犬や猫にコーヒーを飲ませている人はいないと思いますが、テーブルに置いたカップの中を愛犬や愛猫が舐めてしまうことは考えられますよね。それほどコーヒーなどの嗜好品は私たちにとって身近なものです。ですが、コーヒーなどに含まれる「カフェイン」が犬や猫に与える影響は怖いものがあります。今回はこのカフェインについて解説していきます。
もくじ
(Chaithawat Samdaengphai/shutterstock)
カフェイン中毒とは、コーヒーやチョコレートなどに含まれるメチルキサンチンといわれる化合物の過剰摂取により生体に様々な症状を生じる中毒です。
メチルキサンチンといわれる化合物にはカフェインの他に、テオブロミン、テオフィチンなどがあり、主に、コーヒーにはカフェイン、チョコレートにはテオブロミンとカフェインが含まれています。
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カフェインなどのメチルキサンチンを過剰摂取することにより、次のような症状が見受けられることがあります。
症状の程度は摂取したカフェイン(メチルキサンチン)の量や個体によって様々です。ほとんど症状を出さない子もいれば、非常に重篤な症状を出し、命に関わることもあります。
摂取後30分後くらいから症状が現れ、48時間は注意が必要です。
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一般的に言われている犬猫などの動物にとって危険なカフェイン量は以下の通りです。
では実際にコーヒー1杯には、どのくらいのカフェインが含まれているのでしょうか?
コーヒー1杯(約100ml)にはカフェインが60mg含まれています。
体重3kgの犬や猫がコーヒー1杯飲んで『軽度の症状』なので、実際には重篤になるほど飲むとは考えにくいですが、意外とミルク入りの甘いコーヒーであれば喜んで飲んでしまう子たちもいるのでコーヒーのカップなどをそのまま置いておかないように気をつけましょう。
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カフェインと言えば、真っ先に思いつくのがコーヒーかもしれませんが、実はコーヒー以外にもカフェインを含む飲み物はたくさん存在します。中にはコーヒーよりもカフェイン量が2倍以上含まれるものもあります。
コップ1杯(約100ml)に含まれるカフェインの量は以下の通りです。
日本茶のカフェイン量は思いのほか多いのです。飼い主さん中には犬とお出かけした際に、自分の飲んでいるペットボトルのお茶を知らずにあげている方もいるので気を付けましょう。
コーヒを挽いたあとのカスやお茶葉もゴミ箱をいたずらしないように要注意です。
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もし、「かなりの量を飲んでしまった!」ということであればすぐにかかりつけの病院に連れて行ってください。2時間以内であれば催吐(さいと)処置をおこなって吐かせるのも一つの方法です。
また、症状が出ている場合、危険と判断した場合には胃洗浄なども行われます。症状がほとんどないようであれば、点滴をしたり、薬効成分を吸着させるような薬を使用することもあります。
予防としては、私たち飼い主が気をつけることが何より大事です。特に、猫の身体能力はとても優れていますので、ここなら届かないと思っている場所でも簡単に届いてしまいます。
また、犬は私たちが『捨てた』と思ったゴミ箱から見事に探し出してくる嗅覚の持ち主です。しっかりと対策をして犬や猫たちが誤ってコーヒーやカフェイン入りの飲み物を飲んだり、食べ物を誤食しないように注意してくださいね。