レオンベルガーの性格、特徴は?飼い方、しつけ方、ペットとしての迎え方をご紹介
2022.02.28 作成

レオンベルガーの寿命、性格、飼い方は?ペットとしての迎え方や費用を解説

PNS編集部

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レオンベルガーは、ライオンのような精悍な顔立ちが特徴的な特大犬(超大型犬)です。一見強面な見た目ですが、穏やかで飼いやすいことからペットとして人気があります。これからレオンベルガーをペットとして迎え入れたい人にとって、犬のしつけ方、特徴は気になるところ。本記事では、レオンベルガーの特徴、性格、しつけ方などを紹介します。

もくじ

    レオンベルガーってどんな犬?

    レオンベルガーの性格、特徴は?飼い方、しつけ方、ペットとしての迎え方をご紹介
    (AnetaZabranska/Shutterstock)

    レオンベルガーをペットとして迎え入れる前に、性格、特徴はチェックしておきたいポイント。レオンベルガーの特徴や性格について紹介します。

    レオンベルガーの特徴・大きさ・毛色

    特徴

    レオンベルガーは、ライオンのような犬を目指して交配された犬種であり、がっしりした骨格、筋肉質な体つき、垂れ耳が特徴的な特大犬(超大型犬)です。

    大きさ

    レオンベルガーの体高は65~80cm、体重は50kgほどの大きさになります。

    ※体高…四つ足をついて立ったときの、地面から背中までの高さのこと。

    毛色

    毛色は、ライオンイエロー、レッド、赤褐色、砂色もしくは灰色がかった黄色であるサンド(金色がかったフォーン、クリーム)があります。また、顔だけに黒い被毛がある模様であるブラックマスクがあります。

    レオンベルガーの性格

    レオンベルガーは、穏やかで他の犬種とも良好な関係を持つことができる優しく、落ち着いた性格の犬種です。愛情深い、我慢強い、状況を読み取って自分で判断する賢さも備わっています。

    飼い主さんに忠誠心があり、従順でしつけやすいことからペットとしても人気があります。

    レオンベルガーの歴史

    レオンベルガーは、1830年代にレオンベルグ市議員であるハインリッヒ・エスィヒ氏が「市のシンボルである、ライオンに似ている犬種を作りたい」と思い立ったことから生まれました。

    ランドシーア、セント・バーナード、ニューファンドランド、グレート・ピレニーズなどの大型犬を中心に交配されて誕生したのがレオンベルガーです。

    20世紀に入ると第二次世界大戦の影響で激減しましたが、1946年に確認できたわずか8頭のレオンベルガーを元に、愛好家たちの努力によって再び繁殖が進められました。その結果、1988年にはKC(イギリスケネルクラブ)に登録が認められるまでになりました。

     

    レオンベルガーの飼い方のポイント

    レオンベルガーの飼い方のポイント
    (Ricantimages/Shutterstock)

    次に、レオンベルガーの飼い方のポイントについて紹介します。

    レオンベルガーのしつけ方

    レオンベルガーは賢く、飼い主さんに従順、無駄吠えも少なくしつけしやすい犬種です。

    しかし、大型で力が強いことから、リードを強く引っ張るなどの行動があると思わぬ事故、ケガに繋がります。しつけをする時には、基本的な「待て」や「おいで」など、行動の停止や呼び戻しをきちんとしつけていく必要があります。

    賢く従順な犬種なので、小さいうちから周囲の人に迷惑をかけないように、きちんとしつけをしておきましょう。

    レオンベルガーの散歩の仕方・運動量

    レオンベルガーに激しい運動は必要ありませんが、散歩は必要です。毎日の散歩は欠かさないようにしましょう。散歩の頻度は1日2回、1回あたり1~2時間以上が目安です。

    夏場など暑い時期は熱中症の恐れもあるため、気温が上がる前の早朝や夕方から夜にかけて行いましょう。さらに、家の中に運動したり遊んだりできる広さがあるとベストです。

    レオンベルガーが過ごしやすい室内温度

    レオンベルガーはダブルコートの中長毛です。熱が体内にこもりやすく暑さが苦手な犬種のため、暑い日はエアコンなどで温度管理して、レオンベルガーが過ごしやすい室内環境を整えておきましょう。

    お手入れ方法

    換毛期には抜け毛が増えます。換毛期には念入りにラバーブラシでブラッシングしてあげましょう。少なくとも週に3回のコーミングやブラッシング、シャンプーは、1~2カ月に1回おこなうことをおすすめします。

    トリミングの具体的な頻度は、トリマーや獣医師を相談して決めるようにしましょう。

    【関連記事】
    【獣医師監修】犬のトリミングの適切な頻度とその効果とは!?

    レオンベルガーの平均寿命

    レオンベルガーの平均寿命
    (AnetaZabranska/Shutterstock)

    レオンベルガーの平均寿命は8〜9歳といわれています。大型犬の平均寿命は11~12歳といわれており、レオンベルガーの寿命はやや短めといえます。長く元気でいてもらうためにも、日頃から愛情を持って接してあげましょう。

    レオンベルガーの注意しておきたい病気

    レオンベルガーの注意しておきたい病気
    (AnetaZabranska/Shutterstock)

    レオンベルガーの注意しておきたい病気について紹介します。

    股関節形成不全

    股関節形成不全は、股関節が変形、または正常に形成されなくなる病気です。病気にかかると、脚をかばう、引きずるように歩くなど、歩き方に異変が見られます。気になる症状があれば、病院で診てもらいましょう。

    肘(ひじ)関節形成不全

    肘関節形成不全は、肘関節の発育不全により傷みがおこる病気です。肘関節は、上腕骨、とう骨、尺骨の3本のいずれかの骨に異常が起こり、前あしを引きずる原因となります。歩き方に異常がある、痛そうなどの症状がみられたらすぐ病院で診てもらいましょう。

    胃拡張・胃捻転

    大型犬に見られる病気で、大量のガスによって胃が拡張したり、ねじれたりする病気です。大量のよだれ、水をたくさん飲む、吐こうとしているのに吐けない、お腹が膨れるなどの症状がみられたら胃拡張・胃捻転を疑ってみましょう。この病気は緊急を要することがあるため、怪しいと思ったらすぐに動物病院へ連絡してください。

    また、食事はドカ食いにならないように、1日2回に分ける、消化の良いフードを与えるようにするのも予防に繋がります。

    緑内障

    眼圧が上がることにより、視神経を障害する病気です。緑内障は、白目の血管が太くなり、白目が赤く見えるようになり、痛みが生じます。中年齢から高齢の犬によく見られ、放置すると失明してしまいます。涙っぽくなる、目をかく頻度が増えるなど、気になる症状があれば病院で診察するようにしましょう。

    白内障

    加齢に伴い起こりやすい目の病気で、目の水晶体が白く濁って視力が低下する病気です。症状が悪化すると失明の恐れがあるので、水晶体が白く濁るなど異変を感じたら病院で診てもらいましょう。

     

    レオンベルガーを家族に迎える方法と費用

    レオンベルガーを家族に迎える方法と費用
    (AnetaZabranska/Shutterstock)

    レオンベルガーの子犬の価格は30~50万円ほど(2022年1月現在)といわれているようですが、飼育頭数が限られる犬種であるためブリーダーに尋ねた方が良いでしょう。価格は性別、血統、購入方法によって変動します。

    レオンベルガーを迎える具体的な方法は以下の通りです。

    ブリーダーからの紹介

    ペットショップでレオンベルガーを取り扱っているケースはあまりありません。迎え入れる際は、ブリーダーを利用しましょう。

    ブリーダーは、全国各地に存在する犬の繁殖を専門とする人のことです。犬種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから犬を譲り受けることができるため、事前に飼い方、注意点を教わることができます。犬の飼い方がわからないペット初心者でも安心して迎え入れることができるでしょう。

    また、実際に親犬の様子を事前に確認することができるため、成犬時のサイズ感などを予測する助けになります。飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。ただし、レオンベルガーのブリーダーも少ないため、根気強く探してみてください。

    里親になる

    里親制度は、保護団体、保健所など引き取り手のいない犬、飼い主さんがいない犬を迎え入れて里親になる制度です。ペットショップ、ブリーダーと比べると費用が掛からないメリットがあります。

    ただし、里親募集によっては譲渡、引取後も必要に応じて飼育状況の確認しなければならないケースもあります。レオンベルガーは飼育数が少ないため、出会うには運やタイミングが必要です。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    犬を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。約4~5万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・ドッグフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・トイレシーツ

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪
    ・リード

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、犬が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    犬を迎える前に準備しておきたいもの
    犬を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    犬をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    役所への登録料やワクチン接種・健康診断の費用として2万~3万円ほどがかかります。 

     1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (Julia Siomuha/Shutterstock)

    特大犬(超大型犬)の平均的な飼育費用は、1カ月あたり3万~5万円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で1万~2万円ほどかかります。

    日用品代

    トイレシーツなどの日用品が1カ月で5,000~1万4,000円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、特大犬(超大型犬)の場合1回1万円以上かかるでしょう。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で4~6万円ほど必要でしょう。1カ月にすると4,000円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて犬を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子犬がかかりやすい病気・ケガ

    子犬は、骨折や異物誤飲が多いです。

    • 骨折の平均治療費:11万6,704円*
    • 異物誤飲の平均治療費:3万4,655円*

    ただし、どちらも場合によっては20万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防が大切です。

    お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    *ペット&ファミリー損保調べ(2023年4月~2024年3月 保険金支払い実績をもとに算出)

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、特大犬(超大型犬)の1ヶ月の保険料は3,000~9,100円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その犬種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など

    *参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」
    *犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合「犬種分類表」を参考に、1歳時のおおよその予測体重で加入タイプが決まります。
    *2024年7月時点の内容です。今後の商品改定や保険料率の見直し等により、変更となる場合があります。

    愛犬と楽しく暮らそう

    家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする犬の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。

    著者・監修者

    PNS編集部

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