犬と暮らす家族が増え、しつけやトレーニングに関する情報を簡単にキャッチできるようになりました。どんなことを身につけて、どんな手順で行えばいいのかは、比較的わかりやすい時代。そこで大切なのは、「どうすれば楽しく続けられるか」ということです。人間だって犬だって、継続は力なり。 今回は、トイレトレーニングに焦点を当てて、愛犬のしつけ・トレーニングを行う上で大切なオーナーの心持ちについてご紹介します。
もくじ
パピーを迎えてまず覚えさせたいのがトイレトレーニング。愛犬と家族が気持ち良く生活する上で欠かせないトレーニングですよね。
最初はできなくて当たり前なのはわかっているものの…気づけば買ったばかりの犬用ベッドがおしっこでビチャビチャ。愛犬の身体もおしっこやウンチでグショグショ。
犬用ベッドは何個あっても足りないし、一日中パピーの体を拭いている。いくらお金と時間があっても足りないわ…なんて思うのも、パピー期あるある。
初めのうちは、それもご愛嬌!なんて許せるけれど、そんな日々を繰り返すうちに「どうしてできないの?」と苛立ってしまうことも。
それは、トイレトレーニングが日常に大きく影響するものだからなのかもしれません。
愛犬に覚えさせたいしつけといえば、トイレの他に「待て」や「おすわり」「ふせ」などがありますが、正直言ってこれらは日常に支障をきたすものではありません。
そのため、少しずつ覚えていけばいいかな…と自分に言い聞かせることができます。じつはこの言い聞かせがとても重要で、自然と自分の心を穏やかに保つことにつながっているのです。
でも、トイレとなるとちょっと話が変わってくる…。早く覚えてくれないと、犬用ベッドどころかリビングの絨毯やソファまでおしっこ・うんちまみれになってしまうし、「一日でも早く…」と焦りが生じてしまいます。
人間は焦ると冷静さを失いがちですから、イライラしてしまったり思わず声をあげてしまう…なんてことに繋がるのかもしれません。
トイレトレーニングや他のしつけを行う上で忘れてはならないのが、みんな初めはできなかったということ。
そんなこと「当たり前」だとわかっていても、不安や苛立ちといった負の感情が心を支配しはじめると、その考えはすぐにどこかへ行ってしまいます。
愛犬のしつけをするときは、小まめに深呼吸!一見シンプルな行動ですが、これがとても効果的。そのとき、「大丈夫。少しずつ、少しずつ。」と自分に言い聞かせることも大切です。
こうした「当たり前」を積み重ねていくことが、きっと何よりの近道になるはずです。
日常に影響しやすいトイレトレーニングは、ある意味自分との闘い。いかに冷静を保ち、楽しく愛犬とトレーニングできるかが鍵となります。
犬たちは、人の感情を読み取る天才。わたしたち人間が時間をかけて相手の感情を読み取っていくのに対し、犬たちは瞬時に人の心を把握します。
それは、一緒に暮らす家族であれば尚更。そして、何よりも家族の笑顔を見ることが大好きな犬たちは、オーナーを喜ばせようと毎日必死です。
指定の場所できちんと排泄ができたら、全力で褒めてあげてください。排泄に失敗しても、叱るのではなく無言でサッとお掃除するだけに留めましょう。
(愛犬がトイレを失敗したときに叱ってしまうと「排泄をしてはいけない」と勘違いをして、体内に溜め込んでしまうことがあります。)
もし、誤って怒ってしまったら…その何十倍・何百倍も褒めてあげてください。犬たちの心はとってもナイーブですから、「自分のせいで家族の笑顔が減っている…」なんて思ったら心に傷を負ってしまいます。
犬は単純だから難しい!だからこそ育て甲斐があって、いつでも私たちに無償の愛をくれるのです。
SNSが盛んなこの時代。オーナー同士で気軽に有益な情報を交換しあえるけれど、その反面、比較しやすい世の中になってしまったのも事実。
SNSを開けば難しいコマンドを次々とクリアする犬たちや、家族が編み出したオリジナルの技を披露する犬がたくさん!
「どうしてあの子はできるのに、うちの子は…」その比較、ストップです!
犬にも個性があるので、習得のスピードには大きな個体差があります。そして、SNSでたくさんの技を披露する犬たちも、パピーの頃からオーナーと絆を深め、日々トレーニングを積んだ成果であることをお忘れなく。
あなたの子には、あなたの子の個性があります。それを生かすのはオーナー自身!我が子に合った習得方法やごほうびを見つけ、“共に”歩んでいきましょう。
初めからできる子なんて、人間にも犬にもいません。笑顔を絶やさず楽しく暮らしていけば、きっと今よりもっと幸せなワンコライフが待っているはず!