ペットの体調が気になるときに動物病院で受ける検査。人と同じようにペットも年齢を重ねるごとに不調時の検査回数が増える傾向にあります。そこで気になるのが、「検査費用はペット保険の補償対象になるのか」という点です。 ペットの検査費用はペット保険の補償対象となるのかをはじめ、ペット保険に加入するメリットとデメリット、ペット保険選びのポイントなどについて解説します。
もくじ
基本的に、ペット保険では治療費や入院費だけではなく、治療や入院のために必要な検査費用も補償の対象となります。ただし、あらゆる検査が補償対象になるわけではなく、定期健診や健康診断など、健康体に行う検査費用については補償の対象外です。
ペットの検査費用は一般的に1回数千円程度ですが、検査回数や検査の種類が増えると、検査費用だけで数万円程度になることもあります。
検査の中でもCT検査やMRI検査などを行う場合1回の通院でも3万円~10万円前後と高額になることも少なくありません。
ペット保険の中には1日あたりの通院費用に上限を設けているケースもあり、上限を超えてしまった場合には自己負担となります。
そのため、ペット保険に加入する際には補償内容をしっかりと確認しておく必要があります。
ペット保険ではどのような検査費用が補償対象となるのでしょうか。例えば、当社のペット保険『げんきナンバーわんスリム』では、「お支払事由とお支払いする保険金」を以下のように定めています。
1.ご契約のペットがケガまたは病気を被ったことによる治療費であること 2.保険期間中(1年間)に日本国内の動物病院においてなされた治療による治療費であること 3.臨床獣医学上、一般的に認められている診断または治療処置方法で要した治療費であること |
これら3つの条件にあてはまる場合には検査費用も保険金のお支払い対象となります。
一般的に、以下のような費用についてはペット保険の補償対象にはなりません。
健康なペットに対して病気の早期発見のために動物病院で定期的に検査を行う場合、検査にかかる費用はペット保険の補償対象にはなりません。健康診断や疾病予防による検査でなくとも、上記の「対象になるケース」で紹介した3つの条件にあてはまらなければ、補償されない可能性があります。
ペット保険は検査費用以外にも、治療や入院に伴うさまざまな費用をカバーできます。ここからは、『げんきナンバーわんスリム』の補償内容をもとに、「保険金をお支払いする治療費」と「保険金をお支払いできない主な治療費」の一部を紹介します。
通院や入院、手術にかかる費用に加え、以下の治療費も補償対象となります。
初診料、再診料、時間外診料など補償対象となる内容は、保険会社や商品によって異なります。事前に加入する保険の補償内容を確認しましょう。
一般的に、避妊・去勢手術、ワクチン接種、歯石除去など、健康体に行われた処置や予防目的の費用は保険金のお支払い対象にはなりません。また、地震、噴火、津波、風水害などの自然災害によって生じたケガや病気の治療費についても補償対象外です。
※補償内容の詳細についてはこちらをご確認ください。
ペット保険への加入には治療費の自己負担を減らす以外にもさまざまなメリットがあります。特に大きなメリットは以下の3点です。
ここからは、それぞれについて詳しく解説します。
人の場合は公的な健康保険制度があるため、多くの場合、医療費の自己負担額が3割になったり、高額医療制度により医療費の上限額が定められていたりします。しかし、ペットには公的な健康保険制度がありません。つまり、ケガや病気にかかる治療費はすべて飼い主さんの自己負担となるのです。
ペット保険に加入しておくことで、万が一ペットに通院や入院が必要になっても、医療費の一部をペット保険でカバーし負担を軽減できます。
最近では人と同様にペットの長寿化が進んでいます。ペットと長く一緒に過ごせる反面、年齢とともに病気やケガによるリスクが高まることも事実です。ペット保険に加入しておくことで、長く安心してペットと暮らすことができるといえるでしょう。
ペット保険に加入することで選択できる治療方法の幅が広がります。治療の選択肢の中に高額な治療方法がある場合でも、経済的負担が軽減されるため検討できるようになるのです。
実際の高額治療費事例を見てみましょう。
膝蓋骨脱臼の手術のため、入院し手術を行いました。
入院3日間、手術1回
治療費 | 92万2,658円 |
ペット&ファミリー損保のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。
お支払い保険金 | 63万5,361円 |
自己負担額 | 28万7,297円 |
このようにペットの治療費は、場合によっては100万円近くにもなることもあります。しかし、ペット保険に加入しておけば、自己負担額を3分の1程度に抑えられる可能性があるのです。
ペットはある日突然、治療が必要になることも少なくありません。人と違ってペットは痛みや不調を言葉にできないため、病気が進行していたとしても飼い主さんがすぐに気付かないケースがあるからです。
また、交通事故にあったり他のペットに噛まれたりするなど、突発的にケガをすることもあります。ケガの程度によっては緊急入院や手術が必要になることも珍しくありません。突然、入院や手術が決まった場合には、すぐに用意できないほどのお金が必要になることも考えられます。ペット保険に加入しておくことで、万が一の出費にも備えることができるのです。
一方で、ペット保険には以下のようなデメリットもあります。
それぞれのデメリットについて詳しく見てみましょう。
ペット保険に加入すると、保険料を毎月支払うことになります。
保険の種類やペットの年齢、種類によっても変わりますが、一般的にペット保険の保険料は月々数千円ほどかかります。保険は、ペットを飼っている期間、病気やケガに備えるためには加入し続けることが大切ですから、年単位で考えると保険料が負担に感じてしまうことがあるかもしれません。
ペット保険も人の保険と同じで、年齢とともに保険料が上がるのが一般的です。特に10歳以降の保険料は高くなる傾向があるため、保険料を事前に調べずに加入すると、ペットが高齢になったときに想定外の保険料になって慌ててしまうかもしれません。
ペットの平均寿命は以下の通りです。
高齢になってからですと、保険を乗り換えたくても年齢制限や持病を理由に乗り換えられない可能性があります。ペット保険の保険料は加入時だけを比較するのではなく、長期的な視点でも比較しましょう。
※一般社団法人ペットフード協会「令和5年(2023年) 全国犬猫実態調査(主要指標サマリー)」(2024/4/18閲覧)
ペット保険は人の保険と同様、申込時の健康状態や過去のケガ・病歴を告知する必要があり、健康状態によっては加入できません。
例えば、過去に悪性腫瘍(ガン)や腎不全と診断され治療を受けていた場合、その時点で病気が完治していたとしても、加入できないケースがほとんどです。ペット保険はペットが若く健康なうちに加入することをおすすめします。
ペット保険は病気やケガの検査にかかる費用をカバーしているケースがほとんどですが、安心できるペット保険を選ぶためには、以下の3つのポイントに注目しましょう。
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
まずは補償内容をチェックしましょう。ペット保険はどれも同じではなく、保険によって補償内容が異なります。
例えば、ペット保険によっては通院が補償されないものもあります。保険料が安くなる反面、通院を繰り返すような病気やケガの場合には経済的負担額が大きくなってしまうため注意が必要です。
また、飼っている犬種や猫種がかかりやすい病気が、その保険の補償対象かどうかもポイントになります。以下の傷病も補償対象となっているか加入前に確認するとよいでしょう。
犬に多い病気・ケガ | 猫に多い病気・ケガ |
---|---|
・歯周病などの歯科疾患* ・椎間板ヘルニア ・異物誤飲 ・骨折 ・僧帽弁閉鎖不全症 ・ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ・膝蓋骨脱臼(パテラ) ・特発性てんかん ・若齢性白内障 ・股関節形成不全 | ・歯周病などの歯科疾患* ・異物誤飲 ・腎不全 ・尿路結石症 ・心筋症 ・ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ・多発性囊胞腎(のうほんじん)症 ・肥大型心筋症 ・骨軟骨異形成症 ・進行性網膜萎縮症 |
自分のペットにどのようなリスクがあり、そのリスクをカバーできる保険かどうかについてしっかり確認しましょう。
ペットの保険料は、犬の場合ペットの年齢と体重、もしくは年齢と犬種によって決まるのが一般的です。猫の場合は年齢のみで決まるのが一般的です。
ペットの年齢で保険料も変わるため、加入時の保険料だけで比較せず、ペットの平均寿命を踏まえた上で、数年単位での保険料の違いにも注目しましょう。
【1カ月あたりのおおよその保険料*1,2】
*1 慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損保「げんきナンバーわんスリム プラン50」
*2 犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合「犬種分類表」を参考に、1歳時のおおよその予測体重で加入タイプが決まります。
ペット保険によっては1日に支払われる金額に、「上限がある場合」や「最低自己負担額(免責金額)」などの日額制限があるものがあります。また、年間の使用回数に制限がある場合もあります。
高額な治療費に備えるのであれば、1日あたりの支払い保険金の上限の大きい保険や上限のない保険を選ぶ。何度も通院する慢性疾患に備えるなら、年間の使用回数の有無も確認して選ぶと安心でしょう。
保険料の安さだけでペット保険を選ぶのではなく、補償内容の上限や制限も必ず確認しましょう。
「1日あたり上限金額」が設けられている保険は、少額の通院でも保険を使いやすい一方で、1日に複数の検査を行うような治療が発生した場合には、上限金額を超えてしまうケースがあります。
「1日あたりの最低自己負担額(免責金額)」が設けられている保険は、免責金額以下の治療費は自己負担となる一方で、高額な治療費が発生しても年間の支払上限金額内であれば保険でカバーできるのが一般的です。
年間の通院の回数が決まっている場合、通院回数が上限を超えてしまった場合は、以降の通院は自己負担となります。
高額治療費の支払いに強いペット保険を選ぶならペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』がおすすめです。ペット&ファミリー損保は日本のペット保険会社の中で長い歴史を持つ会社の1つです。
『げんきナンバーわんスリム』には3つの特徴があります。
商品の詳細は、WEBサイトをご確認ください。
※1 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※2 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※3 今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
1日に複数の検査を行うような通院、手術や入院の内容によっては、治療費が高額になるケースも少なくありません。
例えば、1日あたりの保険金支払い限度額が1万円の保険に加入していた場合、通院で10万円の治療が発生しても、1日あたりの限度額を超える9万円は自己負担となります。
しかし、『げんきナンバーわんスリム』には、1日あたりの限度額がないため、通院でも最大で70万円の保険金を受け取ることができます。
年間の利用回数にも上限がないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても、年間の限度額内であれば何度でも保険金の請求が可能です。
ペット保険は人の保険と同様、年齢が高くなるほど保険料が高くなるのが一般的です。特にペットの年齢が10歳を超えると保険料が大きく値上がりする場合があります。
『げんきナンバーわんスリム』は月々1,560 円から*ご加入いただけ、生涯保険を続けられるように10歳以降の保険料は一定です。
契約更新時の審査はないため、契約時と同じ条件で終身での継続が可能。将来の経済的負担を気にすることなく、安心して万が一の備えが続けられます。
*プラン50(小型犬・初年度保険料1歳)の場合
『げんきナンバーわんスリム』は全国すべての動物病院に対応しています。通院、入院、手術はもちろん、時間外診療費にも対応。急な休日や夜間の診療でも安心です。
さらに、ペット保険で補償対象外となりがちな、歯科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患、猫エイズ(FIV)も補償対象となります。
先天性や遺伝性の病気が心配な0~3歳の若齢の犬猫も安心して加入いただけます。
犬や猫に多い以下の病気やケガの治療も幅広く補償します。
犬に多い病気・ケガ | 猫に多い病気・ケガ |
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●歯周病などの歯科疾患※4 ●椎間板ヘルニア ●異物誤飲 ●骨折 ●僧帽弁閉鎖不全症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●膝蓋骨脱臼(パテラ) ●特発性てんかん ●若齢性白内障 ●進行性網膜萎縮症 | ●歯周病などの歯科疾患※4 ●異物誤飲 ●腎不全 ●尿路結石症 ●心筋症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●多発性囊胞腎(のうほんじん)症 ●肥大型心筋症 ●骨軟骨異形成症 ●進行性網膜萎縮症 |
補償プランはご都合に合わせて、シンプルでわかりやすい2種類からお選びいただけます。
※ 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※ 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
24D147-240718
ペット保険の多くは検査費用をカバーしています。しかし、補償の対象にならないケースがある点には注意が必要です。
補償の対象となるケースであっても、1日あたりの限度額や支払い回数に制限を設けているペット保険もあります。検査回数が増え、治療費が高額になる恐れもあるため、ペットの健康を考えるなら限度額や支払回数がない保険がおすすめです。