猫を迎えることになったら、用品を揃えるのと同時に、室内の環境も整えておきましょう。猫を飼養する環境として、重要なことは「完全室内飼育」にすることです。そのうえで過ごしやすい環境を整えることが大切になります。
❶ 快適な温度と移動できるスペース
猫が快適な気温は18～26℃程度。真夏や真冬には温度管理をしてあげる必要があります。ただ、エアコンなどの風が直接当たる場所と、そうでない場所を移動できるようにしてあげることが大切です。その時の体調などに合わせて猫が移動できるようにしてあげましょう。
❷ 上下運動ができる環境
犬と異なり、猫は平面だけでなく、立体的に動く動物です。高い場所に駆け上ったり、ジャンプしたりできる環境を作ってあげましょう。キャットタワーやキャットウォーク、階段や棚などをうまく活用するとよいでしょう。
❸ 隠れられる場所
大きな音がしたり、不安を感じたりした時に身を隠せる場所があると猫は安心します。ただ、いざという時にどこに隠れたかわからなくなってしまうのは困ります。猫が身を隠せて、飼い主さんが場所を把握できる場所を作っておくとよいでしょう。
❹ 日に当たれる場所
猫は日光浴が大好きです。特に子猫の時期は成長のためにも日光が必要です。窓辺などに日向ぼっこできる場所を作りましょう。ただし、暑くなったときに日陰に移動できるようにもしておきます。
❺ 新鮮な水が飲めるようにする
普段、あまり水を飲まない猫でも、好きな時に新鮮な水が飲めるような環境づくりは必要です。また、しっかり水を飲ませることは腎臓や泌尿器系の病気をもつ猫にも大切なことです。できれば器もひとつではなく、複数用意して、毎日水を換えるようにしましょう。