茶色ベースに黒っぽいしま様が特徴のキジトラ猫。雉(キジ)のメスに似た色合いでトラ柄の模様をもつことから「キジトラ」と呼ばれるようになりました。「野生猫の保護色」「猫柄のルーツ」などといわれるキジトラの特徴や性格、しつけ、飼い方などを紹介します。サバトラとの違いについても解説しますので、キジトラを迎え入れることを検討する際の参考にしてください。
もくじ
キジトラとは、どんな猫なのでしょうか。まずは、キジトラの特徴や歴史などを紹介します。
キジトラは、メスの雉(キジ)と似た毛色で、トラのような柄をもつ猫のこと。英名ではbrown mackerel tabby(ブラウン・マッカレル・タビー=茶色いサバ猫)と呼ばれる、日本猫のひとつです。
個体差はありますが、キジトラの大きさは、日本猫とほぼ同じ。生まれたばかりの子猫(生後0週間)で100g、成猫では3~5kgほどが標準です。キジトラだからといって特別大きい、小さい、ということはありません。
キジトラのベースカラーは茶色。体全体に黒いしま模様が入ります。額にM字の模様があり、しっぽの先は黒で口元は白くなることが多いです。また、くっきりとしたアイラインが入り、目じりから頬にかけてのびるクレオパトララインを持つのも特徴です。
キジトラに白い色が混ざることもあり、「キジシロ」や「キジブチ」などと呼ばれます。
キジトラは、野生猫のDNAを強く持っているといわれています。そのため、性格はワイルドで警戒心が強く、初対面の人にはなかなかなつきません。しかし、心を開けば甘えん坊に変身する傾向があります。運動神経抜群で遊びが大好きなので、一緒に遊んであげると喜んでくれるでしょう。
ただし、長く一緒に暮らしていても触られることを嫌がるキジトラもいます。個体差もあるため、愛猫の性格を見極めつつ対応する必要があります。
キジトラは、すべてのイエネコ(家猫)のルーツだといわれるほど、長い歴史をもっています。
現在のイエネコの原型は、リビアヤマネコといわれています。リビアヤマネコが生息していた地域では、キジトラ柄は外敵から見つかりにくく、リビアヤマネコのほとんどがキジトラ柄だったのだとか。
その後、人に飼われるリビアヤマネコが登場し、突然変異や交配によってさまざまな色・柄の猫が誕生しました。
トラ柄の猫は、キジトラだけではありません。そのほかのトラ柄猫についても紹介します。
サバトラは、シルバーグレーのベースに黒いトラ柄が入った模様のこと。キジトラがbrown mackerel tabby(ブラウン・マッカレル・タビー)であるのに対し、サバトラはsilver mackerel tabby(シルバー・マッカレル・タビー)という英名をもっています。
さらに、サバトラに白いしま模様が入るとサバシロ、白サバと呼ばれたりもします。
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茶トラは、オレンジベースに濃いオレンジのしま模様のことで、英名をred mackerel tabby(レッド・マッカレル・タビー)といいます。茶トラに白が入ると茶トラ白とも呼ばれます。
しま模様のベースとなる色や、模様に白が入るかなどによって、呼び名が変わります。
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シルバーグレーの毛色にしま模様と聞くと、アメリカンショートヘアーをイメージする人もいるかもしれません。実際、アメリカンショートヘアーをサバトラと呼ぶ人もいますが、よく見ると柄の出方が異なります。
サバトラは全身に細かなしま模様が入るのが特徴ですが、アメリカンショートヘアーは、マーブル模様のような柄が入るのが特徴です。
キジトラとの生活をより快適にするために、キジトラを飼う際のポイントをご紹介します。
キジトラは警戒心が強い子が多いため、飼い始めからいきなり距離を詰めるのは避けましょう。ある程度の距離を置いてその子の性格を見極めつつ、猫の方から近寄ってきてくれるまで待つのがベターです。
また、猫も飼い主さんも快適に暮らすためには、室内の衛生を保つことが大切。トイレのしつけはしっかり行いましょう。こまめな掃除も忘れないようにしてください。
ワイルドな性格のキジトラは、運動不足になるとストレスをためて大きな声で鳴くことも少なくありません。キャットタワーを用意し、ハンティング欲を満たせるような遊びをしてあげるとよいでしょう。運動不足にならない環境を整えることが大切です。
運動量が多いため自由に外に出してあげたくなりますが、健康を保つためには室内飼いが望ましいです。完全室内飼いで病気やケガを予防しましょう。また、キジトラを迎える前に室内の危険なものは片付けておくと安心です。
キジトラは警戒心が強いため、ほかの猫との距離感が難しい場合があります。先住猫と喧嘩になったりしないよう、多頭飼いは慎重に判断しましょう。
キジトラを含む日本猫の寿命は15歳程度が平均。より長生きしてもらうために、日頃から愛情を持って接することでこまめな変化に気づき、ケアしてあげましょう。
猫を家族として迎え入れるには、ペットショップやブリーダー、里親になるなどの方法があります。しかし、キジトラは雑種であることが多いため、ペットショップやブリーダーで見つけることは難しいです。野良猫を保護したり、里親募集サイトなどを利用したりするとよいでしょう。
猫を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。2~3万円ほどをみておくとよいでしょう。
【寝床の準備】
・ペットサークル
・クレート(ペット用キャリー)
・ベッド
【日用品の準備】
・キャットフード
・フードボウル
・水飲みボウル
【トイレ用品の準備】
・トイレトレー
・猫砂
・消臭シート
【ケア用品】
・ブラシ
・爪切り
・爪とぎ
・ペット用シャンプー
・歯磨きグッズ
【その他】
・首輪
事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。
夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、子猫が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。
【関連リンク】
猫を迎える前に準備しておきたいもの
猫を迎える前に整えておきたい室内のポイント
猫をペットとして迎える時の心構え
ワクチン接種・健康診断の費用として1万円~1万5,000円ほどがかかります。
猫の平均的な飼育費用は、1カ月あたり7,000~1万円になります。
フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で3,000~4,000円ほどかかります。
猫砂や消臭シートなどの日用品が1カ月で800~2,000円前後。
シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、その費用も必要になります。平均すると1回あたり、5,000~1万円ほどかかります。
フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で2万円ほど必要でしょう。1カ月にすると1,500円程度です。
初めて猫を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。
子猫は、異物誤飲や環境変化によるストレス性の軟便や下痢が多いです。
ただし、どちらも場合によっては10万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防や体調の変化に気を付けることが大切です。
お迎えしたばかりの頃は、環境変化によるストレスで軟便や風邪になりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。
*ペット&ファミリー損保調べ(2023年4月~2024年3月 保険金支払い実績をもとに算出)
ペットの年齢によって保険料は変わりますが、猫の1ヶ月の保険料は1,300~2,400円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。
ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように猫も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。
ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。
保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。
参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」
家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする猫の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。
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