猫をお風呂に入れたい!覚えておきたい猫の正しい入浴方法
2021.09.14 作成

猫をお風呂に入れたい!覚えておきたい猫の正しい入浴方法

PNS編集部

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1日の汚れを落としてサッパリできるお風呂は、私たちにとって至福の時間ですが、ほとんどの猫はお風呂嫌い。こんなに気持ちいいのにどうして?本当に必要ないの?ここでは猫がお風呂嫌いな理由や、正しいシャンプーの方法をご説明します。

もくじ

    本当に猫にお風呂は必要ないの?

    猫をお風呂に入れたい!覚えておきたい猫の正しい入浴方法(Olleg/shutterstock)

    基本的には毛づくろいのみでOK

    あなたがお風呂に入りたいのは、どんなときですか?大抵は「汗をかいたとき」や「外出して汚れたとき」ですよね。もちろん、リラクゼーションやリフレッシュ目的の方もいるでしょう。

    では、猫の場合はどうでしょう。なんと猫は汗をかきません。正確に言うと、汗をかくのは肉球だけ。考えてみれば、猫はどんなに暑い日でも汗びっしょりになりませんよね。そして室内飼いであれば、「外で汚れる」ということもありません。

    日常生活で汚れがつくこともありますが、多少の汚れなら猫が自分で毛づくろいをしてキレイにしてしまいます。

    汚れが気になる時は年に数回を目安に

    猫には体臭がほとんどありません。というのも、犬と違って猫は単独で行動するので、狩りは待ち伏せスタイルが主流。そこで体臭がしていては、せっかくの獲物に気付かれてしまいます。そのため猫の体臭は少なく、わずかな臭いも毛づくろいをして出来るだけ消しているのです。

    そんなわけで、猫をお風呂に入れる必要はあまりありません。といっても、気になる汚れやノミ・フケなどをキレイにしてあげたいときもありますよね。特に長毛種の場合は、毛づくろいやブラッシングだけでは汚れが落としきれないこともあります。

    そんな場合は、お風呂が大嫌いな猫でなければ、シャンプーをしてさっぱりしたほうが衛生的ですね。ただし頻繁に入浴させる必要はありませんので、年に数回に留めておきましょう。

     

    お風呂の前に確認&準備してほしいこと

    猫のお風呂の前に確認&準備してほしいこと(Uladzimir Gudvin/shutterstock)

    猫をお風呂に入れる前に、いくつか確認や準備しておくべきことがあります。途中で慌てたりしないよう、ひとつずつ確認していきましょう。

    入浴前の猫のケア

    ・体調の確認
    お風呂は私たちが思っている以上に猫の体力を奪います。妊娠中、手術直後、ワクチン接種後は避け、熱などがないか確認してください。

    ・爪のお手入れ
    暴れて引っかかれることがあるので、爪は切っておきましょう。

    ・ブラッシング
    毛が絡まったまま濡らしてしまうと、ほどけなくなってしまいます。ゴミなどもここで落としておけばシャンプーの時間を短縮でき、猫の負担が軽くなります。

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    道具の準備

    猫のシャンプーで準備する物(Yellowj/shutterstock)

    ・猫用シャンプー
    人間用のシャンプーは刺激が強く、脂を落としすぎてしまうため、必ず猫用シャンプーを使用します。

    ・ペット用のバスタブや代わりになるもの
    大きめの洗面器など、お湯を溜めてその中で猫を洗えるサイズの容器を準備します。洗面台に直接お湯を張ってもOKです。

    ・バスタオル・ハンドタオル
    猫をすっぽり包んで拭けるバスタオルを2~3枚用意しましょう。ハンドタオルは顔周りなどの細かいところを洗うときに使います。

    ・ブラシ・コーム
    入浴前のブラッシングや乾かした後のブラッシングに使います。いつも使っているもので構いません。

    ・ドライヤー
    ドライヤーの音が嫌いでない猫なら、タオルドライの後にドライヤーをかけて濡れている時間を短くしてあげましょう。

    そして最後に確認してほしいのは、「猫が嫌がってないか」。嫌がる猫を無理やり入浴させることは、猫にとって強いストレスやトラウマになりかねません。時には飼い主との信頼関係にヒビが入ってしまうことも。

    嫌がる場合は無理強いせず、後述の「どうしてもお風呂に入ってくれないときは」を参考にして、愛猫に合ったケアを行ってくださいね。

     

    赤ちゃんを洗うように優しくスピーディーに

    赤ちゃんを洗うように優しくスピーディーにお風呂に入れる(135pixels/shutterstock)

    準備ができたら、いよいよお風呂に入れましょう。基本は「優しく」かつ「スピーディーに」。人間の赤ちゃんや子供を洗うようなイメージで、猫を手早く行います。

    1)35℃のぬるま湯を溜め、猫用シャンプーを溶かす

    まずはペット用バスタブにぬるま湯(35℃前後)を溜め、猫用シャンプーを溶かしておきます。それとは別に、濡らしたハンドタオルも顔周り用に用意しておきましょう。

    2)猫をそっとお湯に入れる

    お湯の準備が出来たら、そっと猫を入れていきます。猫は顔が濡れることを嫌うので、お湯に漬けるのは首あたりまで。シャワーの音や水しぶきが苦手な猫も多いので、シャワーは出来るだけ使わないことをおすすめします。

    3)シャンプーをする

    シャンプーは背中から、毛並みに逆らって下から上へと洗います。お腹側は皮膚が薄いので、爪を立てないように気をつけて。手足やしっぽは最後にして、嫌がられたらやめておきましょう。顔周りは先程用意した濡れタオルを使って、優しく拭く程度にします。

    4)泡を流す

    洗い終わったら、シャワーで泡を流していきます。このときは汚れが流れるように、上から下へ。シャワーノズルを猫の体につけて流すと、水しぶきが減ります。

    どうしてもシャワーを嫌がる場合は、バスタブのお湯を何度か入れ替えながらすすぎます。どちらの場合も、お湯が顔周りにかからないように気をつけて。フケやかゆみの原因になりますので、すすぎ残しがないように丁寧に流します。

    5)タオルドライ

    最後はタオルを押し当てるようにして、タオルドライしましょう。タオルは複数枚使って、しっかりと水分を取るようにしてください。ただし、ゴシゴシこするのは厳禁。優しくマッサージするようにしてくださいね。

    6)猫が嫌がらなければ、弱風・低温でドライヤーをかける

    ドライヤーの音が平気であれば、ドライヤーを使ってしっかり乾かします。風量は弱で、温度も低くしましょう。暑い季節であれば冷風を使っても大丈夫です。

    猫の身体からドライヤーは20cmくらい離して、顔周りに当たらないように風を当てていきます。毛の根元に風を送るようなイメージで、手ぐしで風の温度を確認しながら進めてください。

    7)乾いたら、仕上げのブラッシング

    乾いたら最後に、いつも使っているコームやブラシで仕上げをしましょう。苦手なお風呂を頑張った愛猫を、たっぷり誉めてあげてくださいね。

    どうしてもお風呂に入ってくれないときは

    猫がどうしてもお風呂に入ってくれないときは(stockelements/shutterstock)

    そもそも猫はどうして、お風呂や水が嫌いなのでしょう?その理由は、猫の祖先が暮らしていたのが砂漠だったことだと言われています。

    砂漠は昼夜の寒暖差が激しく、体が濡れて体温が奪われることは命取り。猫の毛は犬と違って細く、油分が少なくて水を弾く力が弱いので、一度濡れると乾きにくいのです。

    もはやDNAレベルとも言える、猫の水嫌い。とはいえ、「汚れている猫をキレイにしてあげたい!」そんなときは、こんな方法はいかがでしょうか。

    濡れタオルやウェットシート

    濡らしたタオルやガーゼ、市販の猫用ウェットシートで拭いてあげる方法。目の周りやお尻周りなど、体の一部だけ汚れているときにも便利です。温かい蒸しタオルを使うと、血行も良くなってリラックスしてくれます。

    ドライシャンプー

    全身をキレイにしたいときにおすすめ。水嫌いの猫だけでなく、療養中や介護中の猫にもいですね。泡タイプ以外にもスプレータイプやパウダータイプなど様々な種類がありますが、香りが強いものもあるので注意しましょう。

    プロの力を借りる

    どうしてもお風呂嫌いな場合は、プロにお願いするのもひとつの手です。愛猫との信頼関係を守るためにも、動物病院やトリミングサロンでのシャンプーも検討してみましょう。

    お風呂好きにするためには子猫の頃から慣らしておくのがいい、と言われています。ですが成猫になってからでも、飼い主さんが気持ちよさそうにお風呂に入っているのを見て、お風呂に興味を持ったケースもあるそうですよ。

    お風呂に入らなくても大丈夫、他にもキレイにする方法はある。飼い主さんがそんな風に気楽に構えていると、いつの間にか興味を持ってくれるかもしれませんね。

    著者・監修者

    PNS編集部

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