猫にシャワーをかけても大丈夫?上手なシャンプーの仕方
2021.09.21 作成

猫にシャワーをかけても大丈夫?上手なシャンプーの仕方

PNS編集部

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猫にとってシャワーは“濡れる”ד聞きなれない音”と、苦手な要素のダブルパンチ。でも飼い主としては、シャンプーをさせてほしいときもありますよね。今回は、そんなお悩み解決のヒントをお伝えします。

もくじ

    まずはシャンプーの基本から確認しよう

    猫にシャワーをかけても大丈夫?上手なシャンプーの仕方(Olleg/shutterstock)

    ほとんどの猫が苦手なシャワー。嫌がられないシャワーのコツ&工夫をお話する前に、シャンプーの基本を確認しておきましょう。

    ①準備

    猫の体調を確認したら爪を切り、丁寧にブラッシングをして毛の絡みなどをほぐします。手早くシャンプーを済ませられるように、必要な道具(猫用シャンプー、タオル、ブラシなど)はすべて揃えておきましょう。猫用シャンプーはペット用バスタブや洗面器でぬるま湯に溶いておきます。

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    ②洗う

    まず、顔から遠いお尻のほうからシャワーをかけるか、ぬるま湯を溜めたペット用バスタブに猫を入れて濡らします。このとき、顔周りに水が跳ねないように注意しましょう。

    しっかり濡らしたら、毛並みに逆らうようにシャンプーで洗っていきます。顔周りはハンドタオルやガーゼで拭くだけでOKです。

    ③すすぐ

    シャワーを使い、上から下へとシャンプーを流していきます。猫は体を舐めるので、流し残しがないよう念入りに。

    ④乾かす

    バスタオルを数枚使って、しっかりと水分を取ります。ドライヤーを嫌がらない猫でしたらその後ドライヤーで乾かし、ブラッシングしてツヤツヤに仕上げましょう。

    室内飼いの猫にとってシャンプーは必要不可欠なものではありませんが、できることならたまには全身サッパリとさせてあげたいもの。また、獣医師の指示で、どうしてもシャンプーしたいという場合もあります。

    とはいえ、シャワー嫌いな猫を無理やりシャンプーするのは、猫にとってストレスやトラウマになりかねません。猫に優しいシャワーのコツ&工夫を見てみましょう。

     

    シャワーの基本は「ぬるめ」&「弱め」

    シャワーの基本は「ぬるめ」&「弱め」

    (135pixels/shutterstock)

    お湯の温度は30~35℃

    猫にシャワーをかけるときは、極力刺激を与えないように優しくするのが基本です。まず、お湯の温度は30~35℃くらいの人肌程度にしましょう。人間にとっては物足りないくらいが、猫にとってはちょうどいいのです。

    シャワーヘッドを猫の体につける

    シャワーヘッドは猫の体にくっつけて使うと、水があまり跳ねません。シャワーヘッドが直接当たるのを嫌がったら、猫の体からわずかに浮かせたり、手のひらでシャワーヘッドを掴んだりしてみてください。

    流水を弱めてシャワーオンを減らす

    もちろん水流は弱め。こうすることで、猫が体に感じる水圧も弱まりますし、猫の嫌がるシャワー音も減らせます。

    猫は聴覚が優れているので、水や水圧よりもシャワー音を嫌っているケースもあるようです。勢いが強いシャワー音は、猫が威嚇するときの声に似ていますよね。

    思い切ってシャワーヘッドを替えてみる

    思い切ってシャワーヘッドを替えてみる(Afanasiev Andrii/shutterstock)

    シャワーヘッドを替えてみるというのも一案です。

    シャワーヘッドが小さいものでしたら水がかかる範囲をコントロールしやすいです。手元でも水をストップできるタイプなら動いたりしたときにパッと水を止められますね。

    ペット用や赤ちゃん用のシャワーヘッドには、肌当たりが柔らかく、水圧の強弱を切り替えられる高機能な製品も。「サロンや動物病院ではシャンプーできるんだけど…」という方は、調べてみるとよいでしょう。

    食いしん坊な猫にはご褒美作戦を

    食いしん坊な猫にはご褒美作戦を(Afanasiev Andrii/shutterstock)

    しつけテクニックの王道のおやつ。シャワー嫌いの克服にもおやつは効果的です。

    シャンプーの後に大好物のおやつをご褒美としてあげて、「シャンプーを頑張るといいことがある」と教えましょう。最初のうちは完璧にできなくてもOKです。体の一部を濡らすことができただけでも、水嫌いの猫にとっては快挙!たくさん褒めてご褒美をあげましょう。

    もちろん「ご褒美」はおやつだけでなく、飼い主さんの笑顔や褒め言葉も含まれますので、お忘れなく。シャワー中も優しく声を掛けてあげるようにすると、シャワー嫌いな猫も落ち着きやすいでしょう。

    また、普段から浴室でおやつをあげるようにすると、浴室がポジティブなイメージの場所になります。浴室に慣れてきたら、後ろでそーっとシャワーを流してみて、シャワーの音にも慣れさせていくとよいですよ。

    寒い日のお風呂は猫にとっても魅力的?

    寒い日のお風呂は猫にとっても魅力的?(Afanasiev Andrii_/shutterstock)

    秋冬でないと難しいですが、成功例が多いのが「寒い日にお風呂に入れる」という作戦です。猫にとっても冬のお風呂には、水に濡れる不快感を上回る魅力があるようですね。

    ただしこの場合、あくまで「温かさ」目当てになるので、洗い場でシャワーをかける方法だと逆効果の可能性も。まずはペット用バスタブや大きめの洗面器での入浴を楽しんでもらい、温まってからシャンプーに挑戦すると成功率が上がるでしょう。

    また、当然ながらお風呂上がりはスピーディーに乾かさないと冷えてしまいます。風邪を引かせてしまったり、「結局寒い目にあった!」とお風呂嫌いを悪化させないよう、乾かす準備は入念に。脱衣所やお部屋も暖かくしておきましょう。

     

    どうしてもシャワーが苦手な猫もいる

    どうしてもシャワーが苦手な猫もいる(VladKK/shutterstock)

    ここまで様々な方法を紹介してきましたが、どんなに飼い主さんが頑張ってもシャワーが苦手な猫はいます。
    嫌がる猫に無理強いすると信頼関係が悪化したり、猫が強いストレスを感じる恐れもありますので、シャワー以外の方法も考えましょう。

    沐浴だけにする

    ペット用バスタブなどで沐浴を行い、シャワーを使わない方法もあります。この場合は、洗い流さなくて済むように水洗いに留める方法がおすすめです。

    どうしてもシャンプーを使う必要があるときは、バスタブの中にシャワーヘッドを沈ませてお湯を循環させると、バスタブのお湯を入れ替えずに泡を流せます。

    ドライシャンプーや蒸しタオル浴にする

    水を使わないドライシャンプーでも、しっかりと汚れを落としてキレイにすることができます。体拭き用のウェットシートも、様々な種類の製品が出ています。

    また電子レンジでチンした蒸しタオルもおすすめ。水だけなので顔周りも安心して拭けますし、ホカホカの蒸しタオルは猫も気持ちいいようです。

    シャワーに失敗しても愛猫を褒めてあげて

    様々なシャワー克服の方法をご紹介してきましたが、猫は本能的に水が嫌いな動物。お風呂好き、シャワー好きにするのはなかなか難しいものです。あくまで飼い主さんの余裕があるときに、「成功したらラッキー」くらいの気持ちで試してみてくださいね。

    そして、成功しても失敗しても、頑張ってチャレンジした自分と愛猫をたっぷり褒めてあげましょう。

    著者・監修者

    PNS編集部

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