大きな見た目のなかに、人懐っこくて可愛らしい魅力もある大型犬はペットとして人気があります。大型犬をペットとして検討している方には、散歩、しつけのしやすさなど飼いやすさも気になるところ。今回の記事では、大型犬の人気ランキングと共に、大型犬の特徴や飼いやすさ、気をつけるポイントについて紹介します。
もくじ
大型犬は全体的に聡明、穏やか、明るく人懐っこい犬種が多く、しつけやすいともいわれています。個体、種類にもよりますが大型犬は学習能力が高く、友好的でフレンドリーな犬種が多い傾向があります。
全体的に飼い主さんへの忠誠心の強い犬種が多いため、ペットとしても飼いやすいことから人気があります。犬種のなかには甘えん坊で寂しがり屋な犬種もいるため、できるだけ一緒にいる時間を作ってあげるのが望ましいでしょう。
大型犬の人気ランキングを、JKCの登録数に基づいて紹介していきます。
ゴールデン・レトリバーは、大型犬のなかでラブラドール・レトリバーと1位2位を争う人気の高い犬種です。聡明で人懐っこく、ペットとしても飼いやすいだけでなく、盲導犬としても活躍しています。
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ラブラドール・レトリバーは、温厚な性格で飼い主さんに従順なので、ペットとしても飼いやすいことから人気があります。聡明で社会性が高く、補助犬としても活躍しています。
ゴールデン・レトリバーと比較すると毛が短いですが、いずれの犬種もダブルコートであるため、季節の変わり目には抜け毛が多くなるため、こまめにブラッシングを行いましょう。
シベリアン・ハスキーは、飼い主さんには甘えん坊で、友好的。狼のような外見とのギャップもあり、ペットとしても人気の犬種です。見知らずの人がテリトリーに近づくと警戒するため、番犬としても適しています。
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バーニーズ・マウンテン・ドッグは、3つの色を持つトライカラーの毛並みを持つ大型犬です。古くからは、ベルン周辺の山岳地帯などで牛追いとして用いられてきました。飼い主さんに従順で、穏やかな性格であることからセラピー犬としても活躍しています。
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ボルゾイは背が高く、スラット長い足をしたスマートな体つきが特徴的な大型犬です。静かで穏やかな犬種ですが、古くからウサギ狩り、狼狩りとして活躍していたことから「ウルフハウンド」とも呼ばれてきました。視力が大変良く、遠いところまで見ることができます。
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聡明な犬種が多い大型犬。正しいしつけを行うことで飼い主さんだけでなく、他の人に対しても従順で、飼いやすい犬に育ちやすい傾向があります。飼い主さんとのコミュニケーションを子犬のうちからしっかり行うことで、さらに従順になることでしょう。
特に子犬期は物覚えが良く、新しい習慣にも対応しやすいので、なるべく早いうちからきちんとしつけをすると良いでしょう。
なお、大型犬は力が強く、運動量も多いことから散歩時間を多くとる必要があります。犬種、個体にもよりますが、毎日朝晩30分~1時間程度の散歩は必要です。また、室内や小さな公園でも運動量を確保できる小型犬とは違って、大型犬の場合はドッグランを利用するケースも少なくありません。
大型犬を飼うには、家にそれなりのスペースが必要。大型犬は体が大きいので、食事やトイレ、サークルやベッドなど大型犬が過ごす十分な広さが確保できるかを考えましょう。リラックスして体を休める場所を作るとなると、一部屋分の広さは確保した方が望ましいと言えます。
マンションによっては、犬のサイズが定まっているところもあるため「大型犬可」の物件かを確認するようにしましょう。大型犬を飼育できるマンションは決して多くないため、戸建ても選択肢に入れると良いでしょう。
大型犬を飼うと「旅行に行けるのだろうか?」などの悩みを抱える飼い主さんも少なくありません。
大型犬はそのサイズから、車を利用する飼い主さんが多いです。電車や船など一般の交通機関を使用する場合は、各社でルールが異なるため利用する交通機関の規定を事前に調べるようにしましょう。
ちなみに、新幹線を含むJR線は、ペットを入れるキャリーケースとペットの重さを合わせて10kgを越えてしまうと乗せることができないため、大型犬を乗せることはできません。
大型犬と旅行で飛行機に乗る際は、貨物室に預ける可能性が高くなります。ただし、航空会社によっては、犬の大きさに制限や受け入れをしていない場合があります。国内線・国際線でもルールが変わるため、利用する航空会社の規定を確認しておきましょう。
旅行先によって犬を連れていくことができない場合はペットホテルに預けるという方法もあります。犬を飼ったからと旅行を諦めずに柔軟に選択肢を広げることで、充実したドックライフを送ることができるでしょう。
大型犬の平均寿命は11~12歳前後です。犬の寿命は大きさによって平均寿命が異なり、中型犬13歳、小型犬14~15歳となります。犬全体の平均と比較すると、大型犬の寿命はやや短めです。
大型犬をペットとして迎え入れるなら、かかりやすい病気などはチェックしておきたいところ。大型犬に多い病気を紹介します。
大量のガスで胃が膨れ上がり、場合によっては胃がねじれる病気です。発症すると吐こうとしているのに吐けない、大量のよだれ、呼吸が苦しそう、お腹が膨れるなどの症状が現れたら胃拡張・胃捻転を疑ってみましょう。
この病気は緊急を要することがあるため、怪しいと思ったらすぐに動物病院へ連絡してください。
股関節形成不全とは、股関節が正常に形成されない、または変形によって歩き方に異変が起こる病気です。ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバーなどの大型犬に見られることの多いです。
この病気は遺伝、肥満、激しい運動が原因となって発症する可能性があるとされています。歩き方に異変を感じたら、病院でみてもらいましょう。
前十字靭帯断裂とは、太ももにある大腿骨(だいたいこつ)とすねにある脛骨(けいこつ)をつなぐ靭帯(じんたい)が切れる病気で、発症すると後ろ足を上げて歩くなどの症状がみられるようになります。
足を引きずる、痛がるなどの気になる動きが見られたら、病院で診てもらいましょう。
大型犬を迎える具体的な方法は以下の通りです。
ペット初心者でも迎えやすいのがペットショップです。大型犬が欲しい時、またはしつけで困った時にお店に行けば相談に応じてもらえるため、ペット初心者におすすめです。
月齢がある程度いった子犬であればワクチン接種、簡単なしつけが済んでいるケースもあります。
ブリーダーは、全国各地に存在する犬の繁殖を専門とする人のこと。犬種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから譲り受けることができるため、事前に飼い方、注意点を教わることができます。犬の飼い方がわからないペット初心者でも安心して迎え入れることができるでしょう。
また、実際に親犬の様子を事前に確認することができるため、成犬時のサイズ感などを予測する助けになります。飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。
里親制度は、保護団体、保健所など引き取り手のいない犬、飼い主さんがいない犬を迎え入れて里親になる制度です。ペットショップ、ブリーダーと比べると費用が掛からないメリットがあります。
ただし、里親募集によっては譲渡、引取後も必要に応じて飼育状況の確認しなければならないケースもあります。
犬を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。約4~5万円ほどをみておくとよいでしょう。
【寝床の準備】
・ペットサークル
・クレート(ペット用キャリー)
・ベッド
【日用品の準備】
・ドッグフード
・フードボウル
・水飲みボウル
【トイレ用品の準備】
・トイレトレー
・トイレシーツ
【ケア用品】
・ブラシ
・爪切り
・ペット用シャンプー
・歯磨きグッズ
【その他】
・首輪
・リード
事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。
夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、犬が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。
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犬を迎える前に準備しておきたいもの
犬を迎える前に整えておきたい室内のポイント
犬をペットとして迎える時の心構え
役所への登録料やワクチン接種・健康診断の費用として2万~3万円ほどがかかります。
大型犬の平均的な飼育費用は、1カ月あたり2万~4万円になります。
フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で5,000~1万2,000円ほどかかります。
トイレシーツなどの日用品が1カ月で5,000~1万4,000円前後。
シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、大型犬の場合1回1万円以上かかるでしょう。
フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で4~6万円ほど必要でしょう。1カ月にすると4,000円程度です。
初めて犬を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。
子犬は、骨折や異物誤飲が多いです。
ただし、どちらも場合によっては20万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防が大切です。
お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。
*ペット&ファミリー損保調べ(2023年4月~2024年3月 保険金支払い実績をもとに算出)
ペットの年齢によって保険料は変わりますが、大型犬の1ヶ月の保険料は2,300~5,900円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。
ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。
ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。
保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。
*参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」
*犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合「犬種分類表」を参考に、1歳時のおおよその予測体重で加入タイプが決まります。
家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする犬の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。