0歳の20頭に1頭が骨折!
どの年代でも骨折のリスクはありますが、特に若く活発な時期は要注意です。
なんと、若い年齢である0~2歳が全年齢中の88%を占めているのです。0歳においては20頭に1頭が骨折をしているというデータもあります。
どんな子が骨折しやすいの?
猫よりは犬の方が骨折しやすく、以下のような小型犬や足が細長い犬種は骨折しやすいと言われています。
- チワワ
- トイプードル
- ポメラニアン
- パピヨン
- ミニチュア・ピンシャー
- イタリアン・グレーハウンド など
骨折したらどうなるの?
歩き方がおかしい、触ろうとすると嫌がる、元気がないなど普段と様子が違う場合は骨折している可能性があります。
動物病院での骨折の確認はレントゲン検査で行います。骨折の程度が軽ければ注射や内服薬で治療を行い安静にしますが、重度の場合は手術をして長期間入院をすることもあります。
骨折の治療は、折れた骨を固定して治るまで安静にさせることが大切です。固定の方法としては、ギプスを使った外固定法、皮膚の上からピンを刺して固定する創外固定法、プレートやワイヤーを使った内固定法があります。
完治するまでの期間は骨折の程度にもよりますが、最短2週間から数か月かかることもあります。
骨折の治療費は高額になることが多く、チワワで後肢の骨折では、手術に385,968円、その他入院治療費や検査等で186,752円(2日間入院)、合計572,720円も要する場合もありました(当社調べ)。
原因と予防策を解説!
あなたは愛犬・愛猫とどのような暮らしをしていますか?何気ない日常生活の中にも危険は潜んでいます。
どのような場面で骨折してしまうのか、骨折をしないようにするにはどうすればよいのか、例をあげて見ていきましょう。
犬
骨折事例 | 予防策 | |
ソファから飛び降りた | ソファにスロープをつけて飛び降り防止しましょう | |
フローリングで滑って転んだ | ラグマットを敷いて滑りにくくしましょう | |
階段からの転落 | 階段近くの扉を閉めたり、柵を置いたりして階段に近づけないようにしましょう | |
抱っこ中に転落 | しっかりお尻から包み込むように抱いてあげましょう | |
ドアに挟んでしまった | ドアにストッパーを設置しましょう | |
飼い主さんが誤って踏んでしまった | 同じ部屋にいる時は常に足元を注意しましょう | |
散歩中の交通事故 | 体のサイズに合ったリードを外れないようにしっかりつけて、車道への飛び出しを防ぎましょう |
猫
骨折事例 | 予防策 | |
ベランダからの転落 | ベランダに出さないようにし、常に家の中にいるようにしましょう | |
脱走時の交通事故 | ドアや窓開閉時の脱走に注意しましょう |
愛犬・愛猫を守るためには、お家や外出時の環境作りが大切となります。特にわんちゃんの場合は、散歩時にも事故が起こらないように注意しましょう。
ペット&ファミリー損保所属獣医師