散歩は犬にとって重要な時間です。家の中だけで過ごしていると、どうしても運動不足になりがちです。外で歩いたり走ったりすることで、エネルギー消費につながります。
また、外に出ることで、家の中では見かけないさまざまな物事と触れあう機会を得ます。飼い主さん以外の人、他の犬、車やオートバイ、工事現場の音など、たくさんの刺激を得られます。こうした刺激に慣れることも人の社会の中で生活するうえで、とても重要です。また太陽光は、カルシウム吸収を助ける働きがあるビタミンDの生成を促します。丈夫な骨を作るためには、太陽光を浴びて外のにおいや空気に触れることで、心身のリフレッシュにもなります。
そして何よりも、散歩は愛犬と飼い主さんの大切なコミュニケーションのひとつです。家の中とは異なり、自分の安心できるエリアの外に出るということは、楽しいことでもあり、ドキドキすることでもあります。そこに一緒に出掛けるということで、お互いの絆が深まるのです。
子犬が初めてお散歩に出かけるまでには、ワクチンの接種が終わっていることが必要です。それまでに慣れさせておくとよいことが2つあります。
ひとつは首輪やリードに慣れさせておくこと。そしてもうひとつは抱っこでの散歩です。ワクチン接種前の子犬の場合、感染のリスクを考えて、地面に下ろしての散歩は避けるべきですが、抱っこした状態での散歩で、家の外のいろいろな刺激に触れさせておくことは、社会化期の子犬にとって大切な体験になります。
ワクチン接種が済んで、散歩に出かけられるようになったら、まずは人や犬が少ない時間帯から始めましょう。時間は短くてもかまいません。このときに無理やり歩かせたり引きずったりすると、散歩を嫌いになってしまうこともあるので、まずは愛犬をほめて、いい気持ちで楽しく歩いてもらい、散歩は楽しいと思ってもらうことから始めましょう。
お散歩に必要な物リスト
- 首輪、リード
- 排泄物を処理するビニール袋など
- ティッシュペーパー、トイレットペーパー
- 水(飲む用、排泄物処理用)
- オヤツなどのごほうび
- 水飲み用の器
など