしょう。

    じつは中型犬のサイズは医学的に定義されておらず、純血種の犬籍登録や血統証明書の発行を行う「ジャパンケネルクラブ(JKC)」においても大きさでの分類は定義されていません。

    そのため、ペット保険でも保険会社によって大きさの定義は異なります。例えば、当社のペット保険では以下のように定義しています。

    • 体重7.2kg以下:小型犬
    • 体重19.8kg以下:中型犬
    • 体重39.6kg以下:大型犬
    • 体重39.6kg超:特大犬

    上記の定義で中型犬に当てはまる主な犬種は、フレンチ・ブルドッグや柴犬、ウェルシュ・コーギー、ボストン・テリア、ボーダー・コリー、ビーグルなどです。

    中型犬がかかりやすい病気

    中型犬がかかりやすい病気

    ここからは、中型犬のうち代表的な以下の犬種がかかりやすい病気について見ていきましょう。

    • フレンチ・ブルドッグ
    • 柴犬
    • ウェルシュ・コーギー
    • ボストン・テリア
    • ボーダー・コリー

    <中型犬の代表的な犬種がかかりやすい病気の例>

    犬種病名
    フレンチ・ブルドッグ・アトピーをはじめとする皮膚病
    ・熱中症
    ・尿石症
    ・椎間板ヘルニア
    ・僧帽弁閉鎖症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)
    ・短頭種気道症候群
    ・鼻腔狭窄(びくうきょうさくしょう)
    ・口蓋裂(こうがいれつ)
    柴犬・アトピー・アレルギー性皮膚炎
    ・膝蓋骨脱臼(パテラ)
    ・甲状腺機能低下症
    ウェルシュ・コーギー・皮膚疾患
    ・椎間板ヘルニア
    ・尿管結石
    ・変性性脊髄症
    ・股関節形成不全
    ボストン・テリア・皮膚病
    ・膝蓋骨脱臼(パテラ)
    ・白内障
    ボーダー・コリー・異物誤飲
    ・膀胱炎
    ・歯周病
    ・皮膚腫瘍
    ・股関節形成不全
    ・コリー眼異常
    その他のかかりやすい病気・外耳炎
    ・膀胱炎
    ・歯周病
    ・尿路結石

    フレンチ・ブルドッグがかかりやすい病気

    フレンチ・ブルドッグは胴体に比べて頭が大きく、中型犬の中でも比較的病気にかかりやすい犬種です。フレンチ・ブルドッグが特に注意したい病気としては以下の病気が挙げられます。

    • 椎間板ヘルニア
    • 熱中症
    • 尿石症

    この中でも、最も注意すべきは椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアは背骨と背骨の間をつなぐ椎間板が神経の束である脊髄を圧迫する病気で、痛みや麻痺などの症状が生じます。椎間板ヘルニアは軽度であれば内科的療法がとられますが、症状が悪化すると手術が必要です。手術をする場合、治療費は数十万円程度と高額になることもあります。

    夏場は熱中症にも注意が必要です。フレンチ・ブルドッグは鼻が短いため気道が狭く、湿度や暑さに弱い傾向があります。体温が高い状態が続くと急性腎不全やショック症状を引き起こす恐れもあるため、年間を通して体温管理を徹底しましょう。

    柴犬がかかりやすい病気

    柴犬は我慢強い性格とされ、病気に強い犬種として知られています。しかし、我慢強いからこそ早期発見が重要です。柴犬が特に注意したい病気は以下の通りです。

    • アトピー・アレルギー性皮膚炎
    • 膝蓋骨脱臼
    • 甲状腺機能低下症

    柴犬に多くみられる病気はアトピー・アレルギー性皮膚炎です。アトピーは主にダニや花粉、ハウスダストが原因であるとされています。基本的に手術は必要ありませんが、再発を繰り返す場合は定期的な通院が必要になるでしょう。そのため、ペット保険を選ぶ際は、通院補償があるものがおすすめです。

    柴犬は全身の代謝が活発になりすぎてしまう甲状腺機能低下症を引き起こすこともあります。甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンの分泌が過剰になることで起きる病気で、主に甲状腺ホルモンの投薬による治療を行います。

    ウェルシュ・コーギーがかかりやすい病気

    ウェルシュ・コーギーは活発で人懐っこい性格として知られる犬種です。ウェルシュ・コーギーは、その体型や遺伝などから特に以下の病気に注意が必要です。

    • 椎間板ヘルニア
    • 尿管結石
    • 皮膚疾患

    ウェルシュ・コーギーは胴が長いため背骨に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアを生じやすい傾向にあります。フレンチ・ブルドッグと同様に悪化すると手術が必要です。

    また、尿管結石にも注意しましょう。尿管結石は腎臓や尿管、膀胱、尿道に結石ができる病気で、重症の場合は手術が必要になります。治療をしても再発を繰り返し何度も通院することになる可能性があるため、ペット保険は通院補償があるものが安心です。

    ウェルシュ・コーギーはダブルコートと呼ばれる被毛です。ダブルコートは蒸れやすく、皮膚トラブルを起こしやすいといわれているため、アレルギー性皮膚炎などの皮膚疾患にも注意しましょう。

    ボストン・テリアがかかりやすい病気

    ボストン・テリアは辛抱強く穏やかな性格で知られる犬種です。ボストン・テリアは小柄ながらも筋肉質で丈夫なイメージですが、以下の病気にかかりやすい傾向があります。

    • 白内障
    • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
    • 皮膚疾患

    ボストン・テリアは目の病気にかかりやすく、その一つに白内障が挙げられます。白内障は少しずつ目が見えにくくなり、最終的には目が見えなくなってしまう病気です。点眼などにより病気の進行を遅らせることが可能である一方、手術は眼科専門医により視力回復の見込みがある場合にしか行われません。

    また、ボストン・テリアは膝蓋骨脱臼になる可能性の高い犬種です。膝蓋骨脱臼は「パテラ」とも呼ばれる関節疾患で、いわゆる「膝のお皿」が正常な位置から外れてしまう状態のことを指します。歩行に異常が出るなど症状が悪化した場合には手術による根本的治療が行われることもあります。

    ほかの中型犬同様に皮膚疾患にも注意が必要です。

    ボーダー・コリーがかかりやすい病気

    ボーダー・コリーは運動能力が高く、飼い主さんに対して従順で賢いとされる犬種です。注意したい病気には以下が挙げられます。

    • 異物誤飲
    • 膀胱炎
    • 歯周病

    体を動かすことが大好きなボーダー・コリー。特に、子犬のボーダー・コリーは好奇心旺盛であるため、なんでも口に入れてしまう傾向があります。異物誤飲は病気ではないものの、中毒や腸閉塞などを引き起こしかねません。

    膀胱炎もボーダー・コリーがかかりやすい病気の一つです。細菌感染や結石などさまざまな原因が考えられますが、いずれの場合も悪化すると手術が必要になる可能性があります。

    また、ボーダー・コリーは他の中型犬に比べて、歯周病の有病率がやや高いともいわれています。歯周病はさまざまな病気を引き起こす可能性があるため、日頃から予防をし、しっかり治療をすることが大切です。

    その他の中型犬がかかりやすい病気

    ここまでご紹介した病気以外にも、中型犬は全般的に以下の病気にかかりやすい傾向があります。

    • 外耳炎
    • 尿路結石
    • 膀胱炎
    • 歯周病

    これらの病気は、症状によっては手術が必要です。また、手術の必要がない場合でも治療には毎回数千円〜数万円かかる可能性があります。

    人と同じで、ペットも高齢になればなるほど病気のリスクが高くなるので、飼い主さんによる日頃のケアに加え、リスクへの備えも大切です。

    中型犬が注意すべきケガ

    中型犬が注意すべきケガ

    中型犬の中には古くから猟犬や牧羊犬などとして活躍してきた犬種も多く、小型犬と比較すると体は丈夫であるといえます。しかし、活動量が多くなりがちな中型犬だからこそ、以下のようなケガも起こりがちです。

    • 骨折・脱臼
    • 誤飲・誤食
    • やけど

    中型犬だからといって「ちょっとしたケガなら大丈夫」と放置していると、結果として大きな疾患につながる可能性があるうえに治療費もかかってしまいます。

    ケガは突発的に起こる防ぎようのないものもあれば、飼い主さんが事前に対策をしておくことで防げるものもあります。犬種による性格違いなども考慮しながら、できる限りの防止策に努めましょう。万が一ケガをしてしまった際の急な出費に備え、ペット保険に加入しておくとより安心です。

    【年齢別】中型犬の病気・ケガのリスク

    【年齢別】中型犬の病気・ケガのリスク

    中型犬が抱えやすいリスクは年齢によって変化があり、その年齢は大きく以下の3つのステージに分けることができます。

    • 成長期(0歳~1歳)
    • 成犬期(2歳~7歳)
    • 高齢期(7歳以降)

    ここからは、それぞれのステージでかかりやすい病気やケガのリスクを紹介するとともに、具体的な治療内容や治療費について解説します。

    成長期(0歳~1歳)

    成長期(0歳〜1歳)にかかりやすい病気やケガは以下の通りです。

    • 異物誤飲
    • 骨折
    • 下痢
    • 嘔吐
    • 胃腸炎
    • 遺伝性疾患 など

    この中でも特に注意すべきは異物誤飲です。食欲不振や嘔吐などの症状がみられた場合、すぐに医療機関を受診しましょう。放置すると腸が壊死したり、腹膜炎を起こしたりして死に至る恐れがあります。

    場合によっては開腹手術などの外科的治療も必要です。外科的治療では治療費も高額になる傾向があります。

    また、先天性や遺伝性の病気は、0~3歳での発症が多い傾向にあります。犬に多い先天性・遺伝性の可能性がある病気は以下の通りです。

    • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
    • 特発性てんかん
    • 若齢性白内障
    • 進行性網膜萎縮症(PRA) など

    先天性や遺伝性の病気は一度発症をすると、長期に渡って病気と付き合うことも少なくありません。

    < 異物誤飲の治療費事例>

    犬種:ボストン・テリア
    年齢:1歳
    性別:男の子
    治療内容:異物誤飲で入院し、手術を行いました。

    【治療期間】

    入院7日間、手術あり

    【治療総額】

    治療費32万1,695円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金20万0,687円
    自己負担額12万1,008円
    ※免責金額(5,000円×7日=35,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    成犬期(2歳~7歳)

    成犬期(2歳~7歳)にかかりやすい病気やケガは以下の通りです。

    • 細菌性皮膚炎
    • 真菌性皮膚炎
    • 膿皮症
    • アトピー性皮膚炎
    • 胃捻転
    • 外耳炎
    • 膀胱炎
    • 尿路結石
    • 歯周病 など

    1歳半〜7歳の成犬で特に注意すべきは歯周病です。一般的に3歳以上の犬のうち約80%は歯周病を発症するといわれています。

    犬は人と違い、自分で歯を磨くことができません。また、人より歯垢が歯石に代わりやすく、歯垢が付きやすいともいわれています。場合によっては抜歯や縫合などが必要となるケースもあります。

    < 歯周病の治療費事例 >

    犬種:ウェルシュ・コーギー
    年齢:5歳
    性別:女の子
    治療内容:歯周病の治療のために、日帰り手術で治療を行いました。

    【治療期間】

    通院2日間、手術あり

    【治療総額】

    治療費20万7,210円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金13万8,047円
    自己負担額6万9,163円
    ※免責金額(5,000円×2日=10,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    高齢期(7歳以降)

    高齢期(7歳以降)にかかりやすい病気やケガは以下の通りです。

    • 悪性リンパ腫
    • 乳がん
    • 肥満細胞腫
    • 腎臓疾患
    • 肝臓疾患
    • 認知症
    • 内分泌性疾患
    • 白内障 など

    人と同じく、犬も高齢になると病気のリスクが高くなります。また、命に関わる大きな病気にもかかりやすくなります。

    高齢期の犬に多くみられる病気の一つが白内障です。白内障の治療は基本的に進行を遅らせるための点眼や内服による治療か、外科手術による根本的治療のいずれかになります。外科手術は動物眼科専門医しか行うことができず、手術の難易度などによっては結果として100万円近い治療費がかかってしまうこともあります。

    < 白内障の治療費事例>

    犬種:柴犬
    年齢:12歳
    性別:男の子
    治療内容:白内障で手術を行い、手術後も経過観察のため定期的に通院し検査を行いました。

    【治療期間】

    通院 16日間、手術あり

    【治療総額】

    治療費83万7,672円

    ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金53万0,370円
    自己負担額30万7,302円
    ※免責金額(3,000円×16日=80,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合。請求事例をもとに簡易的に保険金支払い額を算出
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    中型犬のペット保険を選ぶポイント

    中型犬のペット保険を選ぶポイント

    ここまで説明してきた通り、中型犬でも病気やケガのリスクはあり、万が一のときに備えるのであればペット保険は必要といえます。

    しかし、ペット保険とひとくちにいっても、その内容は商品によって大きく異なります。「加入はしたものの愛犬のかかった病気には補償が適用されなかった」といったトラブルを防ぐためにも、以下の3つのポイントに注意しながらペット保険を選びましょう。

    1. かかりやすい病気がカバーされているか
    2. 続けやすい保険料か
    3. 1日あたりの支払限度額・回数制限はどうか

    1)かかりやすい病気やケガがカバーされているか

    保険によって補償内容や補償対象の傷病は異なります。まずは検討している保険が愛犬のかかりやすい病気やケガをカバーしているかを確認しましょう。
    それにプラスして、犬全体に多い以下の病気が補償されているとより安心です。

    犬に多い病気・ケガ
    ●歯周病などの歯科疾患*
    ● 椎間板ヘルニア
    ● 異物誤飲
    ● 骨折
    ● 僧帽弁閉鎖不全症
    ● ガン

    ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫
    ● 膝蓋骨脱臼(パテラ)
    ● 特発性てんかん
    ● 若齢性白内障
    ● 進行性網膜萎縮症)
    *乳歯遺残(不正咬合を含みます)、歯列矯正などケガ・病気にあたらないもの、治療に該当しないものは保険金のお支払い対象外となります。

    先天性や遺伝性の病気は、一度発症すると病気と長く付き合う必要があることも多く、治療費も高額になりやすいです。先天性や遺伝性の病気の発症リスクが比較的高いとされる、0~3歳など若齢の犬や犬種は補償対象となっているかを確認しておくとよいでしょう。

    また、中には「通院は補償しない」という保険もあります。通院が補償されない保険は保険料が安くなる傾向にあるものの、検査などを行うと通院でも治療費が数万円と高くなるケースも少なくありません。保険料は上がりますが、通院補償付きのほうが幅広くカバーできます。

    犬も高齢になると通院頻度は増えますし、手術後の経過観察や若くてもアレルギーなどの慢性疾患で何度も通院するケースもあります。繰り返しの通院に備えたい場合には年間の通院回数が十分にある保険がおすすめです。

    2)続けやすい保険料か

    続けやすい保険料であることも大切です。ペット保険は年齢によって保険料が変わります。高齢になると病気のリスクも高まることから、年齢とともに保険料も上がるのが一般的です。

    中型犬の平均寿命は犬種によって異なるものの13~14歳とされており、一度飼うと長い時間を一緒に過ごすことになります。契約時の保険料だけに注目せず、10歳以降の保険料にも注目しましょう。

    高齢になり保険料が高くなってからほかの保険を探しても、加入可能年齢を越えてしまっているケースや、すでに病気にかかってしまい他の保険に乗り換えられないというケースも多いです。
    初めにペット保険を検討する段階で、10歳以降の保険料はどうなるかもしっかり確認しましょう。

    3)1日あたりの支払限度額・回数制限はどうか

    1日あたりの支払限度額や回数制限についても確認しましょう。事前に支払限度額や回数制限を確認しておかなかったことで、保険金を受け取る段階になって想定していた金額が支払われず、予想外の出費となるケースもあります。

    例えば、年間の通院回数に上限がある保険の場合、再発を繰り返すと、途中からは補償対象外となることも。充実した補償を求めるのであれば、1日あたりの支払限度額や年間の利用回数に制限のない保険がおすすめです。

    合わせて更新時の条件も、契約時と同じ条件で更新することができるのか事前に確認しておくと、更新できないなどのトラブルを事前に防ぐことができるでしょう。

    中型犬もペット保険の加入を検討しよう!

    中型犬もペット保険の加入を検討しよう!

    中型犬は病気やケガに強いイメージを持つ方も少なくありませんが、今回ご紹介したように、中型犬であっても犬種や年齢、個体により抱えるリスクはさまざま。人と同じで、どのペットにも病気やケガのリスクはつきものです。

    ただ、人と大きく異なるのはペットの治療費は飼い主さんの全額自己負担であるということ。場合によっては何度も通院を繰り返し、治療費が100万円近くになることもあります。万が一の出費を防ぎ、愛犬の健康を維持するためにもペット保険を検討しましょう。

    著者・監修者

    PNS編集部

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    ペットニュースストレージ編集部です。

    PNS編集部

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