みなさんは猫にシャンプーをしてあげますか?必要だと思っている人もいるようですが、実は必須ではありません。猫の状態や性格、飼い主さんとの関係性など様々な条件にもよりますが、自身の体をグルーミングして整える「猫」という生態を考えたとき、シャンプーが本当に必要なのかどうかも含めて解説します。
もくじ
先に結論から述べますと、猫のシャンプーは基本的には必要ありません。
猫はきれい好きです。自分の被毛をしっかりとグルーミング、いわゆる毛づくろいによって整えて、清潔に維持してくれます。また、生活環境を清潔に保つことによって、汚れにくい生活を送ってもらうことも大事です。
猫は人間のように汗をかきませんし、皮膚への分泌物も過剰には出ません。さらに、日々の生活の中で、触れ合いやブラッシングを行うことによって、抜けるべき被毛、落とすべき体表に残るフケをきちんと代謝させてあげれば、猫にシャンプーをする必要はないでしょう。
とはいえ、全ての猫がグルーミングによって全身を清潔に保ったり、ブラッシングを受け入れてくれるわけではありません。生活環境の違い、毛の質、性格、多くの要素を考慮しなければいけません。
などの場合、飼い主さんがシャンプーという形で被毛・皮膚の正常な維持を手伝う必要のある子もいます。猫のシャンプーの頻度は、その子の状態によって異なるため、かかりつけ獣医師に相談して適切な頻度で行うようにしましょう。
また、偶発的な問題でシャンプーをする必要もあります。
など、猫はどこでも冒険しますから、そういう場合にはシャンプーが必要になることもあります。
猫は、はっきり言ってシャンプーが嫌いです。例外的に好きな子もいるかもしれませんが、体が濡れたり、シャンプーの泡などがついたりすることは猫にとっては気持ちの良いことではありません。
シャンプーのあと、乾かすときは猫の不平不満は更に高まるでしょう。ドライヤーのけたたましい音、浴びせかけられる風、刺激に敏感な猫にとっては、好ましい行為ではないのです。
洗濯ネットに入れてシャンプーするなんて話も聞きますが、洗濯ネットに入れられ動きを封じられた状態で水をかけられる恐怖は強いものになるでしょう。ネットに隙間があっても水に濡れることで呼吸の邪魔になる可能性もあります。
ネットで動きを封じられているせいで思いもよらない動きをしたり、死ぬ気で抵抗してきたりする可能性もありすすめられません。
それでもシャンプーをしなければいけない場合は、できる限り猫に配慮しましょう。適切な手順で迅速にシャンプーを終わらせて、皮膚に悪影響を与えないように、できる限り早く乾燥させます。
これは、実は非常に難易度が高いことを要求されています。もし、猫が激しくシャンプーを嫌がる場合は、プロに任せましょう。激しく暴れる子の場合は動物病院で適正な鎮静をさせてシャンプーをしてもらうという選択肢もあります。
シャンプーをする側も暴れる猫を無理やり押さえつけるなどの危険な行為を行わずに済みますし、猫側も恐怖からの決死の抵抗をする必要がなくなります。
もし、自然に猫にシャンプーを受け入れさせる方法があるとすれば、小さい頃から無理をしないでシャンプーを行って、シャンプーに対する恐怖心を取り除いてあげると良いでしょう。ただし、これも猫の資質によるところが多いです。
子猫にシャンプーをする場合、注意しなければいけないことも多いので、タイミングややり方を必ずかかりつけの動物病院で相談しましょう。
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猫に使うシャンプー選びも大事です。シャンプーの目的は洗浄(不必要なものを落とす)、そして保湿(足りないものを補う)です。これらを考えて猫のシャンプーを選びましょう。注意してほしいのは、匂いの強いものです。猫にとって強い香りは健康を損なうことがありますので気をつけましょう。
人間用のシャンプーを代用することは避けましょう。人間用のシャンプーは、人間の皮膚や髪の毛に合わせて作られたものなので、猫には使ってはいけません。過剰に皮脂を落としすぎたり、シャンプー後の皮膚トラブルにつながります。
ちなみに、シャンプー後の毛のケアなどを楽にするための猫専用のリンスを使うことは問題ありません。猫用のものを使ってあげてください。
毎日の被毛や皮膚の観察、ブラッシングによる触れ合いを通して、猫の健康を確かめることは、病気の早期発見につながる非常に有効な手段です。
猫にとって大きなストレスにならなければ、シャンプー時に普段見えにくい皮膚を見ることができたり、全身を触ることによって腫れている場所や炎症を起こしている場所に気付ける可能性があります。
お互いのためにも正しい知識で猫のシャンプーと向き合って、楽しい飼い主ライフを過ごしましょう。
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